ウォー・マントル計画の中身が明らかに 『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』第3話で『ローグ・ワン』の伏線回収 | VG+ (バゴプラ)

ウォー・マントル計画の中身が明らかに 『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』第3話で『ローグ・ワン』の伏線回収

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帝国の思惑が明らかに

「スター・ウォーズ」シリーズ最新作となるアニメスター・ウォーズ:バッド・バッチは、スター・ウォーズ正史に新たな解釈をもたらしている。『バッド・バッチ』は、映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005) とアニメ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』(2008-2020) のその後、帝国成立の時期を描く。

『バッド・バッチ』では第2話まで、帝国によるクローン廃止やチェーンコード導入の背景が描かれてきた。そして第3話では、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016) で登場した伏線を回収する展開が見られた。

ネタバレ注意
以下の内容は、アニメ『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』第3話の内容に関するネタバレを含みます。

『ローグ・ワン』の“ウォー・マントル計画”

それは、ウォー・マントル計画の中身についてだ。第3話「エリート分隊」では、『バッド・バッチ』でシリーズ初登場となる帝国のランパート中将がチェーンコード制度を推進し、更にウォー・マントル計画を主導していることが明らかになった。ウォー・マントル計画は、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016) でシタデル・タワーのデータ保管庫に侵入したジンが読み上げたプロジェクト名の一つ。『ローグ・ワン』では、日本語は吹き替えも字幕も「ウォー・マン・クロウ」となっているが、英語では「War-Mantle」と表記されている。『バッド・バッチ』では日本語でも「ウォー・マントル」という表記に変更されたようだ。

『ローグ・ワン』では、ウォー・マントル計画は「クラスター・プリズム」「ブラック・セーバー」「スターダスト」というその他のプロジェクトのコードネームと共に読み上げられた。この内、スターダストは“デス・スターの設計図”を指すコードネームであり、ウォー・マントル計画もまた帝国にとって重要なプロジェクトであったことがうかがえる。

ウォー・マントル計画の目的

『ローグ・ワン』では、スターダスト以外の詳細は明らかにならなかったが、『バッド・バッチ』で遂にウォー・マントル計画の実態が明らかになった。惑星カミーノでクローン兵の利用停止を通告していたターキン提督は、訪ねてきたランパートにウォー・マントル計画の進捗を尋ねる。ランパートは「順調です」と返答し、「精鋭たちが新たな指揮官の下で訓練を始めるのをここで待っています」と話す。この後登場する人間のエリート部隊を優れたクローン(クロスヘアー)に訓練させ、クローン・トルーパーに代わる新たな精鋭部隊を育てることがウォー・マントル計画の中身であることが示唆されている。

恐らく、これらの精鋭部隊は後のストーム・トルーパーの原型になっていくのだろう。ランパートはその後も軍の増強、忠実な兵士を育てることを帝国の急務と考えている様子を見せる。クローン戦争を戦った熟練のクローンに人間のエリート兵士を訓練させて「無敵の軍」を作ること、更にターキン提督が主張するように徴兵で兵士を集めて軍事力を強化することも含めて、クローンに頼らない帝国軍を作る“兵士改革”こそが、ウォー・マントル計画の目的だろう。

ちなみに、ウォー・マントル計画を進めるランパート中将は、非常に優秀な人材だったように思われる。クローンの製造拠点である惑星カミーノのラマ・スー首相も、ランパートの統括によってクローン兵の存在価値が薄れてしまうことを危惧している。スピード感のあるチェーンコード制度の導入は、ジェダイの忘却という結果を銀河に残したに思われる。これだけ優秀でありながらも、その他のシリーズに登場していないランパートは『バッド・バッチ』でどのような結末を迎えるのだろうか。

また、第3話ではターキン提督がクローン兵について「コスト高な遺物」と発言。帝国側は第1話からとにかくコストを気にしているように見える。帝国は、コストがかかるクローン兵を廃止しつつ、軍を増強するというアクロバットな改革を進めようとしているのだ。

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『バッド・バッチ』第3話のネタバレ解説はこちらから。

第1話のネタバレ解説はこちらから。

第2話のネタバレ解説はこちらから。

 

VG+編集部

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