『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』ティーザー公開
2025年2月14日(金)に日米で同時公開される映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』より、初映像となるティーザーが公開された。本作は「キャプテン・アメリカ」シリーズの第4弾にあたる作品で、MCU映画としては今夏公開の『デッドプール&ウルヴァリン』に続く作品となる。スティーブ・ロジャースからキャプテン・アメリカの盾を譲り受けたサム・ウィルソンの新たな物語が描かれる。
これまでのMCU映画とドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(2021) に続いてサム・ウィルソンを演じるのはアンソニー・マッキー。空軍の出身であるサム・ウィルソンは、『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』のティーザーでは冒頭でサディアス・ロスから「ウィルソン」とファーストネームで呼び掛けられている。
サディアス・ロスは映画『インクレディブル・ハルク』(2008) で陸軍将軍として、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016) 以降は国務長官としてMCUに登場してきた。最後に登場したのは、『シビル・ウォー』と同時期を舞台にした映画『ブラック・ウィドウ』(2021) だったが、2022年に演じていたウィリアム・ハートが逝去。『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』からは新たにハリソン・フォードがサディアス・ロスを演じる。
そして、ハリソン・フォード演じるサディアス・ロスは、『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』では米国大統領として登場するとされている。軍人出身の大統領はセオドア・ルーズベルトやドワイト・D・アイゼンハワーなどがおり珍しくないが、サムも空軍出身という上下関係が厄介だ。
ロスは選挙の心配をしている様子で、「キャプテン・アメリカに公式な軍内での地位」をオファーすると話している。サディアス・ロスとサム・ウィルソンといえば、ソコヴィア協定の推進をめぐり、ヒーローの管理を進めたいロスと、それを拒むスティーブについていくサムとの間で齟齬が生じた仲である。
ロスもサムもそれは認識しているようで、ロスは戦略的な協定が結べないかということを申し出ているようだ。ちなみに、ドラマ『シー・ハルク:ザ・アトーニー』(2022) では、ソコヴィア協定が廃止されたことがデアデビルことマット・マードックの口から語られている。ロスからすれば、いざ仕切り直しというところなのだろうが、サムはなんだか微妙な様子だ。
そして、今回のティーザー映像で一際注目を集めるのが、ドラマ『ザ・ボーイズ』(2019-) のスタン・エドガー役、『マンダロリアン』(2019-) のモフ・ギデオン役などで活躍中のジャンカルロ・エスポジートが演じる人物だ。ひたすらに武器を持って進み続ける黒人の老人を演じているが、まだ演じる役は公になっていないものの、原作コミックに登場するジョージ・ワシントン・ブリッジという傭兵のキャラクターを演じるのではないかとされている。
また、シーラ・ハース演じる新キャラクターは、元々イスラエルの軍人ヒーローのサブラとして登場するとされていた。しかし、今回の発表では、元ブラック・ウィドウでロス大統領からの厚い信頼を受けている米政府高官のルース・バット=セラフとして登場するとされている。4月時点でこの変更については報じられており、これはイスラエルによるパレスチナへの侵攻を背景にした変更と言われている。
今回の『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』のティーザー映像には、ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』に登場したホアキン・トレスも登場。ドラマではファルコンのスーツとレッドウィングを預かっており、二代目ファルコンとしての活躍が期待されている。
そんな中、ロスの襲撃事件が発生。サムは「チームが危険に晒されている」と忠告する。ドラマ『シークレット・インベージョン』(2023) で明らかになったスクラル人による地球への潜入を念頭に置いた助言だろうか。そして、『インクレディブル・ハルク』に登場したリーダーことサミュエル・スターンズが「世界の勢力は変化している。お前はただの駒に過ぎない」と忠告する。
サディアス・ロスはフラストレーションが溜まった様子で、「君はキャプテン・アメリカかもしれないが、スティーブ・ロジャースではない」とサムに言い放つと、サムは「その通り、違います」と回答。サム・ウィルソンは自分なりのキャプテン・アメリカ像を構築していくことを示唆し、スティーブのキャップにはなかった翼を広げるシーンが映し出される。
次に映し出される、盾を背負い、空を駆けるキャプテン・アメリカがサム・ウィルソンのキャプテン・アメリカだ。一瞬だが、二代目ファルコンのホアキン・トレスと共に飛んでいると思われるシーンも挿入されている。ホアキンは南米にルーツを持つキャラクターであり、アメリカ黒人のサムと共に翼を広げて自由に羽ばたく姿はアメリカの新たな象徴になるのだろうか。
そして、『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』初映像の最後に登場するのは、キャプテン・アメリカの盾を叩きつけるレッドハルクの姿だ。原作コミックではサディアス・ロスがレッドハルクに変身することになっているが、大統領がヴィランになるという展開はあり得るのだろうか。アクションとともにストーリーの展開も気になるところだ。
サディアス・ロスについては、原作コミックでロスが結成するヴィランのチーム、サンダーボルツを主人公に据えた『サンダーボルツ*(原題)』が、『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』公開後の2025年5月に全米公開される予定だ。作品同士の繋がりにも注目したい。
いよいよ、MCU映画が本格的に帰ってくる。映画の公開を楽しみに待とう。
映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』は2025年2月14日(金)に日米同時公開。
ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』のBlu-rayは、4K UHD コレクターズ・エディション スチールブックが発売中。
2025年のサンディエゴ・コミコンでは、『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』のストーリーにアダマンチウムが絡むことが明かされた。詳しくはこちらから。
『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』のヴィラン考察はこちらの記事で。
新ヴィランがサイドワインダーであることも発表されている。詳細と考察はこちらから。
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