『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』いよいよ配信
ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』が2021年3月19日(金)よりDisney+で配信を開始。『ワンダヴィジョン』に続くMCUドラマ最新作として注目を集めている。『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019) でキャプテン・アメリカの盾を受け継いだファルコンことサム・ウィルソンと、その相棒であるウィンター・ソルジャーことバッキー・バーンズによるバディもの。全6話を通して、”盾の継承”をテーマにした物語が展開される。
シャロン・カーターとヘルムート・ジモが登場した予告編の解説&考察は、こちらの記事に詳しい。
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』音楽を手掛けたのは?
注目はその音楽だ。『ワンダヴィジョン』では「アントマン」シリーズや「アナと雪の女王」シリーズを手掛けてきたクリフトフ・ベックがサントラを手掛け、『アナと雪の女王』(2013)や『リメンバー・ミー』(2017) の主題歌を手掛けたクリステン・アンダーソン=ロペスとロバート・ロペスが各話のテーマソングを手掛けた。
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』もサントラを手がけるのはMCUの系譜を紡いできた作曲家だ。音楽担当のヘンリー・ジャックマンは、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014) と『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016) を手掛けてきた人物。キャプテン・アメリカの系譜をつなぐヘンリー・ジャックマンの起用により、音楽面でも作品のテーマである“継承”という意味を持たせている。
ヘンリー・ジャックマンはイギリス出身の作曲家。MCU作品以外でも、Amazonドラマ『高い城の男』(2015-2019) や映画『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』(2011)、映画「キングスマン」シリーズなど、数々の作品に優れた音楽を提供している。
エンタメでありながら…
米Colliderによると、ヘンリー・ジャックマンは『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』が約6時間に及ぶストーリーの中で、より心理的に掘り下げた描写や背景を描くことが可能になっていると語っている。
今回のシリーズでは、キャプテンの盾を持つことの意味や、最終的にどのような人物がその盾を持つべきなのか、この国の歴史や、アフリカ系アメリカ人がキャプテン・アメリカになることについてどのように感じるかなど、これまで以上に深刻な問題を扱っています。エンターテインメント性は健在ですが、耳が痛いことにも触れていて、それが実に印象的な演技を生み出しています。エンターテインメントでありながら、より重い問題を扱うストーリーのバランスが絶妙な作品になっています。
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の製作総指揮と脚本を担当した、自身も黒人であるマルコム・スペルマンは、同作で「サムが黒人であること」に向き合うと明言している。
作曲を担当したヘンリー・ジャックマンも、上記のコメントから分かるように『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』という作品の特徴を捉えている。優れたエンターテインメントでありながらも、より重い問題を扱った同作にピッタリの音楽を提供してくれていることだろう。
なお、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』のエンディング曲として制作された「ルイジアナ・ヒーロー」はYouTubeで無料公開されている。詳細はこちらの記事で。
MCUドラマ最新作『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』は2021年3月19日(金)より、Disney+で独占配信。