ネタバレ考察『ミズ・マーベル』第1話 キャプテン・マーベルは東京にいた? | VG+ (バゴプラ)

ネタバレ考察『ミズ・マーベル』第1話 キャプテン・マーベルは東京にいた?

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『ミズ・マーベル』のキャプテン・マーベルネタに注目

2022年6月8日(金)よりDisney+で配信が始まった『ミズ・マーベル』は、MCUドラマの第6弾。2022年3月から5月にかけて配信された『ムーンナイト』に続き、新キャラを主人公に据えた作品になる。一方で、『ミズ・マーベル』が『ムーンナイト』と大きく違う点は、本作がMCUのストーリーラインのど真ん中に存在しているという点だ。

主人公カマラ・カーンはMCU世界のヒーローの大ファンであり、第1話だけで世間に知られているほとんどのMCUヒーローがその名前に触れられた。加えて、『ミズ・マーベル』という作品自体が『キャプテン・マーベル』(2019) の続編である『ザ・マーベルズ(原題)』に繋がる作品になっている。主人公カマラ・カーンは『ザ・マーベルズ』にも登場する予定だ。

今回は、そんなMCUの歴史のど真ん中に位置づけられるドラマ『ミズ・マーベル』の第1話で触れられたキャプテン・マーベルの意外な事実について考察していきたい。以下の内容は第1話のネタバレを含むため、必ずDisney+で本編を鑑賞してから読んでいただきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『ミズ・マーベル』第1話の内容に関するネタバレを含みます。

カマラのキャプテン・マーベル愛

『ミズ・マーベル』第1話では、主人公カマラ・カーンのオタクぶりがよく分かる描写が続いた。冒頭からカマラが動画投稿サイト用に作った映像が流れ、キャプテン・マーベルの情報がまとめて紹介される。地球の民間人の視点でキャプテン・マーベルがどう見えているかを知る貴重な機会だ。

例えば、キャプテン・マーベルがニック・フューリーやアベンジャーズメンバーには「アベンジャーズのようなヒーローのいない惑星もある」と地球に付きっきりになれない理由を説明していることは、民間人には伝わっていない。そのため、カマラはキャプテン・マーベルが地球にいない理由を「休暇も必要」と好意的に考察している。

一方で、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019) でのキャプテン・マーベルの活躍については、カマラはソースを提示。アントマンことスコット・ラングのポッドキャストでのインタビューをチェックする熱心さを見せている。

キャプテン・マーベルは東京にいた

このカマラのリサーチ力を信頼するならば、キャプテン・マーベルに関する一つの事実が浮かび上がる。それは、キャプテン・マーベルが日本の東京にいたということである。第1話冒頭のカマラが作った動画内で、「今週注目するのは地球での戦い」と説明された場面で、画面右に貼られているポストイットにこんなことが書かれているのだ。

Capt Marvel sightings
-Sandy Beach
-Tokyo
-Dark alley
-Arena

 

訳:
キャプテン・マーベルの目撃例
-サンディ・ビーチ
-東京
-暗い路地
-アリーナ

この内、具体的な地名はハワイのサンディ・ビーチ日本の東京だけ。「忙しい」とされており、滅多に地球に来ないキャプテン・マーベルが東京に来ていたというのは意外な事実である。

考察:キャップは何をしに東京へ?

気になるのはキャプテン・マーベルが何をしに東京に来たのかということだ。MCUでは過去に『アベンジャーズ/エンドゲーム』で東京が登場。ホークアイことクリント・バートンがローニンとして罪人に私刑を下し、ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフが迎えに行くシーンが描かれた。

この時、真田広之が演じたヤクザのアキヒコはローニンに殺されてしまい、現段階で東京に取り立てて大物がいるわけでもない。それに、キャプテン・マーベルは、『ワンダヴィジョン』(2021) のワンダ事変や『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021) でのヴィラン集結の時も地球には来ていないので、よっぽどのことがなければ、東京どころかそもそも地球にも来ないはずだ。

また、『ミズ・マーベル』第1話のカマラの動画では、サノス戦が「地球での戦い (the battle on Earth)」と紹介されていることから、「地球での戦い」といえば「サノス戦」と認識されていることが分かる。つまり、キャプテン・マーベルはサノス戦以外では地球で大規模な戦闘を行なっていないということが予測できる(宇宙で追っていた敵がたまたま地球に来たということはあるかもしれない)。

カマラのメモで固有の地名以外でキャプテン・マーベルが現れた場所は「暗い路地」と「アリーナ」となっているが、このどちらかが東京だった可能性は高い。東京の暗い路地か東京のアリーナに現れたということだ。「アリーナ」は「闘技場」のほか、「競技場」の意味もあるため、新国立競技場などに登場したのかもしれない。カマラの“休暇説”を採用するなら、両国国技館で相撲観戦でもしててほしいものだが。

キャプテン・マーベルはいつ地球に来た?

『キャプテン・マーベル』の舞台になった1995年の後、次にキャプテン・マーベルが地球現れたのは2018年にニック・フューリーがポケベルを鳴らした時。アベンジャーズと共にサノスへ虚しい復讐を果たした後、再び宇宙に戻り、5年後の2023年10月にサノス軍との決戦に参戦した。その後、トニー・スタークの葬儀に参列する姿が捉えられている。

Disney+ではMCU作品を時系列順に並べた案内を見ることができるが、『ミズ・マーベル』は『ムーンナイト』と共に2024年12月を舞台にしたドラマ『ホークアイ』(2021) 以降が舞台とされている。つまり、仮に2025年が『ミズ・マーベル』の舞台ならば、本作におけるキャプテン・マーベルの目撃情報は2023年末〜2024年頃のものであることが分かる。

『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021) は2024年4月(清明節)が舞台になっているが、この時キャプテン・マーベルはハイテクなホログラム型のパネルを操作しており、どうやら地球にはいないように思われた。忙しい中で新メンバーになり得るシャン・チーとの会合に出席していることから、キャプテン・マーベルが地球を案じていることは確かだ。

2023年以降、アイアンマンやキャプテン・アメリカ、ソー、ブラック・ウィドウ、ワンダといったアベンジャーズの主要メンバーが地球を守る役目から退き、ハルクも右腕を負傷したまま。これまでとは状況が異なるため、キャプテン・マーベルの保護対象である「アベンジャーズがいない惑星」になった地球に、たまに来てくれていたのかもしれない。

なお、アニメ『ホワット・イフ…?』シーズン1第7話では、キャプテン・マーベルが「誰を救うのか」を恣意的に判断する“トリアージ”の問題が扱われている。解説はこちらから。

日本が絡む展開はあるか

また、東京で目撃されたのがキャプテン・マーベルではない可能性もあるだろう。『ワンダヴィジョン』で似た力を得たモニカ・ランボーや、日本独自のスーパーヒーローだった可能性もなくはない。いずれにしても、『エンドゲーム』では物議を醸す東京の描写になっていただけに、今後MCUで日本がしっかり描写される展開に期待したい。

アニメ『マーベル フューチャー・アベンジャーズ』(2017-2018) に登場したアディは、東京のフュチャー・アベンジャーズのメンバーとして、コミックの方でもデビューを果たした。これまでにも原作コミックでは「X-MEN」シリーズのサンファイアやシルバーサムライといったヒーローが登場してきた。映画『ウルヴァリン:SAMURAI』(2013)で真田広之がシルバーサムライになるケンイチロウ・ハラダを演じたことも記憶に新しい。

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一方で、東アジアからはMCUへの進出が続いている。映画『シャン・チー』では中国生まれのシム・リウがMCU初のアジア系主人公を演じ、『エターナルズ』(2021) では韓国生まれのマ・ドンソク/ドン・リーが香港系イギリス人のジェンマ・チャンと共にエターナルズの一員を演じた。

ほかでもない「キャプテン・マーベル」シリーズ最新作の『ザ・マーベルズ』では、ドラマ『梨泰院クラス』(2019) のパク・セロイ役で知られるパク・ソジュンの出演が報じられている。『ザ・マーベルズ』にはカマラ・カーンも登場するため、キャプテン・マーベルとミズ・マーベルが韓国の大スターと共演することはほぼ確実だ。

『ミズ・マーベル』の残りのエピソードと『ザ・マーベルズ』では、キャプテン・マーベルが東京で何をしていたのか語られることはあるのだろうか。引き続き注目していこう。

ドラマ『ミズ・マーベル』は2022年6月8日(水) より、Disney+で独占配信。

『ミズ・マーベル』(Disney+)

『ミズ・マーベル』の原作コミック日本語版は、ヴィレッジブックスから発売中。

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その他の『ミズ・マーベルズ』第1話の小ネタ解説はこちらから。

製作陣が語った「鏡」のシーンについての意図はこちらの記事で。

監督は第2話以降では“ダーク”な展開も待っていることを示唆した。詳しくはこちらから。

第2話のネタバレ解説はこちらから。

 

2代目キャプテン・マーベルになることが予想されるモニカ・ランボー役のテヨナ・パリスが『ザ・マーベルズ』について語った内容はこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。
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