『TENET テネット』の音楽に注目
2020年9月18日(金)に遂に日本で上映を開始するクリストファー・ノーラン監督最新作『TENET テネット』。ノーラン監督にとっては『インターステラー』(2014) 以来となるSF映画作品で、出演俳優や時間トリックにも注目が集まる。
その中でも、音楽もまた注目すべきポイントの一つだ。『TENET テネット』の音楽を手がけるのは、多くのクリストファー・ノーラン監督作品を手掛けてきた巨匠ハンス・ジマーではなく、『クリード チャンプを継ぐ男』(2015)、『ブラックパンサー』(2018)、『マンダロリアン』(2019-) などの音楽を手掛けてきたルドウィク・ゴランソン。1984年生まれ、スウェーデン出身の若き才能が音楽の面から『TENET テネット』の世界観を構築している。
『TENET テネット』サントラが全曲公開中
実は、この『TENET テネット』の劇中に流れる音楽、サウンドトラックが全曲公開されている。公開しているのは、ワーナー・ブラザース傘下のレコードレーベル WaterTower Musicの公式YouTubeチャンネルだ (Spotify、Apple Music、Amazon Music Unlimited 他でも公開中)。
公開されている全18曲には、ルドウィク・ゴランソンが手掛けた17曲と、『Tenet テネット』のテーマソングであるトラヴィス・スコットの「The Plan」が収録されている。「The Plan」の詳細はこちらの記事に詳しい。
逆再生! リバースバージョンも
WaterTower Musicが公開しているのは、通常のサウンドトラックだけではない。なんと公式にサウンドトラックの“逆再生バージョン”が公開されているのだ。通常のサウンドトラックが公開されたのが9月3日のことで、“逆再生バージョン”の公開は9月14日だ。
サントラ自体が逆再生されているため、トラヴィス・スコットの「The Plan」の逆再生バージョンから幕を開ける。やがてルドウィク・ゴランソンが手掛けた音楽の逆再生が始まり、まるで『TENET テネット』の世界に引きずり込まれるような感覚に陥っていく。
ルドウィク・ゴランソンは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、作曲活動の終盤はアーティスト達の自宅で録音を行ったと、Entertainment Weeklyに話している。Epicleff Mediaでのインタビューによる、音楽製作についてすべての作業を終えたのは7月頃。ギリギリまで作業に取り組んでいたようだ。
『TENET テネット』の世界観を決定づける音楽を提供したルドウィク・ゴランソン。“逆再生”まで視野に入れた衝撃の音楽体験をお聞き逃しなく。
映画『TENET テネット』は2020年9月18日(金)より全国ロードショー。
『TENET テネット』のサウンドトラックは、Amazonでも購入できる。