【音楽解説】『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』で流れた曲まとめ【サントラ】 | VG+ (バゴプラ)

【音楽解説】『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』で流れた曲まとめ【サントラ】

©︎ユニバーサルインターナショナル

1989年公開の名作『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』

1989年に公開されたSF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』。1985年に公開され大ヒットを記録したロバート・ゼメキス監督の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の続編だ。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズの魅力といえば、劇中に流れる音楽たちだ。

第1作目では1985年頃の楽曲と1955年頃の楽曲がふんだんに使用されていた。では、1985年、2015年、1955年と三つの時代が舞台になった『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』では、どのような曲がセレクトされたのか。同作の劇中で流れた楽曲を見ていこう。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』で流れた音楽まとめ

メインテーマ「BACK TO THE FUTURE」

 

前作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に引き続き、劇中で繰り返し流れるテーマ曲はアラン・シルヴェストリ「BACK TO THE FUTURE」。アラン・シルヴェストリは、第1作目と『PART2』の間に『世にも不思議なアメージング・ストーリー』(1986)と『ロジャー・ラビット』(1988)という二本のロバート・ゼメキス作品で音楽を手がけ、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズの終了後もロバート・ゼメキス監督作品の音楽を担当し続けている。

2015年に流れる「Jaws Theme」

2015年の未来にタイムスリップしたマーティ。未来の映画館では「ジョーズ」シリーズの19作品目『ジョーズ19』が上映されている。ホログラムのサメがマーティに襲いかかるシーンで流れているのは「ジョーズ」のテーマ曲である「Jaws Theme」。「スター・ウォーズ」シリーズの音楽でも知られるジョン・ウィリアムズが手がけた名曲だ。

『ジョーズ』(1975)は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズの製作総指揮を手がけたスティーヴン・スピルバーグ監督による作品だ。なお、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』の内容を現実にするべく、Terra Studio Russiaという映画スタジオが2015年に『ジョーズ19』というタイトルの作品を製作している。

カフェ80’sで流れる「Beat It」

かつてLou’s Dinerだった店舗は、2015年の世界では“カフェ80’s”というコンセプトカフェに生まれ変わっている。そしてここで流れている曲がマイケル・ジャクソン「Beat It」(1983)だ。店内のモニターの中にもマイケル・ジャクソンらしき人物が映っているが、こちらはそっくりさん。

「Beat It」は、ビフとグリフの登場後、グリフとマーティの喧嘩シーンで再び流れ出す。「Beat It」は慣用語で「逃げろ」という意味。マイケル・ジャクソンの曲でも「血は見たくないだろ、マッチョを気取るな、いいから逃げろ」と歌われている。喧嘩を売られると聞き流せないマーティの性分が反映された選曲だ。このシーンでも任務を済ませてさっさとカフェを離れるべきマーティに「逃げろ」と歌いかけている。

ビフの街で「I Can’t Drive 55」

ビフが取り仕切る街へと生まれ変わった1985年のヒル・バレー。車が燃やされ装甲車が走る街で流れる曲はサミー・ヘイガー「I Can’t Drive 55」(1984)。サミー・ヘイガーはハード・ロックバンドのヴァン・ヘイレンの元ボーカルとして知られる。なお、サミー・ヘイガー自身も1990年以降はナイトクラブを経営している。

「I Can’t Drive 55」では、警察からスピード違反の切符を切られ、「55マイル (約89キロ) じゃ運転なんてできない」と訴える内容の歌詞が歌われている。この曲は実際にサミー・ヘイガーがスピード違反で停められた時に浮かんだ歌詞で構成されている。2018年公開の映画『バンブルビー』でも同曲が使用されている。

前作に続き流れる「Mr. Sandman」

第1作目の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でも流れたザ・フォー・エイセス「Mr. Sandman」(1954)は『PART2』の1955年でも流れている。マーティが若き日のビフの後を尾行するシーンだ。“サンドマン”とは、魔法の砂で人々を眠りに誘う妖精のことで、ヨーロッパの言い伝えの一つだ。1954年に大ヒットを記録したこの曲では「ミスター・サンドマン、私に良い夢を見せてください」と歌われている。

ビフの車から「Papa Loves Mambo」

ビフの車の後部座席に乗り込んだマーティ。パーティに向かうビフの車から流れている曲はハロウリー・コモ「Papa Loves Mambo」(1954)。「パパはマンボがお好き」という邦題がつけられた楽曲で、「パパはマンボが好き、ママもマンボが好き、パパはマンボが上手、ゲートみたいにスウィングしてる」と歌われている。

日本では「Papa Loves Mambo」はスズキの軽自動車“ハスラー”のCM曲としても使用されている。なお、ハロウリー・コモはカジノ嫌いのクリーンなイメージのアーティストとして知られる。歴史が変わりカジノ王となる前のビフにはハロウリー・コモの音楽が似合っているのかもしれない。

“魅惑の深海パーティ”で前作の3曲

マーティが前作に引き続き再び侵入した“魅惑の深海パーティ”では、前作で流れた楽曲がそのまま使用されている。バンドが演奏するジミー・フォレスト「Night Train」(1952)、マーティがザ・ペンギンズ「アース・エンジェル」(1954)チャック・ベリー「ジョニー・B・グッド」(1958)だ。これらの楽曲の詳細は「『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のテーマ曲・主題歌・挿入歌、流れた音楽まとめ」に詳しい。

以上が、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』で流れた音楽たちだ。“未来の曲”は設定しにくいため、1980年代のコンセプトカフェを登場させて「Beat It」を流すというのは優れたアイデアだったと言える。

流れた音楽の意味を知れば、クラシック作品もひと味違った楽しみ方ができるだろう。

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