【ネタバレ】ドラマ『ロキ』最終話で登場の〇〇は「カリスマのソシオパス。作品を跨ぐ存在」脚本家が人物像を語る | VG+ (バゴプラ)

【ネタバレ】ドラマ『ロキ』最終話で登場の〇〇は「カリスマのソシオパス。作品を跨ぐ存在」脚本家が人物像を語る

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ドラマ『ロキ』あの人に注目

マーベルがおくるDisney+オリジナルのMCUドラマ『ロキ』は、2021年7月14日(水) に最終回を迎え、様々な意味で視聴者に驚きを与えた。『ワンダヴィジョン』『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』と続いた2021年前半のMCUドラマの中でも一際印象に残るラストで『ロキ』は幕を下ろした。

ドラマ『ロキ』最終話に向けて、展開についての予想合戦が続いていたが、最終話はあの人物が登場することに。そして、配信開始直後に『ロキ』の脚本家が人物像を詳細に語っている。今回は最終話第6話で登場したあの人の実像に迫る製作陣のコメントを紹介しよう。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『ロキ』最終話の内容に関するネタバレを含みます。

在り続ける者/カーン登場時の経緯

その人物とは、第6話の中心的な人物となった在り続ける者/カーンだ。『ロキ』の脚本家を務めたマイケル・ウォルドロンは、Marvel.comに、在り続ける者/カーンを登場させた経緯について、以下のように語っている。

私たちは、このドラマを巨大なものにしたいと思っていました。また、このドラマを盛り上げて終わらせることで、今後のMCUにも大きな影響を与えたいと考えていました。私は、おそらくカーンが(サノスの)次の作品を跨いだヴィランになると考えていましたし、彼がタイムトラベルをするマルチバースに跨るヴィランであることから、それは理にかなったことでした。

ある日、私はマルチバース・ウォーの神話を思いつき、プロデューサーたちにピッチしました。すると「いいね、やってみよう」と言ってもらえたんです。最終的には、隠れた黒幕として登場することになると考えていましたが、その出会いを本当に実現させるかどうかは私たちにかかっていました。

つまり『ロキ』の物語とは別で、サノス亡き後の次なる大物ヴィランを登場させる計画が着々と進められていたのだ。そしてウォルドロンは、晴れてMCUの大ヴィランに仲間入りを果たした在り続ける者/カーンという人物の表現方法について、以下のように語っている。

彼がどれほど邪悪な存在であるかということを示すためには、骨の上に多くの肉を残しておかなければなりませんでした。「お前が恐れるのは私ではなく、この後にやって来る他のバージョンの私だ」と言うんです。すべてを見せずに、隠れた恐ろしい悪の存在をほのめかすんです。

そしてウォルドロンは、在り続ける者/カーンを「カリスマのソシオパス」と表現。演じたジョナサン・メジャースのためにも「最後の悪役としてふさわしいと感じられるように(脚本を)書く必要があった」と振り返っている。

『ロキ』のテーマを表す人物

また、監督のケイト・ヘロンは、在り続ける者/カーンの存在を「グレー」な存在と表現する。

彼はすべてをまとめてくれる存在ですから、登場させることにはとてもワクワクしました。(在り続ける者/カーンは)このドラマのテーマでもあるんです。完全な善人も完全な悪人もいないし、人はそのようなグレーゾーンに陥るものです。彼が、私を殺してもまた戻って来る、と言った理由は、「あらゆるバージョンの自分を呼び覚ますことになる」という意味だったのだと思います。そして、彼らは自分より遥かに恐ろしい。私は彼の言葉を信じていますよ。

在り続ける者/カーンは、ロキとシルヴィに対して、様々な悪は必要に迫られて実行したものであり、そこにいる三人は全員ヴィランだと語りかける。ドラマ『ロキ』を象徴する存在としても、在り続ける者/カーンを置いていたようだ。

トムヒ&ソフィア・ディ・マルティーノが語る

また、ロキを演じたトム・ヒドルストンと、シルヴィを演じたソフィア・ディ・マルティーノは、在り続ける者/カーンを演じたジョナサン・メジャースを絶賛している。トムヒはこう語る。

彼はこのシリーズの最後の週に登場し、並外れたインパクトを与えてくれました。物語の最終章で、これほど広く、深く、カリスマ性と知性を兼ね備えた人物を登場させることは非常に重要なことでした。クラクラしましたよ。まさに撮影の最終週に登場して、私たちを圧倒したのです。

ジョナサンにとっては、俳優としてMCUへの入り口になる作品だと知っていたので、見ていてとてもワクワクしていました。非常に用意周到で、準備ができており、機敏で、驚かせてくれました。ソフィアと私は、彼がウィットと知性に富んだ素晴らしい演技をするのを座って見ているだけでした。彼の演技を見るのは本当にスリリングでしたよ。

ソフィア・ディ・マルティーノは、ジョナサン・メジャースについてこう語る。

とても楽しい人で、空気を自分のものにしていましたよ。彼がセットに入るとすごい存在感で、誰もが彼から目を離すことができませんでした。まるで魔法のようでした。「皆これ見てる? すごいことになるよ」という感じでした。

ジョシュ・ブローリンが演じたサノスに続いて、圧倒的な存在感でMCUに新たな脅威をもたらすカーンは、“征服者カーン”としての登場が決定している『アントマン&ワスプ:クアントゥマニア』でどのような姿を見せるのだろうか。そして何より、『ロキ』シーズン2にどのような影響を与えるのか、引き続き目が離せない。

ドラマ『ロキ』のプロダクション・デザイナーが在り続ける者/カーンの拠点と作中における登場の布石について語った内容は、こちらの記事で。

ドラマ『ロキ』シーズン1は全6話がDisney+で独占配信中。

『ロキ』視聴ページ (Disney+)

Source
Marvel.com

ドラマ『ロキ』第6話のあらすじ&ネタバレ解説はこちらの記事で。

最終話のポストクレジットと映画『マイティ・ソー』(2011) のつながりについてはこちらの記事で解説している。

復讐を果たしたシルヴィの心情について俳優のソフィア・ディ・マルティーノが語った内容はこちらの記事で。

ソフィの最後の行動の後に描かれたラストシーンについて製作陣とトムヒが語った内容はこちらの記事で。

トムヒがドラマ『ロキ』を通してロキがどのように変わったか、またメビウスとロキの関係について語った内容はこちらから。

 

2021年8月11日(水) から配信を開始するMCU初のアニメシリーズ『ホワット・イフ…?』の予告はこちらから。

映画『ブラック・ウィドウ』のポストクレジットの解説はこちらから。

VG+編集部

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