『デッドプール&ウルヴァリン』ヴィランは誰? アライオス、ラヴォーナ、ロキもありえる? 予想&考察 | VG+ (バゴプラ)

『デッドプール&ウルヴァリン』ヴィランは誰? アライオス、ラヴォーナ、ロキもありえる? 予想&考察

©2024 Marvel

『デッドプール&ウルヴァリン』ヴィランは誰?

映画『デッドプール&ウルヴァリン』が2024年7月26日(金) より日米で同時公開される。米時間2月11日(日) に開催されたスーパーボウルに合わせて、『デッドプール3』という仮タイトルで呼ばれてきた本作が『デッドプール&ウルヴァリン』として公開されることが発表された。また、初の予告編となる特報映像も公開され、その内容が話題を呼んでいる。

特報映像によると、デッドプールことウェイド・ウィルソンは、ドラマ『ロキ』(2021-) に登場した時間変異取締局/TVAと行動を共にすることになる。特報のラストでは一転してTVA相手に戦う姿も見られるが、気になるのは『デッドプール&ウルヴァリン』のヴィランは誰か、ということである。

最近のMCU映画では、『マーベルズ』(2023) でダー・ベン、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』(2023) でハイ・エボリューショナリー、『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023) で征服者カーン、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(2023) でネイモア、『ソー:ラブ&サンダー』(2023) でゴアなど、わりかし分かりやすいキャラクターがヴィランとして立てられていた。演じた俳優たちもゲストとして申し分ない豪華さだ。

ところが『デッドプール3』の情報は、ライアン・レイノルズ演じるデッドプールとヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンという二人の共演とMCUへの合流という二点に絞られてきた。今回の特報映像でも、明確なヴィランの存在は明かされなかったが、それでも映像のあちらこちらにヒントが隠されていた。今回は、映画『デッドプール&ウルヴァリン』のヴィランが誰になるのか、考察していこう。

誰になる?『デッドプール&ウルヴァリン』ヴィランを考察

ウルヴァリン

『デッドプール&ウルヴァリン』の特報映像では、ラストでウルヴァリンが登場。爪を出してデッドプールに近づく影が見える。この映像を見る限りでは、ウルヴァリンはデッドプールに対して良い感情を抱いていないようだ。

また、ボロボロのコスチュームで血のついたナイフを手に車の中に落ち着いているデッドプールの様子も見られるが、ここでは車のシートに三本の爪痕が確認できる。このシーンはウルヴァリンと交戦している状況かもしれない。

前述の直近MCU映画5作品のヴィランもダー・ベン役のザウイ・アシュトン、ハイ・エボリューショナリー役のチュクウディ・イウジ、征服者カーン役のジョナサン・メジャース、ネイモア役のテノッチ・ウエルタ・メヒア、そしてゴア役のクリスチャン・ベールと、豪華キャストが並んでいる。継続的には出られないが、おいしい役で出演するという方式はMCUの伝統になりつつある。

メインヴィランを立ててもライアン・レイノルズとヒュー・ジャックマンに喰われてしまいそうだし、『デッドプール&ウルヴァリン』ではウルヴァリンとの対決と和解がメインテーマになる可能性もあるだろう。

パイロ

今回の『デッドプール&ウルヴァリン』でサプライズ登場したのが、アーロン・スタンフォード演じるパイロことジョン・アラーダイスだ。パイロは映画『X-MEN2』(2003)、『X-MEN:ファイナル ディシジョン』(2006) に登場したキャラクターで、炎を操るミュータントだ。

『デッドプール&ウルヴァリン』の特報では、1分51秒ごろに「マッドマックス」風の格好に口髭という姿で登場し、「たまんねぇな!」と言い放っている。英語字幕ではこのセリフの発言主は「パイロ」と表示されているため、アーロン・スタンフォードが演じているのはパイロだということが確定している。

炎を操るパイロは、能力的にはデッドプールの強敵になりうる。初登場時から20年が経過してもうベテランの域にあるのだから、メインヴィランとして登場してもおかしくはない。また、「X-MEN」三部作ではマグニートーが率いるミュータント組織のブラザーフッドに合流しているため、ブラザーフッドがデッドプールとウルヴァリンに立ちはだかる可能性もあるだろう。

パラドックス

『デッドプール&ウルヴァリン』の初映像で印象的な姿を見せたのはTVAのパラドックス。ドラマ『ロキ』には登場していない新キャラで、デッドプールをヒーローに仕立てようとしているようだがどうも本心が読めない。

原作コミックでは、Mr.パラドックスはメビウスやウロボロスらと同じクローンのTVA職員だ。コミックの「シー・ハルク」に判事として登場したキャラクターだが、実写版ではどのように描かれるのだろうか。『デッドプール&ウルヴァリン』が『ロキ』シーズン2の後の出来事なのだとすれば、メビウスがいなくなったTVAでパラドックスは何かを企んでいる可能性もある。

パラドックス(矛盾)という名前の通り、むしろパラドックスがマルチバースに混乱をもたらす存在なのだとすれば、デッドプールとウルヴァリンはパラドックスとの対決を免れ得ない。映像の後半ではデッドプールがTVAの実働部隊であるミニッツメンと交戦するシーンもあるため、十分現実的な展開だと言える。

アライオス

こちらの記事でも触れた通り、特報の中ではミニッツメンが紫色の煙にさらわれるシーンがある。この紫色の煙は、ドラマ『ロキ』シーズン1のクライマックスで登場した怪物、アライオスかもしれない。デッドプールが飛ばされた廃墟のような場所、パイロが「マッド・マックス」風のサバイバル生活を営んでいる場所がアライオスの生息する“虚無”だとすれば、アライオスがヴィランとして登場する展開も納得がいく。

『ロキ』シーズン1では、クラシック・ロキの決死の攻撃によって倒されたかに思われたが、アライオスが生きていたのだとすれば、相当にしぶとい相手ということになる。映画的にもキャストを用いずに強敵のヴィランを設定できるので、アライオスの再登場は現実的な判断でもある。

ラヴォーナ・レンスレイヤー&ミス・ミニッツ

『ロキ』シーズン2のラストでは、虚無に飛ばされたラヴォーナ・レンスレイヤーが最後にアライオスのものと思われる紫の光を浴びるシーンが挿入されていた。レンスレイヤーが窮地に立たされたような演出ではあったが、こちらの記事でも考察した通り、その後レンスレイヤーがアライオスを手懐けた可能性もある。

レンスレイヤーは元々アライオスを手懐けていた在り続ける者と共に、アライオスが守っていたシタデル(在り続ける者の根城)におり、二人とアライオスでマルチバース・ウォーを終結に導いたことが『ロキ』シーズン2で明かされた。レンスレイヤーはその記憶を消されたが、アライオスがレンスレイヤーのことを覚えていれば、レンスレイヤーがアライオスを飼って虚無を支配しているという展開も考えられる。

あの紫の煙がアライオスでなくても、あそこが虚無であるならばレンスレイヤーがいる可能性は高い。それに、一度はレンスレイヤーと手を組んだミス・ミニッツもレンスレイヤーと再び手を組むかもしれない。ミス・ミニッツはシャットダウンされたが、『ロキ』シーズン2のラストでは新生TVAでミス・ミニッツを再起動しようとしている様子も描かれた。ミス・ミニッツがレンスレイヤーをTVAに連れ戻す可能性もあるだろう。

征服者カーン

もちろん、『アントマン&ワスプ:クアントマニア』のメインヴィランだった征服者カーンも『デッドプール&ウルヴァリン』のヴィラン候補の一人だ。そもそも『ロキ』シーズン2のラストでは、TVAは在り続ける者/征服者カーンの変異体を狩る組織に改変されている。TVAがデッドプールの力を借りる理由がカーン狩りなのだとすれば、デッドプールが戦う相手はカーンを置いて他にない。

一方で、征服者カーンを演じるジョナサン・メジャースは2023年12月に女性への暴力事件について有罪判決を受け、マーベル・スタジオから契約を解除されている。『デッドプール&ウルヴァリン』ではメジャースが演じるカーンの登場はないものと思われるし、リキャストもこの短期間ではほぼ不可能だろう。カーンがヴィランとして登場するとすれば、よっぽどのウルトラCということになる。

ロキ

大穴はやっぱりロキ。『ロキ』シーズン2でTVAのタイムラインを司る“神”となったロキが、めちゃくちゃやるデッドプールにお仕置きを与える役目を担うのではないだろうか。元悪戯の神様とクソ無責任ヒーローの絡みは是非とも見てみたい。

もちろん、ゴッド・ロキに限らず、虚無で暮らすキッド・ロキやワニロキのようなロキの変異体たちがデッドプールに立ちはだかる展開もあり得るだろう。ロキはその性質から未来を変えまくるため、山ほど変異体が虚無に送られている。そもそも『デッドプール&ウルヴァリン』で虚無が舞台になるのかどうかは不明だが、やはり『ロキ』と関係のあるヴィランが登場することに期待したい。

映画『デッドプール&ウルヴァリン』ではどんなヴィランが登場するのか、続報を楽しみに待とう。

映画『デッドプール&ウルヴァリン』は2024年7月26日(金) より日米同時公開。

 

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『デッドプール&ウルヴァリン』にてウルヴァリンにフィーチャーした新予告編が公開された。詳しくはこちらから。

『デッドプール&ウルヴァリン』と『ロキ』の繋がりについての解説&考察はこちらの記事で。

『デッドプール&ウルヴァリン』と旧「X-MEN」シリーズの繋がりについての考察はこちらから。

『デッドプール3』のタイトル変更についての考察はこちらの記事で。

ウルヴァリンが登場した過去作品のおさらいはこちらの記事で。

マシュー・ヴォーン監督は「デッドプールはMCUの世界を救おうとしている」と発言した。詳しくはこちらの記事で。

ヒュー・ジャックマンが語った『デッドプール&ウルヴァリン』の時系列はこちらから。

ヒュー・ジャックマンが明かしたウルヴァリン役復帰の経緯はこちらから。

本作に登場する“ドッグプール”についてはこちらの記事で。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。
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