映画『ゴジラvsコング』公開!
米国で2021年3月31日(金)に公開されたハリウッド「ゴジラ」シリーズの最新作『ゴジラvsコング』がついに日本上陸。7月2日(金)より全国での上映が始まった。アダム・ヴィンガードが手がけた今作は、ジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督が手がけた『キングコング: 髑髏島の巨神』(2017) とマイケル・ドハティ監督が手がけた『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019) を引き継ぎ、遂にキング同士が激突するモンスターバースの真骨頂を提示してみせた。
注目は『コングvsコング』の音楽だ。劇中で流れた挿入歌はこちらの記事で紹介しているが、本記事ではサントラに注目したい。『コングvsコング』のサントラを担当したのは、トム・ホーケンバーグの名でも知られるジャンキーXL。これまでに『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015) や『デッドプール』 (2016)、『アリータ: バトル・エンジェル』(2019)、『ターミネーター: ニュー・フェイト』(2019)、『ソニック・ザ・ムービー』(2020) といった数々のSF映画で音楽を手掛けてきた。2021年にリリースされた『ジャスティス・リーグ: ザック・スナイダーカット』でも音楽を手掛けている。
『ゴジラvsコング』サントラ全曲公開中
映画『ゴジラvsコング』からは、ジャンキーXLが手がけたサントラが全曲、ワーナー傘下のWaterTower MusicのYouTubeチャンネルで公開されている。1時間7分にわたる壮大な音楽をいつでも楽しむことができる。
また、ジャンキーXLが手がけたゴジラとコングの新たなテーマ曲もそれぞれシングルカットで無料公開されている。
ゴジラのテーマ曲はエイペックスの施設が置かれているフロリダ州ペンサコーラから名前をとった「Pensacola, FL (Godzilla Theme)」というタイトルになっている。
コングのテーマ曲はコングが住む髑髏島からとった「Skull Island (Kong Theme)」というタイトルになっている。
作曲家は「地球一のゴジラファン」
『ゴジラvsコング』の音楽を手掛けたオランダ出身のジャンキーXLは、米Forbesで自身が「ゴジラ」シリーズの大ファンであることを明かしている。ジャンキーXLが『ゴジラvsコング』の音楽を担当することになった背景には、長年の準備があったそうだ。
私はゴジラフリークです。日本版の映画はすべて持っていますよ。ある時、ちょっとした気持ちでゴジラのための曲を書いたこともあります。2年ほど前、作曲家としての私に関心を持ってくれた監督と出会いました。それで私は「私は地球一のゴジラファンで、もう数年前にゴジラの曲を作ってみたことがあるって知ってましたか?」って聞いてみたんです。彼は「本当に?」って感じでした。それで連絡を取り始めて、私が数年前に作ったものに手を加えて演奏してみたら、すっかり気に入ってくれたんです。
自ら進んで作ってあたためていたゴジラのための楽曲が、最終的に『ゴジラvsコング』というゴジラ史に残る作品に採用されることになったのだ。本作の音楽にはどことなく日本のゴジラ音楽の雰囲気が残っている感じがするが、それはジャンキーXLが日本版ゴジラの大ファンだったことが最大の理由だろう。
『ゴジラvsコング』のサントラはAmazon等で配信中。
『ゴジラvsコング』で流れた挿入歌やエンディング曲については、こちらの記事に詳しい(ネタバレあり)。
『ゴジラvsコング』は2021年7月2日(金)より全国でロードショー。
Source
Forbes
日本のゴジラ音楽をふんだんに活用した前作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の音楽についてはこちらの記事で。
ワーナー傘下のWaterTower Musicは、『TENET テネット』(2020) のサントラ全曲とサントラの“逆再生バージョン”も公開している。詳しくはこちらの記事で。