【曲まとめ】『キャロル&チューズデイ』の音楽を手がけたアーティストは誰?【プロデューサー編】 | VG+ (バゴプラ)

【曲まとめ】『キャロル&チューズデイ』の音楽を手がけたアーティストは誰?【プロデューサー編】

©BONES, Shinichiro Watanabe/Project CAROLE & TUESDAY

作品の音楽にこだわる渡辺信一郎監督

渡辺信一郎監督・最新作『キャロル&チューズデイ』(2019)の劇中で流れる楽曲は、とにかくカッコよくてオシャレだ。
渡辺信一郎監督といえば、『カウボーイビバップ』(1998)や『サムライチャンプルー』(2004)など数々の名作アニメを手がけており、劇中で流れる音楽がとても印象的だ。『カウボーイビバップ』ではジャズ、『サムライチャンプルー』ではヒップホップ、『スペース☆ダンディ』ではダンスミュージックが使われ、作品に関わったアーティストは、菅野よう子、Nujabes、Taku Takahashi (m-flo)など一流のアーティスが参加している。
最新作の『キャロル&チューズデイ』では、どんな音楽が流れどんなアーティストが参加しているのだろうか。

1クール目のオープンニング曲とエンディング曲を手がけたのは誰?

1クール目のオープニング曲“Kiss Me”を手がけたのは、今注目のバンドNulbarichだ。
アコースティクギターと鮮やかなシンセサイザーの音色、そしてタイトなドラムが生み出すグルーヴが心地いいポップスに仕上がっている。
エンディングテーマ“Hold Me Now”手がけたのはBenny Sings。彼は、劇中でキャロルとチューズデイが歌う曲も担当している。

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2クール目のオープンニングテーマとエンディングテーマはを手がけたのは誰?

2クール目のオープニング曲“Polly Jean”を手がけたのは、作詞にLEO今井、作曲・編曲に小山田圭吾だ。
エンディング曲“Not Afraid”を手がけるのは、世界中のトップアーティストのプロデュースやリミックスを手がけるLido。無機質なビートと、メローなラインがマッチした先進的なサウンドに仕上がっている。
エレクトリックなサウンドを得意するLidoは、劇中でアンジェラが歌う“Move Mountain”も手がけている。

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参加した海外のアーティストは?

キャロル&チューズデイの”The Loneliest Girl”を手がけたBenny Sings

“The Loneliest Girl”は、エピソード#12のマーズブライテストの決勝戦で、キャロル&チューズデイがパフォーマンスする楽曲だ。この楽曲を手がけるのは、オランダ出身のポップミュージシャンのBenny Sings。彼が作る音楽は、90年代のヒップホップやソウルを彷彿させるサウンドや、タイトなドラムに良質なメロディーが乗っかったノレるポップスばかりだ。
しかし、劇中で流れる“The Loneliest Girl”はそうではない。ピアノとギターとボーカルのみのシンプルな楽器構成で、メロディーとテンポ共に情緒的な一曲に仕上がっている。エピソード#5でキャロルたちがライブハウスで歌った“Someday I’ll Find My Way Home”もほとんど同じ構成になっている。
1クール目のエンディングテーマ“Hold Me Now”も手がけており、この曲はBenny Singsらしいドラムと愉快なメロディーが心地いい曲に仕上がっている。

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奇跡の7分間を起こした曲”Mother”を手がけたEvan BogartとJustin Gray

最終話のエンドロールを飾る曲“Mother”は、Evan BogartJustin Grayの共作だ。劇中に登場するアーティストのほとんどが歌い手として参加するこの曲は、Michael Jackson率いるUSA for Africaの“We Are The World”を彷彿とさる。”Mother”の曲の長さは7分7秒となっており”We Are  The World”と同じ長さというのもこだわりを感じる。

そんな素晴らしい楽曲を手がけた2人は、数々のスパースターのヒットソングを手がけた人物だ。Evan BogartはBeyonceの”Halo”やRihannaの”SOS”など、Justin GrayはAvril LavigneやMariah Careyなどの大物の楽曲に携わっている。
“Mother”の他にも、アンジェラの“Light My Fire”や、クリスタルの“Unbreakable”、フローラの“Give You The World”など、劇中でスパースターとされる設定のキャラクターの楽曲を手がけている。彼らのキャリアから生まれる高品質な音楽により、キャラクターの設定に説得力を与えている。

スキップの”unrequited love”を手がけたFlying LotusとThundercat

“unrequited love”は、エピソード#6のサイドニア・フェスでスキップがパーフォーマンスした曲だ。スキップは、ファンや評論家から高い評価を受けながらも、知る人ぞ知るアーティストという設定だ。
そんなスキップの音楽を担当したのは、共にKendrick LamrやKamasi Washingtonの楽曲に携わった経験がある、Flying Lotusとスキップの歌役も同時に務めるThundercatだ。Flying Lotusは、この曲以外にもエピソード#20に登場するラッパー・エゼキエル(ラップ: Denzel Curry)の曲”Crash The Server”も担当している。
Flying LoutsとThundercatが大のアニメファンということは有名な話だ。Thundercatに至っては、自身の楽曲の歌詞やミュージックビデオにアニメネタを入れるほどだ。
Flying Lotusは、渡辺信一郎監督との親交が深く、映画『ブレードランナー2049』(2019)の前日譚を描いた短編アニメ『ブレードランナー ブラックアウト2022』で監督と劇伴の関係にあり、Flying Lotusの楽曲である”More (feat. Anderson .Paak)”のミュージックビデオを渡辺信一郎監督に頼むほど親交が深い。

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参加した日本のアーティストは?

アーティガンの”Who am I the Greatest”を手がけた☆Taku Takahashi (m-flo)

アーティガンは、『キャロル&チューズデイ』の中で最もユニークでカリスマ性のあるキャルクターとして登場する。曲はエピソード#3のロディのスマホから再生されるアーティガンのプロフィール動画と、エピソード#6のサイドニア・フェスでパフォーマンスした時に使われている。
そんなアーティガンを体現するような曲”Who am I the Greatest”を手がけたのは、ヒップホップグループm-floのDJを務める☆Taku Takahashiだ。
m-floで活躍しながら、加藤ミリヤやMINMI、向井太一など国内の有名アーティストへの楽曲を提供している。
渡辺信一郎監督との関わりも深いく、『スペース☆ダンディ』(2014)では楽曲を複数提供している。

Flying Dog
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ピョートルの”Dance Tonight”を手がけたG.RINA

“Dance Tonight”は、エピソード#8のマーズ・ブライテスト1回戦でピョールが披露した曲だ。アーバンな曲調に、フレッシュさが乗っかった音楽はまさにピョートルそのものだ。
そんなピョートルの楽曲を手がけたのはG.RINAだ。 シンガーソングライター、ビートメイカー、DJとしての顔を持ちながら、鎮座DOPENESSとZEN-LA-ROCKとのヒップホップユニットFNCYとしても活躍中だ。
“Dance Tonight”の他にも、#10のマーズ・ブライテスト2回戦でピョートルが披露する”Love Yourself”も手がけている。

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デズモンドの”All I See”を手がけたyahyel

“All I See”はエピソード#15で使われ、伝説のアーティストとして登場するデズモンドが歌う一曲だ。
この楽曲を手がけたのは注目のバンドyahyel。ヴォーカルにサンプラー、ドラムス、VJといった編成のバンドで、そのサウンドクオリティの高さから海外からの注目も高い。yahyelが作る楽曲の歌詞は、ヴォーカルを務める池貝峻によって英語で書かれており、デズモンドが歌う”All I See”も池貝峻によって作詞されている。
デズモンドのボーカルを務めたのは、カナダ出身のシンガーソングライターMarker Starlingが務めている。

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音楽で楽しむ『キャロル&チューズデイ』

とことん音楽にこだわった『キャロル&チューズデイ』は、紹介したアーティストの他にもたくさんの一流アーティストが参加している。
2019年8月20日にTBSラジオのアフター6ジャンクションで放送された「音楽目線で語るアニメ『キャロル&チューズデイ』特集」では、渡辺信一郎監督とヒップホップライターであり、エピソード#20でエゼキエルがラップする”Crash The Server”の対訳を手がけた渡辺志保が劇中で流れる音楽の解説や裏話をしている。ラジオクラウドで聞くことができるので、ぜひこちらも合わせて聞いてもらいたい。

『キャロル&チューズデイ』は、フジテレビの+Ultraより放送中、Netflixでも独占配信している。
アニメを通して、いろんな音楽に触れることのできる絶好の機会だ。自分が好きな音楽を見つけてもらいたい。

Netflix

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Source
©BONES, Shinichiro Watanabe/Project CAROLE & TUESDAY

VG+編集部

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