8話ネタバレ感想『日本沈没―希望のひと―』最終回目前 中国の意向を変えるのは… あらすじ・解説 | VG+ (バゴプラ)

8話ネタバレ感想『日本沈没―希望のひと―』最終回目前 中国の意向を変えるのは… あらすじ・解説

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ドラマ『日本沈没―希望のひと―』第8話はどうなった?

小松左京のSF小説『日本沈没』(1973) を47年ぶりに実写ドラマ化した『日本沈没―希望のひと―』は、小栗旬主演で若手官僚と政治家たちの奮闘を描く作品。日本沈没のタイムリミットが迫る中、国内政治や外交、企業との交渉や市民感情といった現実的な問題が次々と立ち現れる。

第6話からは第二部「日本沈没編」に突入し、第7話ではついに大国との交渉がスタート。衝撃の展開を経て、第8話は最終回目前回となる。最終話の第9話は2時間超のスペシャルとなる予定で、映画一本分のクライマックスが用意される。『日本沈没―希望のひと―』はどのようにして最終回につながっていくのか、第8話のあらすじと感想をネタバレありでお届けしよう。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『日本沈没―希望のひと―』第8話の内容に関するネタバレを含みます。

ドラマ『日本沈没―希望のひと―』第8話ネタバレあらすじ&感想

荒れる日本

中国は1,000万人の移民受け入れを提案してくれたが、東山総理がアメリカ大統領と500万人の受け入れ+諸外国への協力要請という条件で勝手に合意。裏切られた中国は日本に沈没が迫っていることを明かしてしまう。日本沈没のニュースは世界中を駆け巡り、経済は混乱に陥っていた。円の価格は半分に暴落したという。

アメリカは、“被害者”である中国に賛同する国が多かったことから、日本支援を世界に呼びかけることを見合わせてしまう。政府は国連に人道支援の要請を行うことを決めるが、国連の支援は期待できない。原作小説では国連との協力が中心になっていたが、現代社会における国連はそれほど実行力とリソースがあるとは思えない。

里城は今回の件で、長年築いてきた中国政府からの信頼も失墜してしまったという。国内での反発も高まる中、混乱する東山総理に、天海は会見を行うことを進言。首相の口から日本沈没について公に説明されることに。田所博士と世良教授が一年以内に沈没すると分析し、企業の移転を条件に移民受け入れを呼びかけていると正直に発表する。

現実社会の日本国総理と比べれば、どの総理よりも力強いスピーチである。一方で、「日本列島が沈没しても国民を守り抜く」と言っているが、国民以外はどうするのだろうか。「国民」というのは国籍だけで分けるのだろうか。現実社会なら、ここまでの国難にしつこく「国民」と言っていれば強い批判が起きるだろう。

沈没情報を隠蔽し、中国を怒らせたことから、会見場では国内メディアからの強い批判も起きる。金融閉鎖によって日本の人々の財産は失われたと強く批判するが、現実にはこんなジャーナリストはいない。だが、自分達の生活に直接関わることだから政府の御用メディアも必死になっていると見ることもできる。

中国の5社要求

首相はすぐに中国に渡り、中国政府の人々と面談を行う。曰く劉至邦国家首席は、1,000万人受け入れの見返りとして、木下電気や常盤医療などの5社を要望しているという。生島自動車のアメリカ行きは確定しているようだ。この面会場に首席の姿がないのは制作上の政治的な理由からかもしれないが、それだけ中国が強い立場にあるということも示している。

日本政府はすぐに5社の説得にあたる。常盤は天海と共に、父が経営する常盤医療を説得することに。しかし、父・常盤会長は中国には行かないと返答。「希望の見えないところに大事な社員を行かせられない」というのだ。常盤会長にとっては、自身が仲間と共に懸命に新薬開発に取り組んだ特別な思い入れがある会社だ。

しかも、政府を介さずカナダと独自に交渉を進めているという。「政府は何もできていない」とは、ぐうの音も出ない正論。“とにかく逃す”という政府のやり方に対し、常盤会長はその後の人生を考えるべきだというのだ。

「考えて考えて考え抜いて結論を出した」と言う常盤会長。それは前回の生島会長もそうだったのだろう。それが生島の場合は会長が悩みに悩んだこととは無関係に結果が決められてしまった。経済界の政府に対する不信感は強い。日本政府は常盤医療以外の他の4社の合意を取り付けることには成功。天海は室田製薬など、常盤医療に代わる企業案をまとめるが、中国は常盤医療がなければ交渉しないと突っぱねるのだった。

田所博士の分析によると、日本列島は東北・中国・四国、次に九州・沖縄、そして北海道の順番で沈むという。北海道は沈没が始まってから1〜2ヶ月の余裕がある。北海道への首都機能移転は適切な判断だったらしい。中国との交渉について悩む天海に対し、田所博士は「こじ開けろ」と激励し、『日本沈没―希望のひと―』第8話のタイトルが登場する。

第8話はマイナスからのスタート。天海はどのようにしてこの危機を乗り越えていくのだろうか。

ジャパンタウン構想

活動家は街宣車で、東山首相が進めたCOMSに日本沈没の責任があると主張していた。実際に、海底に“ストロー”を刺して岩盤に穴を開けるCOMSが今回の沈没の最終的なトリガーになったことは事実だ。田所博士は人類の長年の蓄積によるものと話してはいたが。

天海、椎名、常盤が訪れた居酒屋では喧嘩が起きていた。日本が沈むという状況に市民もストレスが溜まっている。人々が生きてきた人生が崩れ去るのだ。「やっぱり希望が必要」と言いつつ、もう食べられなくなるかもしれない和食に三人は舌鼓を打つ。

この場面での「このまま移れたらいいのに」という言葉をヒントに、天海は常盤医療への提案を思いつく。関東沈没からの復興計画として提案していたグリーンシティ計画を転用したものだ。天海はこれを持って里城のもとを訪ねる。この場面で里城は日本民政党事務局で、自分がブラジルとインドネシアとの交渉の窓口になると話している。しっかり仕事をしているようだ。

常盤は父・常盤会長を連れて登場。経団連・中国と密な関係にある里城と常盤会長に常盤医療のほか、5社が移転する先に日本人の街を作る「ジャパンタウン構想」をプレゼンする。何もない異国の土地に、これから自分たちの手で街を築いていくというストーリーだ。他国にもジャパンタウンを建設し、世界中で繋がるというイメージを提示する。世界中にチャイナタウンがある華僑の在り方を取り入れるようだ。

「その後の人生も考えるべき」という常盤会長の言葉を真摯に受け止めた天海は、海外に行ったその先まで考える努力を見せた。中国に移転してもその先のビジョンを描けるという提案に対し、常盤会長は一旦は「夢物語」だと否定する。日本にだけ都合の良い話を中国が受け入れるはずがないとする里城に対し、天海は環境都市を目指すなら、環境問題を抱える中国のメリットになると応答。移民都市が発達した方が税収も見込めると説得するのだった。

常盤会長は独自にカナダに働きかけを行おうとしたが、街を作り、世界のジャパンタウンつなぐという今回の天海の提案は、政府にだからこそできる提案だ。各企業が自社の利益のためにバラバラに動いていたのでは叶わない、まさに「夢物語」。あとは中国政府が受け入れるかどうかである。

日中の歴史の上に

東山と里城は中国政府からの信頼を失ったため、天海は、10年前に引退した楊錦黎元国家主席を通して劉国家主席を説得してもらうことを提案する。里城は驚きの表情を見せており、相当な人物であることが窺える。楊元国家主席と会いにいく里城に、東山は決死の表情で頭を下げ、日本の命運を託す。

中国の桂林に出向いた天海と里城だったが、楊元国家主席が体調を崩していたため会談時間は10分に限られていた。対話は通訳を通すため、かなり厳しい条件である。天海はジャパンタウン構想の説明を行い、最後に「国土を失う日本人のためにどうかお力をお貸しください」と頭を下げる。政界を引退した楊錦黎元国家主席にとって、心が動くものは何なのだろうか。

楊の「あなたたちは中国人になれますか」という問いに対し、天海は「中国の長い歴史と文化に大いなる敬意を抱いています」とした上で、「中国人になれるとは簡単にはお約束できません」と正直な心情を吐露する。

この言葉に対して、楊は40年前に里城が日本の企業団を中国に連れてきたときの写真を持ち出す。企業団を連れてきたということは、中国に工場や支社を作り、技術力を提供する橋渡しをしたということだろう。里城が中国から厚い信頼を得ていた理由がここで明らかになった。

『日本沈没―希望のひと―』は2023年が舞台になっているため、40年前といえば1983年のこと。時期としては鄧小平政権下だ。鄧小平は1976年に日本を訪れて新幹線が走る日本の姿を目にし、経済成長を押し進める改革開放政策の強いモチベーションにしたという。経済成長を目指す中国に手を差し伸べた里城への恩義を、楊はここで返すのだ。楊は「国への誇りは我々も同じ」と熱意を受け止め、劉国家主席に伝えると約束。里城が長年取り組んできた努力が実った瞬間である。

日本は戦後、長年にわたって中国や韓国といったアジアの国々を見下してきた歴史がある。中国には経済面などで、韓国にはドラマや音楽などで追い抜かれ、ようやく日本国として隣国に頭を下げる描写が描かれるようになったのではないだろうか。

進む移民計画と噴出する課題

自分たちで海外に脱出できる人々とそうでない人々の格差に、市民は官邸前抗議という形で怒りを表明していた。一方、東山、天海、常盤の前に現れた里城は、中国が1,000万人の移民とジャパンタウン計画の受け入れを認めたことを伝える。このシリーズで初めて里城のピュアな笑顔が見られた瞬間だ。中国政府は、日本からの移民1,000万人の受け入れと、ジャパンタウン計画を発表。これを受けて静観していたアメリカも世界に移民の受け入れを呼びかけ、移民政策が一気に進むことになる。

中国の受け入れを田所博士と世良教授に伝えにきた天海は、続けて二人には官僚や閣僚と共に北海道の小樽に移り、分析を続けてもらうと告げる。この研究所もいつ沈むか分からないのだ。研究所の外にもやってきていた活動家は、COMSを推進した世良教授を批判している。田所博士と天海は気にしていない様子だが、世良教授はその批判が気にかかっているようだ。

里城は、フィリピン100万人、インドネシア200万人、モンゴル300万人の移民交渉を完了したと伝える。フィリピンとインドネシアは自国の人口の大体100分の1を受け入れるということだが、モンゴルについては国土は広いが人口335万人(2020年、モンゴル国家統計局)の国である。かなり寛容であるように思えるが、元横綱の朝青龍らが動いてくれたのだろうか……。

これで、受け入れ人数は米中と合わせて2,200万人に。残りは1億人だ。受け入れ先が決まり出したことで、日本未来推進会議は具体的な計画を推進することに。叩き台になった案は、家族単位か個人単位で申請を行い、抽選で移民先が決定されるというもの。

外務省の相原は希望国を申請できるようにするべきではと指摘。法務省の北川は、世帯単位では事実婚の人々が取りこぼされるのではないかと懸念する。これは、遠回しではあるが同性婚の人々を示唆していると思われる。独り身だったら友人グループで申請したいという声に対し、反社やカルトを集団で受け入れる国はないという批判も。天海は、行き先は選べなくても、最低限、誰といくかは選ばせたいと話す。天海は環境省の人間だが、気づけば天海はこの場をまとめる存在になっている。

「もし十分な受け入れ先を確保できなかったら?」という懸念や、各国は労働力世代を求めるという声もあがる。厚労省の石塚は重病者の移民を優先させたいと主張し、法務省の立場からは受刑者の移民についても議論しなければならないと話す。確かに、受刑者の移動の問題もあるし、受刑者を受け入れるという国が現れるのかという問題もある。

推進会議のメンバーがここまで悩んでいるにもかかわらず、データによると移民を希望する人は40%しかいないという。1億2,000万人の内の4,800万人である。「分からない」「したくない」を合わせた数字は60%で、これは数にして7,200万人に及ぶ。日本に住む人々の多くは外国暮らしを恐れているか、日本沈没を認めたくないのだという。

二つのメッセージ

ワイドショーでは、移民交渉の状況や移民先決定後の拒否権を認めてもらえるかどうかなどが議論されていた。天海は母に電話するが、母は日本に残ると言う。ワクチン接種を希望しない人がいるのと同じで、実際に日本が沈没するとなれば、そういう人も少なくないだろう。母の「そこまでして生き延びるのが本当に幸せか」とは、本質的な問いでもある。

天海は街中を歩くが、銀行や商店は閉まり、総理批判のチラシがあちこちに貼られていた。街は完全に活気を失っている。椎名の母は弟家族と移民申請をするという。申請は世帯単位のようなので、親族ともバラバラになるということだ。日本沈没を前に感傷的になる二人。天海は大粒の涙をこぼす椎名の肩を抱き寄せる。国土や移民先よりも重要なのは、誰かが一緒にいてくれることなのだろう。

椎名は礼を言うと、街頭ビジョンの映像を天海に見せる。そこには、受け入れ先で「私たちは待っています」と呼びかける海外の人々のメッセージ動画が映し出されていた。椎名は、知らない国に行くことを恐れている人々に、歓迎する人々の表情を見せることを考えていたのだ。メディアの力を信じる椎名らしいアイデアだ。

ジャパンタウン構想に「自分も一人じゃない」と思えたという椎名。世界中からの日本を応援する声が映し出される。“沈みゆく日本”が比喩として成立する現実社会においても、日本の人々が未来に向かって世界へと歩み出すための勇気を与えてくれる動画になっている。

しかし、ここでニュースが入り、東山総理が滞在するホテルが爆破されたという。世良教授も一緒におり、都内の病院に搬送されている。最終回を前に、日本国のリーダーがテロの標的にされる衝撃の展開に。次回予告では「日本を襲う最大の危機 世界の移民受け入れ停止」という言葉が踊り、最終話の第9話は2時間3分SPとなることも改めて告知されている。

日本はこのまま沈むのか、日本の人々は移民を望むのか、そして、それを望んだ人々はこの国を脱出できるのだろうか。

ドラマ『日本沈没―希望のひと―』第8話 感想まとめ

『日本沈没―希望のひと―』第8話は、第7話ラストの急展開を回収しつつ、移民政策推進にあたっての具体的な問題を提示する回になった。そうこうしている間に沈没が始まってしまいそうなものだが、それよりも前にテロが発生するというまさかの展開に。

まず、今回の日本沈没は、田所博士が言うように、人類の行いが長年蓄積されてきた結果である。その上で、COMSが“暴発”を誘引するトリガーになった。一方、東山と世良に責任があるとしても、今はもう移民政策に注力するしかないという状況でもある。

だが、ホテルの爆破がテロだとすれば、それは自力で移民できる人々と、不安の中で過ごさなければならない人々の格差で割りを食った人間による犯行だろう。日本政府は、格差社会を維持してきたツケを支払わされるのかもしれない。

また、市民による抗議の声は第8話全体を通して聞こえており、それを無視してきた天海もこの現実に向き合う時が来た。中国に浅はかな交渉をして、常盤医療に移民する人々の未来を考えずに提案をするなど、『日本沈没―希望のひと―』では、失敗してからの修正案で問題を解決するパターンが多いように思える。東山総理と世良教授が死んでしまえば取り返しはつかないが、二人は無事なのだろうか……。

次回予告の「日本を襲う最大の危機 世界の移民受け入れ停止」という見出しについては、日本でテロが起きたことによって、受け入れに難色を示される展開だと予想する。現代日本では、繰り返しテロが起きている。三井物産爆破事件や松本サリン事件など、民間人を巻き込んだ事件も多く、ハイジャック事件も日本では比較的早い時期に発生している。日本人がテロを起こすということは、歴史的に見て突拍子もない話ではないのだ。

国内テロが起きた日本を世界がどう見るのか。天海と政府はこの危機をどのように乗り越えるのか、最終回の展開を注視しよう。

ドラマ『日本沈没―希望のひと―』は、TBS系の日曜劇場枠で2021年10月10日(日)より毎週日曜日21時から放送中。Netflixでも配信されている。

『日本沈没―希望のひと―』公式サイト

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『日本沈没―希望のひと―』最終回第9話のネタバレ感想はこちらから。

第1話のネタバレ感想はこちらから。

第2話のネタバレ感想はこちらから。

第3話のネタバレ感想はこちらから。

第4話のネタバレ感想はこちらから。

第5話のネタバレ感想はこちらから。

第6話のネタバレ感想はこちらから。

第7話のネタバレ感想はこちらから。

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