【音楽解説】『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』で流れた曲まとめ【テーマ曲・主題歌・挿入歌・エンディング・サントラ】VG+ (バゴプラ) | VG+ (バゴプラ)

【音楽解説】『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』で流れた曲まとめ【テーマ曲・主題歌・挿入歌・エンディング・サントラ】

©️Rambling Records

『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』で流れた音楽は?

1990年に公開され、見事「バック・トゥ・ザ・フューチャー」三部作のラストを締めくくった『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』。トリロジーを築き上げたキャストたちもさることながら、注目していただきたいのはその音楽だ。『PART3』では、『PART2』では設定されていなかった主題歌も復活。1885年を舞台にしながら、あのロックバンドの楽曲も聴くことができる。

チャック・ベリーの「ジョニー・B・グッド」(1958)とヒューイ・ルイス&ザ・ニュースによる主題歌の「パワー・オブ・ラヴ」(1985)がフィーチャーされた第一作目、マイケル・ジャクソンの『Beat It』(1983)がフィーチャーされた『PART2』に続き、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』ではどのような曲が選ばれたのだろうか。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』で流れた音楽まとめ

不朽のテーマ曲「BACK TO THE FUTURE」

すっかりおなじみとなったテーマ曲は、「M-1グランプリ」やユニバーサル・スタジオ・ジャパンのCMなどでもおなじみの一曲。もちろんロバート・ゼメキス監督の盟友であるアラン・シルヴェストリが手がけている。

ほとんど全ての作品の楽曲をアラン・シルヴェストリに依頼しているロバート・ゼメキス監督だが、音楽製作を任せっきりにしている訳ではない。一つ一つの曲をキャラクターのように捉え、細かく指示を出しているのだ。そうした作業が実行できる信頼関係こそが、二人が名コンビであり続けられる所以だろう。

ドクのテレビから「Howdy Doodyのテーマ」

未来から舞い戻ったマーティを見て失神したドクは、自宅でテレビから流れる音楽を聞いて目を覚ます。ここで流れている曲は「It’s Howdy Doody Time」(1947-1960)のオープニングテーマソング。司会のボブ・スミスと子ども達がスタジオで歌い上げる。同番組はNBCで放送されていた子ども向け番組で、ドクはこの番組が放送されているのを見て「ハウディ・ドゥーディ・タイムだ」と、その時代が1955年であることを確認する。

マーティが踊る「ビリー・ジーン」

1885年の酒場、ビュフォードに絡まれたマーティは「踊れ!」と足元に銃を乱射するビュフォードに、文字通り踊らされる。このシーンでマーティが踊っているのはマイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」(1983)。マイケル・ジャクソンがムーンウォークを初めて披露した曲であり、マーティもこのシーンでムーンウォークを披露している。

マーティは口でビートを刻んでいるが、「ビリー・ジーン」の音楽自体は流れていない。それでも、エンドクレジットには、前述の「It’s Howdy Doody Time」の司会者であるボブ・スミスと共に、スペシャルサンクスとしてマイケル・ジャクソンの名前が刻まれている。

マイケル・ジャクソンは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の大ファンであり、『PART2』ではマイケル・ジャクソンの「ビート・イット」(1983)がフィーチャーされていた。

『PART3』の主題歌「Doubleback」

 

第一作目以来となる主題歌が復活。『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』ではロックバンド・ZZトップ「Doubleback」が起用された。同曲はエンディングテーマとしてもエンドロール中に聴くことができる。ZZトップもマイケル・ジャクソン同様、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のファンだったことからコラボレーションが実現している。

「Doubleback」では、「どこに行けばいいか分からない、また戻らないといけないみたい」「この生かしたマシンで動き続けるしかない」「見たことのないものを探し求める」と、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」本編と連動した内容の歌詞が歌われている。「時には戻らないといけないこともある」「でもその先に何があるかは分からない」というリリックは、『PART3』におけるドクのメッセージを聞いた後であれば、ポジティブな内容に聞こえてくる。

なお、『PART3』のフェスティバルのシーンにはZZトップの面々が出演し、カントリーバージョンの「Doubleback」を演奏している。ミュージックビデオでは『PART3』の劇中映像も使用され、シングルのジャケットにはデロリアンも登場している。

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だが、同曲は権利の問題 (ZZトップはワーナーと契約しており、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズはユニバーサルの作品だった) から『PART3』のサントラには収録されておらず、カントリーバージョンのインストが収録されている。このため、『PART3』のサントラには「ZZトップの「Doubleback」は収録されていません」という注意書きがジャケットに記載されている。

ニードルズの車から「パワー・オブ・ラヴ」

1985年に戻ってきたマーティ。車でのチキンレースをけしかけるニードルズがカーステレオから流しているのは第一作目の主題歌であるヒューイ・ルイス&ザ・ニュース「パワー・オブ・ラヴ」(1985)。第一作目の時点では三部作の構想はなく、「パワー・オブ・ラヴ」は“愛の力”を訴えるひたすらにポジティブな楽曲となっている。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は三部作を通してマーティの成長を描いたシリーズであり、「パワー・オブ・ラヴ」から「Doubleback」への変化は、マーティ自身の変化だとも言える。

以上が、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』で流れた楽曲たちだ。1885年を舞台にしても、音楽へのこだわりはそのまま。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の音楽『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』の音楽と合わせてチェックすれば、この三部作のメッセージがより深く理解できるだろう。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』のサントラはRambling Recordsから発売中。

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「バック・トゥ・ザ・フューチャー」三部作は30周年記念版のBlu-ray&DVDが発売中。

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