『X-MEN:ファイナル ディシジョン』に登場したジャガーノートは登場しない?
2024年7月26日(金)に日米同時公開される2024年唯一のMCU映画『デッドプール&ウルヴァリン』。そこに『X-MEN:ファイナル ディシジョン』(2006)でジャガーノートを演じたヴィニー・ジョーンズが出演しないことを米Varietyが報じた。事の発端はドーピンダー役のカラン・ソーニが『デッドプール&ウルヴァリン』には大量のカメオ出演とサプライズがあると話したことだった。
『X-MEN:ファイナル ディシジョン』で登場するジャガーノートは原作コミックの「魔神サイトラックの宝石により能力を得たヴィラン」ではなく、マグニートーたち「ブラザーフッドのメンバーのミュータント」として描かれた。ヴィニー・ジョーンズは「キングスマン」シリーズなどで知られるマシュー・ヴォーン監督のもとで原作コミックに順守したジャガーノートを演じることになっていた。
しかし、監督がブレット・ラトナーに交代したことでジャガーノートの設定が大きく変わってしまったとのことだ。それにより役柄が大きく変更されてしまい、ヴィニー・ジョーンズは動揺したとYahoo Movies UKのインタビューに語った。そして以下のように続けた。
新しい監督が来て、私が契約したのとは違う役になりました。台詞が薄められました。監督は他の俳優をたくさん連れてきて、私の役が薄められたのです。私はかなり早い段階で興味を失ってしまいました。あんなに大きな舞台で、私はエキストラになってしまったのです。私の台詞はどこにあるのですか? ストーリーはどこにあるのですか? 私にとってはボロボロで、残念でした。
「デッドプール」シリーズには前向き
ヴィニー・ジョーンズ自身は好きな映画に「デッドプール」シリーズを挙げるなど、「デッドプール」シリーズの出演に対しては前向きな姿勢を取っていた。それにも関わらず、出演を断った理由はジャガーノートのスーツにあるようだ。ヴィニー・ジョーンズは同じくYahoo Movies UKのインタビューでスーツに関してこのように語っている。
面白いことに、『デッドプール&ウルヴァリン』の出演依頼を受けたんですが、ショーン・レヴィ監督と話したら、あのスーツを着るのは精神的にも肉体的にも劇的なものだと言いました。あのスーツを着ている間は一日中何もできず、ストローで水を飲むことしかできません。だから『デッドプール&ウルヴァリン』の契約はできなかったんです。
ジャガーノートと言えば鋼鉄の巨大なヘルメットだが、それに加えて筋肉を強調するスーツがヴィニー・ジョーンズの再演を阻んだようだ。だが、ヴィニー・ジョーンズ自身は登場していないが、ジャガーノートというキャラクターは『デッドプール2』(2018)で登場している。そこではVFXで原作コミック通りの姿が再現されており、声を演じたのはデッドプール役でもあるライアン・レイノルズだった。
『デッドプール2』のジャガーノートは魔神サイトラックの宝石により能力を得たかどうかは定かではないが、そのヘルメットはプロフェッサーXに思考を読まれないためであり、プロフェッサーXの義兄弟という原作コミックの設定通りだった。『デッドプール&ウルヴァリン』ではヴィニー・ジョーンズの代わりに『デッドプール2』のジャガーノートが登場するかもしれない。カラン・ソーニの語る大量のカメオ出演とサプライズに期待していきたい。
『デッドプール&ウルヴァリン』は2024年7月26日(金)より日米同時公開。
Source
Variety/Yahoo Movies UK
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