『日本沈没 2020』スピンオフ企画始動
2020年7月9日(木)よりNetflixで配信を開始したアニメ『日本沈没 2020』。日本を代表するSF作家の小松左京が1973年に発表したSF小説を原作にした作品だ。地殻変動によって日本という“土地”を失う時、日本に住む人々はどのように生きてようとするのか——『日本沈没 2020』では現代に舞台を移し、インターネットで世界とつながる今の世代の物語を描き出した。
そして7月16日、Netflixは『日本沈没 2020』のスピンオフ企画「シズマヌキボウ」より、同名のタイトルを冠したオリジナルソングのミュージックビデオを公開した。
「シズマヌキボウ」に参加したのはシンガーソングライターの向井太一、バーチャルシンガーとして活躍し『日本沈没 2020』のエンディングテーマも担当した花譜、アニメ本編でカイトの声優を務めた小野賢章、京都出身のラッパーDaichi Yamamotoの4人。ラッパーのKEN THE 390がラップの監修を務めている。
それぞれのやり方で言葉を紡ぐ
ビートは『日本沈没 2020』の第9話でも使用されているもので、本編では登場人物たちが日本という国についてそれぞれの思いを吐き出していた。
「シズマヌキボウ」では、上記の4人が『日本沈没 2020』の各話タイトルをリリック中でサンプリングしながら、“未来への希望”をテーマにしたラップを披露。Daichi Yamamotoは第8話の「ママサイテー」を「ありのママサイテ」と言い換えるなど、思い思いのやり方で伝えるべきメッセージを表現している。
花譜は生き方や「らしさ」を押し付ける社会への疑問を吐き出し、Daichi Yamamotoは肌の色を理由に社会から受けた仕打ちについて、小野賢章はネット社会で繰り広げられる誹謗中傷について、言葉を紡いでいる。
「#キボウのマイクリレー」もスタート
また、MV公開と合わせて、SNSでフリースタイルラップをつないでいく「#キボウのマイクリレー」プロジェクトもスタート。『日本沈没 2020』本編でもラップ監修を務めたKEN THE 390を起点に、ラップリレーが展開される。
『 #日本沈没2020 』からのスピンオフ!
今度は僕らが主人公になって”希望の言葉”を紡ぐ「 #シズマヌキボウ 」の #キボウのマイクリレー
まずは僕から始めます!@starRo75 @HUNGER3 @rap_wanyu @rapbit_rapstar に繋ぎます! pic.twitter.com/P6peZAqbdK
— KEN THE 390 (@KENTHE390) July 16, 2020
「#キボウのマイクリレー」プロジェクトのフリースタイル用の音源はこちらからダウンロードできる。
『日本沈没 2020』の製作は、『DEVILMAN crybaby』(2018)のスタジオSALUが手がけており、『DEVILMAN crybaby』でもKEN THE 390監修のラップを取り入れた演出が話題になった。
小松左京のSFクラシック『日本沈没』は、アニメとラップという表現方法で現代によみがえり、改めて多くの若い人々にメッセージを届けている。
小松左京による原作小説『日本沈没』は小学館から発売中。
アニメ『日本沈没 2020』はNetflixで配信中。