『TENET テネット』主演のジョン・デヴィッド・ワシントンとは誰か | VG+ (バゴプラ)

『TENET テネット』主演のジョン・デヴィッド・ワシントンとは誰か

©2020 Warner Bros. Ent. All Right Reserved

『TENET テネット』主演俳優に注目

クリストファー・ノーラン監督最新作『TENET テネット』が2020年9月18日(金)に日本で公開される。米国では7月17日に公開を控えているが、いまだにその設定は謎に包まれたまま。そんな中で一際注目を集めている『TENET テネット』の出演俳優にスポットライトを当ててみよう。

主演を務めたジョン・デヴィッド・ワシントンとは?

『TENET テネット』で主演を務めるのは1984年生まれ、米での映画公開時点で35歳のジョン・デヴィッド・ワシントンだ。2018年に主演を務めたスパイク・リー監督の『ブラック・クランズマン』でゴールデングローブ賞映画部門の主演男優賞にノミネートされた実力派。長年出演してきたアメフト・コメディドラマ『ballers / ボーラーズ』(2015-2019)が完結し、満を持してのクリストファー・ノーラン監督作品での主演抜擢となる。

¥399 (2020/09/27 17:15:46時点 Amazon調べ-詳細)

父親はあの人

実はジョン・デヴィッド・ワシントンの父親はハリウッドの名優として知られるデンゼル・ワシントン。『グローリー』(1989)でアカデミー助演男優賞受賞、『トレーニング デイ』(2002)では史上二人目となるアフリカ系アメリカ人のアカデミー主演男優賞受賞者となった伝説の俳優だ。スパイク・リー監督の『マルコムX』(1992)では黒人解放運動家のマルコムXを演じ、多くのアメリカ黒人に勇気を与えた。

¥1,256 (2020/09/28 12:57:46時点 Amazon調べ-詳細)

それから四半世紀の時を経て、息子のジョン・デヴィッド・ワシントンが同じくスパイク・リー監督の『ブラック・クランズマン』で主演。実在の黒人警官ロン・ストールワースを演じ、父デンゼル・ワシントン同様、人種差別が根強く残る社会に一石を投じた。

実は、ジョン・デヴィッド・ワシントンは過去に父デンゼル・ワシントンと共演している。7歳の時に映画『マルコムX』でエキストラの生徒役として出演。父デンゼル・ワシントンの代表作『マルコムX』は、ジョン・デヴィッド・ワシントンのデビュー作品でもあるのだ。


“父がデンゼル・ワシントン”であるということ

ジョン・デヴィッド・ワシントンは、米The Undefeatedのインタビューで、父デンゼル・ワシントンと一緒に歩いていると、父がかつての出演作のセリフを暗唱してくれるというエピソードを披露している。ジョン・デヴィッド・ワシントン自身も父の代表作の一つ『グローリー』のセリフを丸暗記しているのだとか。一方で、親子の仲睦まじいエピソードの裏には、デンゼル・ワシントンを父に持った人間ならではの苦労もあった。

ジョン・デヴィッド・ワシントンは、The Undefeatedのインタビューで以下のように語っている。

父が有名になり、『マルコムX』が公開された後、私たちの生活は一変しました。私たちに対する人々の態度が変わったのです。ネガティブな方向に出る場合もありました。くだらないエリート主義のやり方でね。

こうしたやり場のないフラストレーションからジョン・デヴィッド・ワシントンを救ってくれたのは、アメリカンフットボールだった。アメフトに熱中したジョン・デヴィッド・ワシントンは、瞬く間に頭角を現し、大学アメフトのスター選手として注目を浴び始める。そこでは、彼は“デンゼル・ワシントンの息子”ではなく、一人のアメフト選手だった。ジョン・デヴィッド・ワシントンは「個人として (扱われた)」と振り返っている。

俳優業への転向

2006年にはNFLラムズとの契約も果たしたが、世間の声は「デンゼル・ワシントンの息子がラムズと契約」というものだった。ジョン・デヴィッド・ワシントンは、「そうなることは分かっていた」「(父と同じ)業界に入るのかもしれないと思っていた」としながらも「どうすればいいかは分かりませんでした」語っている。

「言い訳をし続けていた」と話すジョン・デヴィッド・ワシントンは、2012年にアメフトを引退、遂に俳優業に転向した。アメフト選手たちの資産管理をテーマにしたコメディドラマ『ballers / ボーラーズ』で見せた演技が高く評価され、ハリウッドスターとしての道を歩み始めた。

『ブラック・クランズマン』では主役に抜擢され、第71回カンヌ国際映画祭ではスパイク・リー監督、アダム・ドライバーと共にレッドカーペットを歩き、同作は審査員特別グランプリを受賞した。第91回アカデミー賞では同作は6部門にノミネートされ、脚色賞を受賞している。

そうしてキャリアを積み重ねてきたジョン・デヴィッド・ワシントンの次の主演作品が『TENET テネット』なのだ。クリストファー・ノーラン監督作品で主演を務めてきた俳優は「ダークナイト」トリロジーのクリスチャン・ベール、『プレステージ』(2006)のヒュー・ジャックマン、『インセプション』(2010)のレオナルド・ディカプリオなど、そうそうたる顔ぶれが並ぶ。ジョン・デヴィッド・ワシントンは、初めてのSF大作での主演でどのような輝きを見せてくれるのだろうか。

映画『TENET テネット』は2020年9月18日(金)日本公開。

『TENET テネット』公式サイト

クリストファー・ノーラン監督が10年ぶりにSF作品で単独脚本を手がける映画『TENET』の見どころは、以下の記事からご覧いただきたい。

VG+編集部

映画から漫画、ゲームに至るまで、最新SF情報と特集をお届け。
お問い合わせ

関連記事

  1. トランプの「国に帰れ」発言にSF作家達も怒り「みんな、大統領はレイシストです」

  2. 2018年度 ヒューゴー賞発表! N・K・ジェミシンが前人未到の三連覇、タケダ サナがプロアーティスト部門含む二冠、映像部門は『ワンダーウーマン』(受賞リスト掲載)

  3. デイジー・リドリー「特権はない」発言とジョン・ボイエガの性的ジョークに批判——『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』から学ぶべきこと【ネタバレ】

  4. 「手塚治虫はSFで戦争を語った」米歴史家エイダ・パーマーが『鉄腕アトム』を賞賛