『人数の町』に続く荒木伸二監督第2弾
中村倫也主演作『人数の町』(2020)で監督デビューを果たした荒木伸二監督は、それまでは広告業界でCMプランナーとして働き、45歳から脚本などがコンクールで受賞しはじめ、50歳で監督デビューするという異色の経歴を持っている。そんな荒木伸二監督が次に世に送り出す作品が2024年3月22日(金)に公開される『ペナルティループ』だ。
山下リオ演じる恋人の砂原唯を殺害された若葉竜也演じる主人公の岩森淳は復讐を決意する。そして、朝6時に目を覚ますと入念に身支度を整え、伊勢谷友介演じる犯人の溝口登の殺害を決行する。すべてを終えて眠りにつく岩森だったが、目が覚めると殺害決行日の朝6時に戻っていた。
何回もループを繰り返していく中で岩森と溝口は数奇な友情を育んでいくことになる。無駄な台詞を省き、視線や繊細な息遣いで表現される岩森と溝口の関係性に観客たちもループの中に引き込まれていくことになる。
主人公の岩森淳を演じるのは大衆演劇出身で、子役時代から演劇の世界に身を置いている若葉竜也だ。岩森の恋人であり、ミステリアスな雰囲気を漂わせる砂原唯はNHKの朝の連続テレビ小説でも活躍した山下リオが演じる。仇であり、奇妙な友情が生まれる溝口登はNHKの大河ドラマなどでも活躍している伊勢谷友介が起用された。また、物語の鍵を握る人物として『ドライブ・マイ・カー』にも出演した韓国出身のジン・デヨンが出演する。
デビュー作『人数の町』に続き、キノフィルムズと再びタッグを組むことになった荒木伸二監督の最新作である『ペナルティループ』は、様々なループ系作品がある中で最悪のループになると語られている。そのような荒木伸二監督の最新作に注目していきたい。
『ペナルティループ』は2024年3月22日(金)より全国公開。
キノフィルムズからは以下のような海外のSF作品も配給されている。
映画『モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン』の紹介はこちらから。
映画『アフター・ヤン』についてはこちらから。