『DUNE/デューン 砂の惑星』サントラが無料公開中 ハンス・ジマーが手がける音楽はアルバム3枚で発売 | VG+ (バゴプラ)

『DUNE/デューン 砂の惑星』サントラが無料公開中 ハンス・ジマーが手がける音楽はアルバム3枚で発売

© 2021 WATER TOWER MUSIC

『DUNE/デューン 砂の惑星』サントラは3枚発売

日本で2021年10月15日(金) より劇場公開される映画『DUNE/デューン 砂の惑星』のサウンドトラックは、計3枚のアルバムとして発売される。ワーナー・ブラザース傘下のWaterTower Musicが発表している。

『メッセージ』(2016)、『ブレードランナー 2049』(2017) といったSF映画を手掛けてきたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が指揮をとる『DUNE/デューン 砂の惑星』は、その音楽をハリウッド映画界の巨匠ハンス・ジマーが手がけることで話題になっている。ハンス・ジマーはドイツ出身の映画音楽家で、アカデミー作曲賞を受賞した『ライオン・キング』(1994) や、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズなど、数々の名作で音楽を手掛けてきた。

そのハンス・ジマーが手がける『DUNE/デューン 砂の惑星』のサントラ3作品は、9月3日発売の『The Dune Sketchbook (Music from the Soundtrack)』、9月17日発売の『Dune (Original Motion Picture Soundtrack)』、10月22日発売の『The Art and Soul of Dune』で、それぞれ以下のような内容となっている。

『The Dune Sketchbook (Music from the Soundtrack)』

こちらは「スコア」とされており、実際に映像に使用される音楽とは別に演奏された音源が収録される。

『Dune (Original Motion Picture Soundtrack)』

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こちらは「モーションピクチャー」なので、映像に使用された音源が収録される。

『The Art and Soul of Dune』

最後に発売されるこのアルバムは同名のアートブックと連動した作品になっている。映画中に流れる楽曲を独自にアレンジしたバージョンが収録される。視覚と聴覚、双方から『DUNE/デューン 砂の惑星』に対する洞察を深める体験をオファーしている。

同名のアートブック『The Art and Soul of Dune』は10月22日発売。

一部楽曲が公開中

そして、WaterTower MusicのYouTubeチャンネルでは、ハンス・ジマーが手掛けた『DUNE/デューン 砂の惑星』のサントラ『Dune (Original Motion Picture Soundtrack)』が無料公開中だ。

また、楽曲「Ripples in the Sand」と「Paul’s Dream」は、1時間のループバージョンを公開している。

 

ハンス・ジマーにとって『デューン』は特別

今回の発表に際して、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は「私たちは、音楽にはスピリチュアルなもの、聖なるものが必要だということで一致しました。魂を高揚させる、聖なる音楽だけが持っているものです。ハンスの曲にはそれが確実に反映されています」とコメントしている。『ブレードランナー 2049』(2017) でもヴィルヌーヴとタッグを組んだ経験があるハンス・ジマーだが、『DUNE/デューン 砂の惑星』は特別だ。

それは、フランク・ハーバートの人気SF小説である「デューン」の音楽を手掛けることがハンス・ジマーにとって念願だったからだ。ハンス・ジマーは、『バットマン ビギンズ』(2005) 以降のほとんどのクリストファー・ノーラン監督作品で音楽を手掛けてきたことでも知られる。

ハンス・ジマーの弟子であるラミン・ジャヴァディは、クリストファー・ノーラン監督の弟であるジョナサン・ノーラン監督の『ウエスト・ワールド』(2016-) をはじめとするドラマ作品を手がけるなど、兄弟・師弟にわたってその関係は深い

だが、2020年に公開されたクリストファー・ノーラン最新作『TENET テネット』では、ハンス・ジマーは其の音楽を手がけることを断った。ほかでもない『DUNE/デューン 砂の惑星』のオファーを受けていたからだ。

結局『TENET テネット』の音楽は、『ブラックパンサー』(2018) や『マンダロリアン』(2019-) の音楽を手掛けてきた若手作曲家のルドウィク・ゴランソンが手がけることに。ちなみに『TENET テネット』は逆再生バージョンと共に全曲が無料公開されている

もちろん『TENET テネット』は成功を収めたが、2021年は『TENET テネット』を断って『DUNE/デューン 砂の惑星』に取り組んだハンス・ジマーの成果がお披露目される。ハンス・ジマーは今回のサントラについて以下のようにコメントしている。

ドゥニとの仕事は大好きなんです。彼は素晴らしい想像力を持っていて、このような大規模な映画を作るという複雑な作業の中で、ハートと魂を持って取り組んでくれました。私たちは美学が共鳴するんです。『デューン』は常に私たち二人の心と共にあります。問題は、自分たちが心から愛し、称賛するものをどのように解釈し、観る方々に自分の体験としてもらうか、ということでした。それが私たちにとって、この映画を作る理由でした。

ハンス・ジマーがドゥニ・ヴィルヌーヴ監督と非常に近い立場で作曲を手掛けていたことが分かるコメントだ。『デューン』という作品を「自分たちが心から愛し、称賛するもの」と表現するハンス・ジマーが本作の世界観をどのように作り上げていったのか、圧倒的な音楽を劇場で体感しよう。

映画『DUNE/デューン 砂の惑星』は2021年10月15日(金)より劇場公開。

『DUNE/デューン 砂の惑星』公式サイト

フランク・ハーバートによる『デューン』の原作小説は新訳版がハヤカワSF文庫から発売中。

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『DUNE/デューン 砂の惑星』のメイン予告はこちらから。

映画続編と第3作目についてドゥニ・ヴィルーヴ監督が語った内容はこちらから。

『DUNE/デューン 砂の惑星』の過去作へのオマージュはこちらの記事で。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が語ったSF映画を作る理由はこちらから。

アイザック・アシモフの「ファウンデーション」シリーズもドラマ版が9月に配信される

VG+編集部

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