2019年上半期 SF映画興行収入ランキング TOP10 | VG+ (バゴプラ)

2019年上半期 SF映画興行収入ランキング TOP10

2019年もあっという間に折り返し、後半戦に突入する。今年も好調なSF映画界は次々とヒット作品を連発。毎週のようにSF大作映画が公開され、世間の話題をかっさらっている。下半期もビッグタイトルがズラリと並んでいるが、ひとまずは上半期のヒット作品を振り返っておこう。前半戦からとんでもない興行収入記録を叩き出す作品が続々登場している。

2019年上半期 SF映画 興行収入ランキング (数字は2019年7月2日時点)

第10位『シャザム!』

興行収入 3億6,410万ドル (約393億2,300万円)
監督:デヴィッド・F・サンドバーグ
配給:ワーナー・ブラザーズ
公開日:2019年4月5日 (米国)

DCEU (DCエクステンデッド・ユニバース) 作品が上半期のトップ10入り。単独作品としても楽しめるストーリー、子ども達にも分かりやすいメッセージで大ヒットを記録した。

第9位『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』

興行収入 3億7,770万ドル (約407億9,200万円)
監督:マイケル・ドハティ
配給:ワーナー・ブラザーズ
公開日:2019年5月31日 (日米同時公開)

マイケル・ドハティ監督のゴジラ愛溢れる作品が興行収入ランキング第9位にランクイン。特に“故郷”である日本と、製作会社レジェンダリー・ピクチャーズの本拠地・中国でのヒットが興収記録を牽引している。

第8位『アリータ: バトル・エンジェル』

興行収入 4億490万ドル (約477億7,800万円)
監督:ロバート・ロドリゲス
配給:20世紀フォックス
公開日:2019年2月14日 (米国)

木城ゆきとのSF漫画『銃夢』を原作とした『アリータ: バトル・エンジェル』が『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』を超える大ヒット。世界47ヶ国で首位を獲得、『ゴジラ』同様、中国での大ヒットが興収記録を牽引した。

第7位『名探偵ピカチュウ』

興行収入 4億2,740万ドル (約504億3,300万円)
監督:ロブ・レターマン
配給:ワーナー・ブラザーズ
公開日:2019年5月3日 (日本)

第7位にも日本原作のハリウッド映画がランクイン。「デッド・プール」シリーズのライアン・レイノルズがピカチュウ役の声とフェイスモーションキャプチャーを務め、日本円で500億円を突破する大ヒットを記録した。

第6位『トイ・ストーリー4』

興行収入 5億170万ドル (約592億円)
監督:ジョシュ・クーリー
配給:ウォルト・ディズニー
公開日:2019年6月21日 (米国)

アメリカで6月21日に公開されたばかりの『トイ・ストーリー4』が、なんと第6位にランクイン。日本での公開は7月12日だが、すでにメキシコ、イギリス、中国など、世界中で大ヒットを記録している。年間興行収入ランキングにも名を連ねることになりそうだ。

第5位『ヒックとドラゴン3』

興行収入 5億1,980万ドル (約613億3,600万円)
監督:ディーン・デュボア
配給:ユニバーサル
公開日:2019年1月3日 (オーストラリア)

「ヒックとドラゴン」三部作の最終作が上半期のトップ5入り。興行収入の約7割が海外での売り上げ、特に中国市場での大ヒットが躍進の主因となった。日本では12月20日の公開を予定している。

第4位『流転の地球』

興行収入 6億9,980万ドル (約825億7,600万円)
監督:フラント・グォ (郭帆)
配給:チャイナ・フィルム・グループ・コーポレーション (中国電影集団公司)
公開日:2019年2月5日 (中国)

中国初のブロックバスターSFが第4位にランクイン。SF映画界に『流転の地球』フィーバーをもたらした。北米、オーストラリアでも公開されたが、約98%が中国での売り上げとなっている。公開から約2週間後には、Netflixが日本を含む世界190ヶ国での配信を発表した。

第3位『アラジン』

興行収入 8億7,680万ドル (約1,034億6,200万円)
監督:ガイ・リッチー
配給:ウォルト・ディズニー
公開日:2019年5月24日 (米国)

5月末に公開されたばかりの『アラジン』実写化作品がトップ3入り。同時期に公開された『メン・イン・ブラック: インターナショナル』に圧倒的な差をつけており、ジーニーを演じたウィル・スミスによる“古巣”への盛大な恩返しとなった。

第2位『キャプテン・マーベル』

興行収入 11億2,820万ドル (約1,331億2,800万円)
監督:アンナ・ボーデン&ライアン・フレック
配給:ウォルト・ディズニー
公開日:2019年3月8日 (米国)

第2位は桁違いの数字に。MCU初の女性単独主演映画『キャプテン・マーベル』が10億ドル超えを達成し、歴代興行収入記録でも22位にランクインした。同作と主演のブリー・ラーソンはアンチ・フェミからの攻撃も受けたが、圧倒的な結果でもってアンチを黙らせた。

そして、2019年上半期SF映画興行収入ランキング第1位に輝いたのは、もちろんあの作品だ……

第1位『アベンジャーズ/エンドゲーム』

興行収入 27億6,490万ドル (約3,262億5,800万円)
監督:アンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソ
配給:ウォルト・ディズニー
公開日:2019年4月25日 (全世界同時公開)

歴代興行収入でも『アバター』(2009) に次ぐ第2位を記録した『アベンジャーズ/エンドゲーム』が、2019年上半期の第1位に。驚くべきはMCUというシリーズの第22作目にあたる作品が、ここまでの大ヒットを記録したということだ。世界中の人々を巻き込み、もはや“現象”の域に達した同作の記録を破るSF映画は下半期で登場するのだろうか。

2019年上半期のSF映画興行収入ランキング
第1位 『アベンジャーズ/エンドゲーム』
第2位 『キャプテン・マーベル』
第3位 『アラジン』
第4位 『流転の地球』
第5位 『ヒックとドラゴン3』
第6位 『トイ・ストーリー4』
第7位 『名探偵ピカチュウ』
第8位 『アリータ: バトル・エンジェル』
第9位 『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』
第10位 『シャザム!』

興行収入だけではない

一方で興行収入だけが映画の価値を測る尺度ではないということは、改めて指摘しておこう。とりわけNetflixなどの動画ストリーミングメディアの台頭により、オーストラリアSFの『アイ・アム・マザー』などは劇場公開を経ずに世界中の人々に楽しまれている。第4位にランクインした『流転の地球』も、早い時期にNetflixで全世界配信が行われたことも忘れてはいけない。いずれは、興行収入以外の指標も必要になるだろう。

Source
Mojo

VG+編集部

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