ドラマ『ワンダヴィジョン』で流れた音楽は?
Disney+で配信されているMCU最新作のドラマ『ワンダヴィジョン』は、アメリカの伝統的なシチュエーションコメディを踏襲した作りがその特徴だ。第一話では、劇中に挿入される笑い声をスタジオに実際に観客を入れて収録。ディズニーのライバルであるワーナー・ブラザースのスタジオを借りて撮影を行うなど、徹底したシットコム作りに取り組んだ。
第1話の舞台になった1950年代に始まり、各話ごとに時代が進んでいく設定は劇中に流れる音楽にも影響。毎回新たに設定されるオープニングソングや、CM曲も舞台になっている時代を反映したものになっている。
そして、それらの楽曲が公式から無料で配信されていることをご存知だろうか。YouTubdeでは、マーベルの音楽チャンネルであるMarvelMusicVEVOで、ドラマ『ワンダヴィジョン』のサントラを無料公開している。
こちらは『ワンダヴィジョン』第1話「公開収録でお届けします」のオープニング曲。
こちらは第3話のCM「ヒドラ・ソーク」のCMソング。70年代らしい曲調だ。
『ワンダヴィジョン』各話のサントラは、各話が配信された一週間後にリリースされる。YouTubeだけでなく、SpotifyやApple Music、Amazon Musicでも配信されている。
サントラを手掛けた作曲家は?
『ワンダヴィジョン』のサウンドトラックを手掛けたのはクリフトフ・ベック。「アントマン」シリーズや「アナと雪の女王」シリーズを手掛けてきた作曲家で、『ワンダヴィジョン』では、1950年代から2000年代に至るまでの楽曲を制作。9つのエピソードに見合った、各年代のシットコム風のスコアを作り上げた。
そして、各話のテーマソングの作曲を手掛けのはクリステン・アンダーソン=ロペスと、その夫のロバート・ロペス。『アナと雪の女王』(2013) 主題歌「レット・イット・ゴー」で第86回アカデミー賞歌曲賞、『リメンバー・ミー』(2017) 主題歌「リメンバー・ミー」で第90回アカデミー賞歌曲賞を受賞した伝説のコンビだ。
『ワンダヴィジョン』の作曲に対するこだわりには、執念が感じられる。Marvel公式サイトによると、シーズン初期にはオーケストラのアンサンブルを中心に据え、シーズン後半にはポップ・ロックを取り入れている。60年代を舞台にした第2話では、1967年に発売されたRMI Rock-si-chordを使用。更に楽器だけでなく、レコーディングやミキシングについても当時の技術を採用しているという。
徹底したこだわりから生み出された『ワンダヴィジョン』のサントラが無料で公開されているなんて、願ってもないチャンスだ。各話の曲を聞いて、シットコムの世界に浸ってみよう。
‘WandaVision’ Soundtrack (MarvelMusicVEVO YouTube)
ドラマ『ワンダヴィジョン』はDisney+で独占配信中。
各話のCMについての徹底考察はこちらの記事から。
各話のあらすじとネタバレ解説も配信中。