ドラマ『エコー』1月10日11時配信開始 全5話を一斉配信 MCUドラマでは初の試み | VG+ (バゴプラ)

ドラマ『エコー』1月10日11時配信開始 全5話を一斉配信 MCUドラマでは初の試み

©2024 MARVEL

ドラマ『エコー』は2024年1月10日より一斉配信

MCUドラマ『エコー』が2024年1月10日(水)より、ディズニープラスで配信を開始する。米時間2023年5月16日(火)にはマーベル・スタジオが2023年11月29日(水)からの配信を発表していたが、9月に入り米The Hollywood Reporterが2024年1月への延期を伝えていた。12月には米時間1月9日(火)の18時配信が発表され、日本時間では1月10日(水)の午前11時に配信されることが決定した。

ドラマ『エコー』は全6話で構成されると発表されていたが、最終的には全5話の構成となり、1月10日に全話が一斉配信される。ショートアニメシリーズの『アイ・アム・グルート』(2022-) は全話一斉配信されているが、MCUのドラマが全話一斉配信の形を取るのは初となる。

ドラマ『エコー』は2021年に配信されたドラマ『ホークアイ』に登場したマヤ・ロペスのその後と過去を描く作品。『ホークアイ』では“エコー”と呼ばれることはなかったが、“エコー”は原作コミックにおけるマヤの別名だ。MCUドラマでは初めて耳が聞こえないろう者の主人公を描く作品になる。

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『エコー』の主演を務めるのはアラクア・コックス。原作と同じくネイティブ・アメリカンの俳優で、他のキャストにも多くのネイティブ・アメリカンが起用されている。キャストはチャスク・スペンサー、タントゥー・カーディナル、デヴァリー・ジェイコブス、コーディー・ライトニング、グレアム・グリーン、ザーン・マクラーノンらが発表されている。監督はシドニー・フリーランドカトリオナ・マッケンジーが務める。

ヴィンセント・ドノフリオ演じるキングピンことウィルソン・フィスク、チャーリー・コックス演じるデアデビルことマット・マードックなど、原作コミックでエコーと縁の深いキャラクターも登場する。両者はNetflixで配信されたドラマ『デアデビル』(2015-2018) 以来の共演ということになり、大きく注目されている。

MCUドラマ初の一斉配信

『エコー』は、MCUドラマとしては異例の策を取ることになる。MCUドラマでは、第一作目『ワンダヴィジョン』(2022) から一貫して各話を毎週配信する形式をとってきた。ファンの間で考察や感想戦が盛り上がるスタイルはすっかりお馴染みのものになっており、毎週配信が配信ドラマにおける主流になりつつある中で、『エコー』では全5話を一斉配信する形を取るという。

その背景には、配信ドラマにおけるキャラクター人気の格差があるのかもしれない。MCUドラマスタートから2年半を経て、映画でお馴染みのキャラクターが主人公になった作品と、ドラマから登場するキャラクターが主人公の作品では、盛り上がりに差があるように感じられた。

2022年のMCUドラマは『ムーンナイト』『ミズ・マーベル』『シー・ハルク:ザ・アトーニー』と新キャラクターの作品を投下したが、『ワンダヴィジョン』『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』『ロキ』『ホークアイ』が配信された2021年のような盛り上がりとはならなかった。MCU屈指の人気キャラを主人公に据えたドラマ『ロキ』シーズン2は10月6日(金) に配信を開始し、こちらは各話が毎週配信された。MCUドラマは試行錯誤の時期にあると言っていいだろう。

なお、ドラマ『エコー』はよりキャラクターにフォーカスした《マーベル・スポットライト》という枠組の作品になることが発表されている。MCU全体のつながりよりもキャラクターの物語を深掘りすることを目指したシリーズとなり、他の作品を観なくても楽しめる作品とされている。

2024年のMCU開幕

『エコー』は2024年最初のMCU作品になる。2023年は『アントマン&ワスプ:クアントマニア』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3』『マーベルズ』と3作の映画が公開されたが、2024年に公開が予定されているMCU映画は『デッドプール3(原題)』のみ。配信ドラマがより重要な意味を持つことになりそうだ。

一方で、2023年秋配信予定がアナウンスされていたドラマ『アイアンハート(原題)』や、2023年冬配信予定だったドラマ『アガサ:ダークホールド・ダイアリーズ(原題)』についても配信が延期されている状態だ。2024年は『エコー』以外にどんな作品が配信されることになるのか、続報を楽しみに待とう。

ドラマ『エコー』は2024年1月10日(水)午前11時より、全5話がディズニープラスで独占配信開始。

マヤ・ロペスが初めて登場したドラマ『ホークアイ』はDisney+で配信中。

ドラマ『ホークアイ』(Disney+) 

Source
Marvel.com / The Hollywood Reporter

『エコー』予告編の解説はこちらから。

主演のアラクア・コックスのこれまでの道のりはこちらの記事に詳しい。

脚本家には『デアデビル』『パニッシャー』の脚本家が就任している

『ホークアイ』最終話で残された13の謎はこちらから。

 

【!ネタバレ注意!】ドラマ『ロキ』シーズン2最終話のネタバレ解説はこちらから。

【!ネタバレ注意!】『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』のラストからポストクレジットシーンまでの解説&考察はこちらの記事で。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。 訳書に『デッドプール 30th Anniversary Book』『ホークアイ オフィシャルガイド』『スパイダーマン:スパイダーバース オフィシャルガイド』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース オフィシャルガイド』(KADOKAWA)。正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』の編集担当、編書に『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(Kaguya Books)。
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