『ドクター・ストレンジ MoM』公開
映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』が2022年5月4日(水・祝)より劇場公開がスタート。「ドクター・ストレンジ」最新作となる本作は、サム・ライミ監督が指揮をとる。ソニー・ピクチャーズ版「スパイダーマン」三部作を手掛けたサム・ライミ監督が久しぶりに手掛けるスーパーヒーロー映画だ。
『マルチバース・オブ・マッドネス』の公開にあたって、サム・ライミ監督は米Twitter Movieの質問コーナーに登場。ユーザーからの質問に答えた。例えば、「称賛したいマーベルの監督は?」という質問には、以下のように答えている。
ジョン・ワッツです。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は大好きです。私が見たなかで最高の映画の一つです。私にとっても観客にとっても感動的な作品でした。とても感動しました。
感銘を受けた技術は?
サム・ライミ監督が答えたいくつかの質問の中でも注目したいのは、「ドクター・ストレンジを制作する上で、最も感銘を受けた新たな映画制作の技術はなんですか」という問いだ。
映画『スパイダーマン』(2002) では、実写化困難とされてきたスパイダーマンのアクションを、CG技術によって完全再現。ニューヨークの街をスパイダーウェブで“スイング”する姿は後の「アメイジング・スパイダーマン」やMCU版「スパイダーマン」シリーズにも受け継がれた。
そして、『スパイダーマン』からちょうど20年たった今、サム・ライミ監督が感銘を受けた技術とは、どのようなものなのだろうか。サム・ライミ監督はこう答えている。
https://t.co/4Eo78OGFDA pic.twitter.com/Er5TTpmfqI
— Twitter Movies (@TwitterMovies) May 5, 2022
私が最初に『スパイダーマン』の映画を作ってからの20年間で、技術はとてつもない進化を遂げました。(VFXデザイナーの)ジョン・ダイクストラと(VFX制作会社の)ソニー・ピクチャーズ・イメージワークスは、CGIで作られたキャラクターが本物のスパイダーマンなんだと観客に信じさせるようなツールを作っていました。
現在、そうした機材はかなり揃ってきました。パイプライン(インフラ)は整ったんです。ですから、私が思う映画に影響を与えた最大の技術的な変革というのは、Zoomのような通信技術です。
監督は一度に数百名の人々に話ができるようになりました。絵コンテのアーティストに今私たちが取り組んでいるシーンのイラストを見せてもらうこともできますし、プロダクションデザイナーがビデオでセットの映像を共有すれば、私たちはインサートがどこで撮影されるのかを知ることができます。編集者に頼めば、今取り組んでいるシーンのカットを撮影チームと共有し、今私たちが目指しているものを正確に理解することができます。
このように、今回、私の映画制作を最も大きく変えたのは通信技術です。
サム・ライミ監督は、映像的な技術の進化はほとんど出揃ったとして、「最も感銘を受けた新たな映画制作の技術」の答えに「Zoomのような通信技術」を選んだ。パンデミックによってリモートでコミュニケーションを取れるツールは爆発的に普及した。それが映画制作の現場では、大人数が画像や動画を用いてリアルタイムでコミュニケーションを取るツールとして機能しているという。
なお、サム・ライミ監督は、『マルチバース・オブ・マッドネス』のワールドプレミアでも、米マーベル公式から同じ質問を受けて同じように回答している。こちらでは、「この映画における私にとっての最も大きな技術的な進歩は、おそらくZoomです」と、Zoomを活用した明言している。
時代に合わせてツールを駆使するサム・ライミ監督は、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』をどのような作品に仕上げたのだろうか。その結果は劇場でチェックしよう。
映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は、2022年5月4日(祝・水)より劇場公開。
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』公式サイト
Source
Twitter Movie / Marvel Entertainment
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