旋風起こした『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』
ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』は2021年3月19日(金)よりDisney+で配信を開始。『ワンダヴィジョン』に続くMCUドラマ最新作として公開されると、Disney+史上最高の視聴数を記録するなど、コロナ禍で『ブラック・ウィドウ』を始めとする映画作品の公開が遅れる中、大きな役割を果たしている。
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』が果たすのは商業的な成功だけではない。キャプテン・アメリカの盾の継承というコンセプトのもと、現代のアメリカ社会が抱える闇に切り込むことで、MCUに新機軸をもたらしつつある。依然として白人優位の状況にあるハリウッドにおいて、“黒人のキャプテン・アメリカは誕生し得るのか”という疑問に、一つの答えを提示しようとしているのだ。
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』最終話は…
そんな『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』は、4月23日(金) に最終話となる第6話の配信開始を控え、同作の作曲を手掛けたヘンリー・ジャックマンが最終話についてコメントしている。ヘンリー・ジャックマンはFlickering MythのYouTubeインタビューに登場すると、「マーベルのスナイパーに撃たれるから」とネタバレに注意しながらも、“『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の好きなところ”を大いに語った。最後に「『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』は『ワンダヴィジョン』と同様に大きな変化をもたらす存在になりますか」という質問に対し、以下のように話した。
(第4話終了時点で) 内容的には半分以上も残っています。最終話を見る頃には、マーベルはこれまでに到達したことのない領域に到達するということは言えます。
ヘンリー・ジャックマンはこれまで、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014) や『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016) でも音楽を担当してきた。『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』のエンディングであり、サムのテーマ曲でもある「ルイジアナ・ヒーロー」もヘンリー・ジャックマンによる作曲だ。
ヘンリー・ジャックマンは『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の配信開始前に同作について「この国の歴史や、アフリカ系アメリカ人がキャプテン・アメリカになることについてどのように感じるかなど、これまで以上に深刻な問題を扱っています」と、語っていた。物語の核心となるメッセージを深く理解した上で作りあげられたジャックマンの楽曲は、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』に確かな世界観をもたらしている。
新ポスターも公開
また、マーベル・スタジオは最終話となる第6話の配信開始を前に、Luke Butlandが手掛けた最終話版ポスターを公開。新コスチュームは明かされていないが、サムとバッキーが『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』でおなじみ赤と青のコスチュームに身を包んで飛び立つ/走り出す姿が描かれている。
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』最終話は今後のMCUをどのように変えることになるのだろうか。なお、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』のプロデューサーは、シーズン2製作の可能性があることを明かしている。
一方、明確にリミテッド・シリーズとして製作され、シーズン2の製作はないとされている『ワンダヴィジョン』では、最終話に多くの謎を残している。
Source
Flickering Myth
最終話 第6話のネタバレ解説はこちらから。
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』第4話ラストがフェーズ4に与える影響についての解説はこちらの記事で。
『ワンダヴィジョン』の最終話がMCU全体に与える影響についてはこちらの記事で。