ネタバレ! 実写『リトル・マーメイド』で流れる曲まとめ 新たな曲は? あの名曲の改変も解説 | VG+ (バゴプラ)

ネタバレ! 実写『リトル・マーメイド』で流れる曲まとめ 新たな曲は? あの名曲の改変も解説

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実写版『リトル・マーメイド』流れた曲は?

映画『リトル・マーメイド』は、1989年の同名アニメ映画を実写化した作品。北米などでは2023年5月26日に公開された後、日本では6月9日(金)より劇場公開が始まった。『美女と野獣』(2017)、『アラジン』(2019)など、名作を生み出してきたディズニーのリメイク実写シリーズの最新作となる『リトル・マーメイド』は、30年以上の時を経て新たなクラシックを提示してくれている。

気になるのは実写版『リトル・マーメイド』で流れた曲だ。これまで、ディズニーのアニメ作品のリメイク実写化にあたっては、過去の名曲をアップデートし、更に新曲を加えるのが定番になっている。今回はどんな変更が加えられたのか、各曲を流れた順にチェックしていこう。

なお、以下の内容は本編のネタバレを含むため、必ず劇場で鑑賞してから読んでいただきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、実写映画『リトル・マーメイド』の内容に関するネタバレを含みます。

映画『リトル・マーメイド』で流れた曲まとめ

「パート・オブ・ユア・ワールド」

実写映画版『リトル・マーメイド』で最初に流れる歌は「パート・オブ・ユア・ワールド」。原作アニメでは計三回流れるお馴染みの曲だが、今回の実写版では一回しか歌われない。「パート・オブ・ユア・ワールド」は原作アニメと同じく、自分のコレクションを誇りに思いながらも、アリエルを縛ろうとする父トリトンへの不満とまだ見ぬ陸の世界への憧れが重なり、地上の世界を夢見る歌詞になっている。

歌詞の内容は変わらないのだが、キーには大胆な変更が加えられており、アリエルを演じるハリー・ベイリーの歌唱力が惜しみなく発揮されている。ディズニー・スタジオ公式からは、ディズニーランドでハリー・ベイリーが「パート・オブ・ユア・ワールド」を歌い上げる動画が公開されている。感動的な映像になっているので、こちらもぜひ。

「海の底で/Fathoms Below」

次に歌われるのは「海の底で(原題:Fathoms Below)」。こちらもアニメで歌われた曲だが、アニメ版では冒頭に歌われる曲であり、実写版では順番が入れ替わっている。「ミステリアスな海の底で、人魚が待っている」という歌詞と共に「トリトンが王を務めるミステリアスな海の底」という歌詞も歌われており、実写版の陸の人間たちにとっては、このトリトンへの畏怖が重要なポイントになる。

「アンダー・ザ・シー」

そしてお待ちかね、「アンダー・ザ・シー」。原作アニメ版では第62回アカデミー歌曲賞を受賞した曲で、セバスチャンがアリエルを海底に留めておくために海の良さと陸の怖さを説く歌詞になっている。こちらも原作からの改変はないが、実写化、というより美麗なCGによる美しい映像でパワーアップしている。

「ワイルド・アンチャーテッド・ウォーターズ」

ディズニー作品においてはイレギュラーな「歌わないディズニープリンス」として知られるエリックだが、ブロードウェイ版で「Her Voice」という曲を歌う。実写版『リトル・マーメイド』では、本作における最初の実写版オリジナル曲である「ワイルド・アンチャーテッド・ウォーターズ」を歌う。エリック王子は「ずっと自由が欲しかった」と歌いつつも、「今はあなたのことしか考えられない」「もう一度僕を見つけに来て」と歌っている。

2ヴァース目では、エリックとアリエルのデュエットが実現。エリックが「僕の頭の中では、あなたの音楽が流れている」と歌い、劇中で何度も流れるアリエルの「Ah~, Ah~」というコーラスが流れている。

「哀れな人々/Poor Unfortunate Souls」

実写版『リトル・マーメイド』のハイライトの一つが、メリッサ・マッカーシー演じるアースラが歌う「哀れな人々(原題:Poor Unfortunate Souls)」だ。原作アニメでもパワフルな楽曲だったが、メリッサ・マッカーシーによる見事なカバーで生まれ変わっている。

アースラのあまりのパワフルさに気づかないかもしれないが、実はこの曲の歌詞はアニメ版よりも優し目に改変されている。アニメ版では、「声を失ったら……」と心配するアリエルに対してアースラは「美しい顔がある」「男はおしゃべりな女が嫌い」とルッキズムとミソジニーを合わせた歌詞を歌い出す。このヴァースは実写版では丸々カットされ、「じゃあ地上のことは忘れて、お父さんの元に帰りな」と突き放すセリフだけになっている。

Vanity Fairでは、作曲家のアラン・メンケンがこの変更の理由を「若い女の子たちに『喋ってはいけない』と思わせてしまうかもしれないから」と説明している。

「フォー・ザ・ファースト・タイム」

エリックだけでなく、アリエルにも実写版オリジナルの楽曲が用意されている。「フォー・ザ・ファースト・タイム」は、声を失い初めて地上にあがったアリエルが、馬車の荷台から街並みを見て心の中で歌う曲。後半はほとんどアリエルのセリフがなくなってしまうという本作特有の難点をユニークな形でカバーしている。

歌詞の内容は、「初めてジャンプしてみる」「立とうとするけど重力に引き戻される」と、初めての経験を歌い、その後もドレスアップされる時の気持ちや、エリックがやってくる時の感情が心の中で歌われている。また、エリックに自分のことを気づいてもらえなかったことから、声を失った代償と、“初めての痛み”についても歌われる。

「キス・ザ・ガール」

「哀れな人々」と同様、原作の曲でありながら、歌詞に変更が加えられたのが「キス・ザ・ガール」だ。アニメ版では、水辺の生き物たちがキスをしろとエリックに迫る強引な印象のある曲であり、実写版ではその歌詞が和らげられている。

元の曲の「彼女も求めてるだろう、確認する方法が一つある。言葉なんていらない。一言もいらないから、彼女にキスを」という歌詞が、「彼女も求めてるだろう、言葉を尽くして。彼女に聞いてみて。今夜がその時なら、彼女にキスを」に変更されているのだ。元は「尋ねなくていいからキスをしろ」というメチャクチャな曲であり、実写版では「ちゃんと確認してからキスをして」という内容にアップデートされたのだ。

そのおかげもあり、「キス・ザ・ガール」は実写版『リトル・マーメイド』のハイライトの一つと言える素晴らしいシーンになっている。

「ザ・スカットルバット」

そして、エリックがプロポーズをするという噂を聞きつけたカモメのスカットルが歌い出すのが「ザ・スカットルバット(原題:The Scuttlebutt)」だ。「スカットルバット」とは飲料水用の樽のことで、かつて船員たちがその樽の周辺で世間話をする習慣があったことから、現在では「噂話」や「ゴシップ」という意味で使われている。

この曲はラップ楽曲となっており、スカットルの声優を務めたオークワフィナが見事なラップを披露している。映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021) のケイティ役などで知られるオークワフィナは元々ラッパーとして活動しており、持ち前のラップスキルを活かした楽曲になっている。

そして、途中からはカニのセバスチャンもラップに加わる。実写版でセバスチャンの声を演じたのはダヴィード・ディグス。ドラマ『スノー・ピアサー』(2020-) の主演などで知られるダヴィード・ディグスも、元々はクリッピングというグループでラッパーとして活動していた。クリッピングとしてはSF最高賞の一つであるヒューゴー賞映像部門に2017年と2018年に2年連続でノミネートされている。『リトル・マーメイド』でも流石のラップを披露している。

以上が、実写版『リトル・マーメイド』で歌われた楽曲だ。アニメ版にあった「トリトンの娘たち」「レ・ポワソン」は、実写版ではなくなっている。「トリトンの娘たち」はアリエルの姉妹たちが一人ずつ紹介される曲で、「レ・ポワソン」はセバスチャンが料理人に調理されそうになる時に歌われる曲だ。「トリトンの娘たち」はスピンオフや続編で聴けることに期待しよう。

実写版『リトル・マーメイド』からはサントラが発売中。

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実写映画『リトル・マーメイド』は2023年6月9日(金)より全国の劇場で公開。

『リトル・マーメイド』公式サイト

映画『リトル・マーメイド』のネタバレ解説はこちらから。

アースラ&ヴァネッサのスピンオフについての情報と考察はこちらの記事で。

続編についてハリー・ベイリーらが語った内容はこちらから。

アニメ映画『リトル・マーメイド』で流れた曲のまとめはこちらから。

実写版『アラジン』のネタバレ解説はこちらの記事で。

実写版『アラジン』の全曲解説はこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。
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