『DUNE/デューン 砂の惑星』予告編から読み取る過去作へのオマージュ【デヴィッド・リンチ、ホドロフスキー】 | VG+ (バゴプラ)

『DUNE/デューン 砂の惑星』予告編から読み取る過去作へのオマージュ【デヴィッド・リンチ、ホドロフスキー】

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『DUNE/デューン 砂の惑星』予告編が公開

『ブレードランナー2049』(2017)のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督による最新作『DUNE/デューン 砂の惑星』の予告編が公開され、注目が集まっている。SF作家テッド・チャンの短編小説を実写映画化した『メッセージ』(2016)も監督したドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、昔からのSFファン。『DUNE/デューン 砂の惑星』においても過去の作品のオマージが散りばめられているようだ。

『DUNE/デューン 砂の惑星』の予告編では、ほぼ全編にわたりデヴィッド・リンチ監督の『デューン/砂の惑星』(1984)の各シーンへのオマージュが見て取れた。

ティモシー・シャラメ演じる主人公ポールとゼンデイヤ演じるチャニの冒頭のキスシーン、夢による予言、教母ガイウス・ヘレン・モヒアムによる〈苦痛〉の箱テスト、(デヴィッド・リンチ版ではポリゴンの箱に覆われていた) ガーニー・ハレックとの訓練シーン、ジェイソン・モモア演じるソードマスター ダンカン・アイダホの決死の戦闘シーン、砂虫に飲み込まれる船、そしてラストシーンの迫りくる巨大砂虫……。

もちろん、フランク・ハーバートの原作小説に則って映画化を進めれば、各シーンは自然と似たようなものになるだろう。それは2000年放送されたドラマ版『デューン/砂の惑星』も同様だ。一方で、『DUNE/デューン 砂の惑星』にレト・アトレイデス公爵役で出演するオスカー・アイザックは、声までの「デューン」作品と比べて「全く違う作品になる」と発言していた。だが、今回の予告編から見て取れるのは、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督はその内容を大きく変えるのではないということだろう。

デヴィッド・リンチ監督の『デューン/砂の惑星』は原作の広大な物語を一作で描こうとしたのに対し、『DUNE/デューン 砂の惑星』では映画を二部に分けて製作している。更にベネ・ゲセリットを主人公に据えた『デューン : シスターフッド (原題: Dune : The Sisterhood)』をはじめとするドラマ展開を含む「デューン」のフランチャイズ化も予定されている。原作小説やデヴィッド・リンチ版を踏襲しながら拡大していく新たな「デューン」に期待しよう。

ホドロフスキー版へのオマージュも

そして初めて公開された予告編にはもう一つ、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がオマージュを捧げたポイントがある。それは、デヴィッド・リンチ監督よりも先に『デューン』の映画化に挑戦していたアレハンドロ・ホドロフスキー監督へのものだ。12時間以上に及ぶ上映時間を予定し、ホドロフスキー監督が多大な情熱を投じた同作は未完のまま終わったが、そこに用いられたアイデアの数々は後のSF映画界に大きな影響を残した。その詳細は、映画『ホドロフスキーのDUNE』(2013)に詳しい。

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『DUNE/デューン 砂の惑星』の予告編では、ピンク・フロイドの「狂気日食 (原題: Eclipse)」(1973)のアレンジバージョンがBGMとして使用されている。そして、ホドロフスキー監督が自身の『デューン』で音楽に起用する予定だったアーティストの一組が、ほかでもないピンク・フロイドだったのだ。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、デヴィッド・リンチ版『デューン』を継承しつつ、ホドロフスキー版『デューン』の頓挫から約40年の時を経て、自身の作品でピンク・フロイドの楽曲を起用した。SFファンであるヴィルヌーヴ監督は、『DUNE/デューン 砂の惑星』を通して、どのような“新しいデューン”を提示してくれるのだろうか。

『DUNE/デューン 砂の惑星』は近日公開。

『DUNE/デューン 砂の惑星』公式サイト

フランク・ハーバートによる『デューン』の原作小説は、酒井昭伸による新訳版がハヤカワSF文庫から発売中。

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VG+編集部

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