『ザ・バットマン』いよいよ公開
DCの人気キャラ、バットマンを主人公に据えた映画『THE BATMAN -ザ・バットマン-』が日本で2022年3月11日(金)より劇場公開を開始する。バットマン作品としては、クリストファー・ノーラン監督が手掛けた『ダークナイト ライジング』(2012) 以来、10年ぶりの単独作品となる。今回指揮をとるマット・リーヴス監督の手腕に注目が集まっているが、一足早く公開された米国では既に高い評価を受けている。
そんな中、同様に大きな注目を集めているのが、『ザ・バットマン』でキャットウーマンことセリーナ・カイルを演じたゾーイ・クラヴィッツだ。バットマンやジョーカーも複数の俳優によって何度も演じ直されてきたが、キャットウーマンは圧倒的に演じた俳優の数が多い。『バットマン オリジナル・ムービー』(1966) のリー・メリウェザーから始まり、単独作品『キャットウーマン』(2004) でのハル・ベリー、直近ではドラマ『GOTHAM/ゴッサム』(2014-2019) のリリー・シモンズに至るまで、数多くの俳優によって演じられてきた。
The Bat and the Cat – the duo Gotham needs. #TheBatman, only in theaters March 4. Get tickets starting February 10. pic.twitter.com/0BiyZhLtyH
— The Batman (@TheBatman) February 2, 2022
一方、ゾーイ・クラヴィッツは『レゴバットマン ザ・ムービー』(2017) でキャットウーマンの声を演じており、満を持しての実写版ということになる。『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011) でエンジェル・サルバドーレ役、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015) でトースト役などを演じ、ハリウッドでキャリアを積み重ねてきたゾーイ・クラヴィッツだが、キャットウーマンを演じることは挑戦でもあったようだ。
「怖かったし、ワクワクした」
DCの公式YouTubeチャンネルに登場したゾーイ・クラヴィッツは、『ザ・バットマン』でキャットウーマンことセリーナ・カイルを演じるにあたって、「このようなパワフルな女性キャラクターの役を引き受けた感想は?」と聞かれ、以下のように話している。
怖かったですよ。怖かったし、ワクワクしました。彼女は多くの人々に愛されていますし、あらゆるバージョンの歴代の彼女がすごいので、私はとにかくマット(リーヴス・監督)を信じることにしました。理由があって私を選んだのだと。それで、自由に演じることができましたし、自分のものにすることができました。他のバージョン(のキャットウーマン達)もそうですよね、それぞれの女性がこのキャラクターを完全に自分のものにしていて、だから私たちは大好きになれるんです。それが私がやろうとしたことでした。
歴代10人目のキャットウーマンを演じることになったゾーイ・クラヴィッツは、「怖かった」と話す通りプレッシャーを感じながらも、自身を選んだマット・リーヴス監督を信じて自由に演じることを選んだという。また、その姿勢こそが歴代のキャットウーマンが愛された理由であるとも解説している。
“引き継ぎ”に注目が集まったことも
これまで、ドラマや映画で幾度も登場してきたキャットウーマンことセリーナ・カイルは、“引き継ぎ”に注目が集まったこともある。それは全100話が公開されたドラマ『GOTHAM/ゴッサム』で、キャムレン・ビコンドヴァが5年にわたって演じてきた同役を最終回目前で降板し、リリー・シモンズにバトンタッチした時のことだ。
この時、キャムレン・ビコンドヴァは自身のSNSで声明を出し、「次の人にバトンが渡ったのを見届けること」「大人になったセリーナの役割を次のだれかに引き継ぐこと」を意識的に実行したと明かしている。多くの女性によって演じられてきたキャットウーマン/セリーナ・カイルというキャラクターだからこそ、次の誰かにバトンを渡すということに思いを巡らせることになったのだろう。キャムレン・ビコンドヴァは、新しいキャットーマンが誕生することを「誇りに思っている」とも述べている。
映画『ダークナイト ライジング』ではアン・ハサウェイが演じたことが記憶に新しいキャットウーマンだが、2004年に公開された映画『キャットウーマン』では黒人女性のハル・ベリーが演じて話題を呼んだ。今回の映画『ザ・バットマン』でキャットウーマンを演じるゾーイ・クラヴィッツは、バハマ系、アフリカ系、ユダヤ系など様々なルーツを持つ俳優だ。2022年のキャットウーマンはどのように演じられるのか、劇場で確かめよう。
映画『THE BATMAN -ザ・バットマン-』は2022年3月11日(金)より日本全国で劇場公開。
Source
DC YouTubeチャンネル
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