【全33曲】『ザ・ボーイズ』で流れた音楽まとめ【Amazonオリジナルドラマ】

©️Amazon Studios

『ザ・ボーイズ』で流れたアノ曲は?

2019年7月26日にシーズン1の配信を開始したAmazonオリジナルドラマ『ザ・ボーイズ』。同名の人気アメコミ作品を原作に、民間人の主人公らが堕落したスーパーヒーローに立ち向かうストーリーが人気を呼んでいる。配信開始から2週間でAmazonのオリジナルドラマでは最も多く視聴されたドラマとなり、既にシーズン2の製作も始まっている。

そんな大人気作品に成長した『ザ・ボーイズ』だが、その魅力は、予想を裏切るストーリーや俳優陣の熱演に加えて、大胆にヒット曲を起用したその音楽にもある。今回は『ザ・ボーイズ』シーズン1の全8話でどのような楽曲が使用されたのか、全33曲をまとめた。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『ザ・ボーイズ』シーズン1の内容に関するネタバレを含みます。

シーズン1 エピソード1で流れた音楽

Barracuda – Heart
Baby Did a Bad Bad Thing – Chris Isaak
Take You Down – Daniel Pemberton
London Calling – The Clash
The Passenger – Iggy Pop

シーズン1の第1話から名曲のオンパレードだ。スターライトのトレーニング中に流れるのはHeartの「Barracuda」。スーパーヒーローが集まるナイトクラブで流れるのはChris Isaak「Baby Did a Bad Bad Thing」、ヒューイがヴォートに潜入した際に流れる曲はDaniel Pemberton「Take You Down」だ。エンディングでは、航空機を撃ち落としたホームランダーのバックでイギー・ポップの「ザ・パッセンジャー」が流れている。

だが、エピソード1で最も印象的だった一曲は、物語のクライマックスで流れるザ・クラッシュの「ロンドン・コーリング」だろう。ビリー・ブッチャーがトランスルーセントに襲撃されたヒューイを助けにきた場面で、お馴染みのイントロが流れ出す。「戦争が始まった」「ボーイズ&ガールズ、隠れてないで出てこい」と歌い上げられ、セブン vs ザ・ボーイズの戦いの火蓋が切って落とされるのだ。

 

エピソード2で流れた音楽

Dans ma ruche – Guizmo
Neat Neat Neat – The Damned
La foule, pt. 2 (feat. Sam’s & Drumdreamers) – Youssoupha
Cherry Bomb – The Runaways

第2話ではフレンチーの初登場シーンでかかっている曲は、フランス人ラッパーGuizmoの「Dans ma ruche」。フレンチーがブッチャーとヒューイを廃レストランへ案内するときに流れているのはUKバンド、ダムドの「Neat Neat Neat」、廃レストランで対トランスルーセント用の銃弾を作っているフレンチーのヘッドホンから流れている楽曲は、コンゴ出身でフランス語ラップ界で活躍するYoussouphaの「La foule, pt. 2 (feat. Sam’s & Drumdreamers)」だ。

第2話のクライマックス、ヒューイがトランスルーセントに仕込まれた爆弾を起動したシーンでは、日本でも大ヒットを記録したザ・ランナウェイズの「チェリー・ボンブ (Cherry Bomb)」。ヒューイが初めて爆弾を起動して人を殺した場面での、これ以上ない選曲だ。第2話のタイトルは日本語版では「始動」となっているが、英語版タイトルは「Cherry」である。なお、ザ・ランナウェイズの「チェリー・ボンブ」は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014) でも、映画のクライマックスに使用されている。

エピソード3で流れた音楽

Stop – Jane’s Addiction
Never Gonna Give You Up – Rick Astley
Ready When It’s On – James Desmond, Panauh Kalayeh, John Eugenio & Andrew Davis Roland
Fight Night – Freedom, Kevin Skaggs & Alexander Pol
You’re a Superstar – Nick Nolan
Beautiful Screams – Cali Stylz, Elle Capone
Gotta Go – James Jacob Farris & Jonas Sorman

『ザ・ボーイズ』全8話の中でも、最も楽曲がふんだんに使用されたのがMMことマザーズミルクが初登場する第3話だ。そのMMがスマホの着信音に設定している曲は、1980年代に大ヒットを記録したリック・アストリーの「ギヴ・ユー・アップ」。Aトレインのロッカールームで流れているのはJames Desmond, Panauh Kalayeh, John Eugenio & Andrew Davis Rolandの「Ready When It’s On」だ。Aトレインの入場時にはFreedom, Kevin Skaggs & Alexander Polの「Fight Night」と、ヒップホップの楽曲が続く。
ヒューイがスターライトことアニーと話す場面では、BGMでかすかにニック・ノーランの「You’re a Superstar」が流れている。また、コンパウンドVを摂取したポップクロウがトレーニング中に流している曲はJames Jacob Farris & Jonas Sormanの「Gotta Go」だ。

ヴォートとセブンがトランスルーセントの死体を発見し、ザ・ボーイズからの宣戦布告が映し出されたエンディングでは、Jane’s Addictionの「Stop」が使用されている。この曲は冒頭でブッチャーがトランスルーセントの死体を処理した後のオープニングタイトルでも流れている。歌詞の内容は「止める方法はない、誰にも止められない」と歌われている。

エピソード4で流れた音楽

Strike Blues – John Lee Hooker
帆を上げろ! – BOYS AND MEN
Eyes Can’t Hide – Extreme Music
Wannabe (Radio Edit) – Spice Girls

福原かれん演じるキミコが初登場する第4話。夢から覚めたブッチャーが昔の妻の映像を見ながら朝食を摂るシーンに使用されてたのは、John Lee Hookerの「Strike Blues」だ。キミコがネイルショップに入って行くシーンではExtreme Musicの「Eyes Can’t Hide」が、BGMとしてかすかに聴き取ることができる。ブッチャーが異様に詳しかったスパイス・ガールズの「ワナビー」が流れるシーンは、ディープがイルカを逃がそうとするシーン。なお、現実世界を見ているかのような錯覚に陥る残酷で救いようのないラストを迎える第4話には、エンディング曲が設定されていない。

ヒューイ、フレンチー、MMが潜入した地下の部屋で聞こえる日本語の曲は、“ボイメン” ことBOYS AND MENの「帆を上げろ!」。ドラマ『マジで航海してます。』(2017) の主題歌として使用された楽曲だ。ザ・ボーイズがキミコを追って訪れた地下のお店でも「帆を上げろ!」のMVが流れている。特徴的なメロディを持つこの曲は、キミコを探す際のサインとして活用された。

エピソード5で流れた音楽

A Lo Caliche (feat. Pana Black) – Sr Ortegon
Raise It Up – Clooney
Ain’t No Sunshine – Bill Withers

第5話は、比較的使用された楽曲が少ない。キューバに逃げたポップクロウの様子が映し出される場面で流れるのはSr Ortegonの「A Lo Caliche (feat. Pana Black)」。ビリーブエキスポのライブでは、本物のクリスチャンソングであるClooneyの「Raise It Up」が歌われている。

エンディングでは、復活したキミコにフレンチーが「君は奇跡だ」と微笑みかけるシーンで、Bill Withersの往年の名曲「Ain’t No Sunshine」が流れる。「彼女がいなくなれば、太陽の光は失われる」と、フレンチーの心情が歌われているようだ。

エピソード6で流れた音楽

You Got It All to Give – Dan Gautreau & Wolfgang Black
Big Shot – Billy Joel
Ready When It’s On – James Desmond, Panauh Kalayeh, John Eugenio & Andrew Davis Roland
Fame – Irene Cara
Roar – Katy Perry

90年代ドラマ風のセブンのPVに使われている曲はDan Gautreau & Wolfgang Black「You Got It All to Give」。第3話でも流れたJames Desmond, Panauh Kalayeh, John Eugenio & Andrew Davis Rolandの「Ready When It’s On」は、AトレインのPV撮影中に使用されている。メズマーのサイン会で流れている曲はIrene Caraの「Fame」。スターライトのPVで流れる音楽はケイティ・ペリーの「Roar」だ。

第6話は、第3話と同じく、オープニングタイトルの音楽とエンディングの音楽については同じ曲が使用されている。ここで流れる曲はビリー・ジョエルの「Big Shot」。この曲で歌われている歌詞は、「お前は大物にならないといけなかった。そうだろ?」。スターライトことアニーに恋心を寄せるヒューイへの、ブッチャーからのメッセージにも聞こえる。

エピソード7で流れた音楽

Jingle Bell Rock – Daryl Hall & John Oates
All out of Love – Air Supply

シーズンのエンディングに向けて急展開を迎える第7話も曲が少なめだ。第7話はボビー・ヘルムズ「ジングルベル・ロック」が流れ、8年前の回想シーンから始まる。現在に戻り、性暴力問題で干されたディープはオハイオで新生活を始める。ここで流れる楽曲は、「私が間違っていたと認めるには、遅すぎるということはない」と歌われるAir Supplyの「All out of Love」だ。

エピソード8で流れた音楽

Rock El Casbah – Rachid Taha
Everybody Hurts – R.E.M.
Sleepwalk – The Shadows

最終回となる第8話では、冒頭、ホームランダーがテロリストの拠点に突入する際に、フランス人歌手ラシッド・タハの「Rock El Casbah」が流れる。ディープがセブンとして戦場に出向くことはないと伝えられたシーンで流れる曲は、R.E.M.の「Everybody Hurts」

そして、シーズン1のエンディングに採用された一曲は、ザ・シャドウズの「Sleepwalk」。この曲に歌詞はないが、「Sleepwalk」とは「夢遊病」という意味の単語だ。まさかの展開に、これは一体夢か現実かと混乱するブッチャーの、そして視聴者の心情を的確に表した選曲だ。

以上が、『ザ・ボーイズ』シーズン1の全8話で使用された楽曲の全容だ。様々なジャンルの楽曲が贅沢に使用された作品であったということが分かる。同時に、ドラマ『スーパーナチュラル』(2005-)『レボリューション』(2012-)、ゲーム「メダル・オブ・オナー」シリーズで音楽を手がけてきたクリストファー・レナーツによる音楽も流石のクオリティだ。サントラの発売と『ザ・ボーイズ』シーズン2の公開を待とう。

『ザ・ボーイズ』は、原作コミックの日本語翻訳版がG-NOVELSより発売中。

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