第三回かぐやSFコンテスト開催
今年の夏は、2,000字〜4,000字のSF短編小説を対象にした第三回かぐやSFコンテストが開催されます! 応募期間は2023年7月27日(木)から8月14日(月)まで。テーマ「未来のスポーツ」をお題にした自由な発想の作品をお待ちしています!
四人目の審査員を公開!
第三回かぐやSFコンテスト、これまで発表している審査員は、オンラインSF誌Kaguya Planetのコーディネーターの井上彼方さん、本屋toibooksの磯上竜也さん、翻訳家の岸谷薄荷さんです。そして四人目の審査員は……作家の佐伯真洋さんです!
佐伯真洋さんは1991年生まれ、大阪府出身。2016年、初めて書いたSF小説「母になる」で第4回日経「星新一賞」の最終候補に選出されました。同作のToshiya Kameiによる英訳「Becoming a mother」はWelkin Magazineに掲載されました。
2020年には「青い瞳がきこえるうちは」で第11回創元SF短編賞の最終候補に選出されます。「青い瞳がきこえるうちは」は、先天的に全盲の卓球選手・白河優輝と昏睡状態にある元チャンピオン・糸川創を描いた卓球SFで、伴名練編『新しい世界を生きるための14のSF』(ハヤカワ文庫JA)に再録されました。
同年、VR空間上に作られた知識の階層と、そこに潜って学習をする子どもたちを描いた「いつかあの夏へ」で第1回かぐやSFコンテスト読者賞を受賞。翌年2021年には、オンラインSF誌Kaguya Planetに植物船を舞台にしたポストヒューマンSF「月へ帰るまでは」を寄稿しています。
2022年には、「いつかあの夏へ」の姉妹編となる「かいじゅうたちのゆくところ」を井上彼方編『SFアンソロジー 新月/朧木果樹園の軌跡』(Kaguya Books/社会評論社)に寄稿しました。
今回のコンテストのテーマである「未来のスポーツ」を描いた卓球SFで高い評価を得た佐伯さんに、審査員として下読みから最終選考までを担っていただきます。
ということで、第三回かぐやSFコンテストでは、磯上竜也さん、井上彼方さん、岸谷薄荷さん、佐伯真洋さんで下読みから最終選考までを担います。国内外の文芸作品に詳しい磯上さんと岸谷さん、これまで多数の新しい才能を見出してきた井上さん、未来のスポーツを描いたことのある作家の佐伯さん、色々な角度から、それぞれが「この作品を世界に送り出したい」と思う作品を選んでいただきます。
また四名の審査員たちはコンテストにはかわいいアバターで登場します。キャラクターデザインはIkumiさんが手掛けました。アバターと一緒に、書き手として、読者として、コンテストをお楽しみください。募集開始まであと8日! 今年の夏も盛り上がっていきましょう!
VGプラスのワークショップ「今、『AIと小説執筆』を話し合う」を開催します!
近年、生成AIの急速な発展と普及によって、AIを用いた小説の執筆が新しい局面を迎えています。第三回かぐやSFコンテストでも、AIについての規約を設けました。
技術の進歩が著しい中で、各種権利を守っていくためのシステムや倫理規範や共通認識の構築が追いつかず、一部では混乱も生じています。
そのような状況の中で、AIによる小説の執筆や執筆の補助について、作家、編集者、作品発表の場を作っている人、それぞれの立場から率直に現状について語る場を設けます。
【日時】
7月21日(金) 20時〜22時
【参加費】1000円
(Kaguya Planetの会員の方には500円で参加できるコードを発行しております。詳細はこちらから)
【開催方法】
Zoom
開催から一週間、アーカイブを視聴することができます。
【ゲスト】
葦沢かもめ、藤井太洋
【内容】
AIと著作権にまつわる国内の法律についての文化庁の見解を紹介
現在、AIを使った小説の執筆でできることやその中で気をつけていること
いま米国の映画界で起きている議論と訴訟について紹介
海外SF界の動向
かぐやSFコンテスト応援キャンペーン実施中
第三回かぐやSFコンテストでは「かぐやSFコンテスト応援キャンペーン」を実施しています!
応援キャンペーンの第1弾は、第三回かぐやSFコンテスト最終候補を収録した作品集です! 最終候補10編を縦読みの紙の小冊子にまとめてお送りします。お届けはコンテスト終了後の10月頃となります。
応援キャンペーンの第2段は、エッセイ集『私の小説の書き方』です。『私の小説の書き方』は、第一回・第二回かぐやSFコンテストの最終候補者の有志らによるエッセイ集。それぞれの書き手が、執筆のプロセスや作品のテーマ、文体の話などを赤裸々に語っています。
- 頂いた個人情報は本キャンペーンの用途以外には一切使用いたしません。
- 個人情報の取り扱いについては当ウェブサイトのプライバシーポリシーをご参照ください。
- 商品についてのお問い合わせはこちらから。
また、第一回・第二回かぐやSFコンテストの最終候補者と選外佳作筆者を中心にした書籍『SFアンソロジー 新月/朧木果樹園の軌跡』(Kaguya Books/社会評論社) を刊行中! 多彩な25編のSF短編小説をお楽しみください。今回のかぐやSFコンテストのテーマ「未来のスポーツ」が出てくる短編小説もあります!
Kaguya Planet で特集記事を会員向けに公開中
また、かぐやSFコンテストから派生して誕生したSFオンライン誌 Kaguya Planet では、コンテスト開催までの4ヶ月間にわたり、「未来のスポーツ」をテーマにした取材記事を会員限定で公開しています。
現在公開しているのは「スポーツを教育」をテーマにした、ハワイで子ども向けのサッカートレーニングを提供しているMIAの取材記事と、「創作をスポーツ」をテーマにした高山羽根子さんのエッセイです。
Kaguya Planet では毎月SF短編小説の配信も行なっているので、未登録の方はぜひこの機会に登録してみてください!
今回初めてかぐやSFコンテストを知ったという方で、「このテーマなら書けるかも」「このテーマなら読んでみたい」と思われた方は、2,000字から気軽に応募できるコンテストなのでぜひご参加ください。
最新情報はバゴプラのTwitterアカウント、Kaguya BooksのInstagramアカウント、またはKaguyaのニュースレターでお届けします!
これまで参加してくれていた方も、まだ参加したことがない方も、ぜひ一緒に盛り上げていただけますと幸いです。