2019年中国の映画興収は1位『哪吒』2位『流転の地球』——SF映画躍進、63%が国産映画

中国の映画興収は1兆円規模

人民網によると、2019年12月23日の時点で2019年の中国国内における映画の興行収入は627億元 (約9,812億円) にのぼる。2018年の約600億元を上回り、中国の映画産業は実に1兆円規模の市場となった。

牽引したのは『哪吒』と『流転』

中国史上最高記録となる興行収入を大きく牽引したのが、2月に公開された『流転の地球』と、7月に公開された『哪吒 (ナタ) 之魔童降世』だ。小説『三体』で知られる劉慈欣の短編小説「さまよえる地球」を実写映画化した『流転の地球』は、中国初のSFブロックバスター映画として国内興収46億元 (約720億円) を記録。夏休み向けのファンタジー大作として公開されたCGアニメーション映画『哪吒』は、『流転の地球』を超える50億元(約782億円) を記録し、2019年の中国No.1映画の座についた。

国産映画が6割を占める

2019年は中国の映画市場自体が好調を維持しており、中国国内の歴代映画興行収入記録トップ10の内、国外映画を含む2019年の作品が半数を占める結果に。一方で、12月に公開された『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は初日第4位、初週末第3位という結果に終わった。2019年の中国国内の興行収入627億元の内、63%が中国で製作された国産映画による興収になっていることからも、国産映画の強さが際立っている。

2019年の映画興収ランキングは、『哪吒』『流転の地球』に続く第3位は『アベンジャーズ/エンドゲーム』だったが、第4位に7編収録のアンソロジー映画『我和我的祖国 (英題: My Peope, My Country)』、第5位に四川航空3U8633便の緊急着陸を映画化した『中国机长 (英題: The Captain)』がランクインしている。2019年に10億元以上の興行収入を記録した映画15作品の内、10作品が国産映画だった。

また、『哪吒』が2019年のNo.1映画となったことで、2014年の『トランスフォーマー/ロストエイジ』以降、5年連続で国産映画が興行収入記録第1位に輝いている。

スクリーン数も大幅増

中国では映画館のスクリーン数も増え続けている。2009年には4,723だったスクリーンの数は、2019年には68,992と、14倍以上の数に。興行収入は62億元から627億元と、10倍に。2018年のスクリーン数は60,079で、2019年に中国はスクリーン数世界トップに躍り出ている。

絶好調の中国映画市場だが、今後も注目作品が続々登場する予定だ。中国の大人気マンガ作品を米中合作で実写化する『尸兄 (ゾンビブラザー)』、劉慈欣原作の映画『超新星紀元』といった作品の製作が進められている。作品以外にも、『流転の地球』の製作を手がけた北京文化 (Beijing Culture) が“映画タウン”の建設に着手するなど、映画産業の盛り上がりはしばらく続きそうだ。詳細は以下のリンク先からご覧いただきたい。

また、日本では河出書房新社が発行する文芸誌の『文藝』が、2020年春季号で「中国・SF・革命」を特集する。2020年も中国に注目だ。

Source
人民網

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