『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の時系列は?
Disney+オリジナルのMCUドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の配信が2021年3月19日(金)よりスタートした。「エンドゲーム後を描く」とされた『ワンダヴィジョン』に続き、MCU正史に位置付けられる作品で、早速、第1話の圧倒的なクオリティがファンを驚かさせている。
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』第1話では、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018) と『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019) を経験した後の人類が、分断の中を生きていることが分かる。サノスのデシメーション (指パッチン) によって5年間消えていた人と消えずに生き延びた人の間の軋轢、SNSを活用して「指パッチンの時代が良かった」と訴える“フラッグ・スマッシャーズ”の登場など、指パッチン後の世界は大きく変わってしまったようだ。
第1話のあらすじはこちらの記事から。
『エンドゲーム』後に公開された『スパイダーマン: ファー・フロム・ホーム』(2019) と『ワンダヴィジョン』とは、一味違った雰囲気を感じさせるが、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』はMCUの中でどの時系列に配置された作品なのだろうか。その答えは第1話のサムのセリフから見えてくる。
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』舞台は2024年4月か
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』第1話、サムはチュニジアでトレス中尉との会話の中で「空軍と組んで半年になる」と話している。サムが『エンドゲーム』でスティーブ・ロジャースからキャプテン・アメリカの盾を引き継いだ直後に空軍に合流したのだとすれば、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の舞台は『エンドゲーム』の6ヶ月後ということになる。
では、『エンドゲーム』の舞台はいつだったのか。『スパイダーマン: ファー・フロム・ホーム』では、世界の人口の半分が復活してから8ヶ月が経過したと語られている。『ファー・フロム・ホーム』の舞台は高校の学年末で、アメリカの高校の学年末は6月なので、『スパイダーマン: ファー・フロム・ホーム』の舞台が2024年6月だとすれば、『エンドゲーム』のラストシーンは2023年10月の出来事だと考えられる。
なお、『インフィニティ・ウォー』でサノスがデシメーションを起こしたのは映画の公開日と同じ2018年4月。そこから5年間の空白を経て、消えた人々が復活している。
そして、『ワンダヴィジョン』で“ワンダ事変”が起きたのは、『エンドゲーム』で世界の人口の半分が復活してから約三週間後の出来事であると考えられる。なぜなら、モニカがデシメーションから復活して三週間でソードに復帰する場面が描かれているからだ。つまり、『ワンダヴィジョン』の舞台は2023年11月頃。『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の5ヶ月前の出来事ということになる。
まとめると、『エンドゲーム』以降のMCU作品の時系列は以下のようになる。
2023年11月 『ワンダヴィジョン』のワンダ事変
2024年4月 『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』
2024年6月 『スパイダーマン: ファー・フロム・ホーム』
現時点で分かること
『スパイダーマン: ファー・フロム・ホーム』が最も遠い未来に位置づけられているが、この作品では高校生たちがスティーブ・ロジャースを追悼しているため、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』でスティーブの名誉が汚されるということはなさそうだ。
また、『ワンダヴィジョン』最終話で回収されなかった12の疑問の記事でもご紹介したが、『ワンダヴィジョン』で起きたワンダ事変には、アベンジャーズメンバーが出動することはなかった。サムは空軍と共に行動していたということが分かったが、ワンダ事変について、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』で言及されることはあるのだろうか。サムやバッキーの様子を見ている限り、ワンダ事変が大きく世界を変えたということにはなっていないようではあるが……。
時系列を把握した上で考察していくと、更に設定が明確になっていくだろう。『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』第2話以降で登場する情報も楽しみに待とう。
MCUドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』はDisney+で独占配信中。
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