『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』より楽曲公開
2022年11月11日(金)より劇場公開される映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』より、Temsが歌う「ノー・ウーマン、ノー・クライ(原題:No Woman No Cry)」をはじめとする3曲が公開された。劇場公開に先駆けて米時間7月25日(月)に発売されたミニアルバム『Black Panther: Wakanda Forever Prologue』に収録されているもので、SpotifyやYouTubeで無料で聴くことができる。
米サンディエゴで開催されたコミコン2022では、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』の初予告となる「特報」を公開。この中で、ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ「ノー・ウーマン、ノー・クライ」(1974) をナイジェリアのシンガーであるTemsがカバーした楽曲が使用され、予告の公開直後から大きな話題を呼んでいた。この「ノー・ウーマン、ノー・クライ」カバーは既存曲ではなかったため、同曲の公開が待望されていたが、この度晴れて公式からリリースされることとなった。
『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』の特報の中では、「私たちには良い友人がいて、良い友人を失った」「あなたの過去は忘れられない」と歌われる「ノー・ウーマン、ノー・クライ」が、ティ・チャラの死を受け止めるワカンダの女性たちの姿と印象的に重なり合う巧みな演出になっていた。
特報の後半では「ノー・ウーマン、ノー・クライ」の「Everything’s gonna be alright.(すべてうまくいく)」という歌詞が、ケンドリック・ラマー「Alright」(2015) の「We gon’ be alright.(私たちは大丈夫)」という歌詞とマッシュアップされる演出も。これらの楽曲と『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』の物語が重なるポイントについて、こちらの記事で解説&考察している。
今回、Tems「ノー・ウーマン、ノー・クライ」と共に『Black Panther: Wakanda Forever Prologue』の収録曲として公開されたのは、サンタフェクラン「Soy」とAmaarae「A Body, A Coffin」。サンタフェクランはメキシコ出身のInstagramで800万人以上のフォロワーを持つSNS時代のラッパーで、Amaaraeはガーナにオリジンを持ちジェンダーや人種について歌ってきたニューヨーク生まれのシンガーだ。
前作『ブラックパンサー』(2018) でも音楽の使い方は印象的だった。本作でもライアン・クーグラー監督と音楽を手がけるルドウィグ・ゴランソンは続投。喪失の中で前に進もうとするワカンダの人々の力強さは、音楽からも感じ取れる。
映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は2022年11月11日(金)公開。
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