『TENET テネット』飛行機激突シーン、ノーラン流 驚異の節約術が明らかに | VG+ (バゴプラ)

『TENET テネット』飛行機激突シーン、ノーラン流 驚異の節約術が明らかに

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『TENET テネット』が9月18日公開

いよいよ2020年9月18日(金)に公開されるSF映画『TENET テネット』。『ダークナイト』(2008)『インセプション』(2010)などで知られるクリストファー・ノーラン監督による最新作で、コロナ禍に苦しんだ映画界にとって、2020年最大の目玉作品の一つとなる。

クリストファー・ノーラン監督にとっては2017年の『ダンケルク』以来、3年ぶりの新作公開。難解なストーリーや設定もさることながら、CG/VFXを好まないことで知られている同監督の撮影手法も今ではおなじみの注目ポイントに。『TENET テネット』でもジャンボジェット機を建物に突入させるシーンでCGを使用せず、本物のジェット機を衝突させていることが話題になっていた。

ノーラン流の節約術とは?

クリストファー・ノーラン監督は、この飛行機激突シーンについて、英BBC Radio 1で意外な裏話を明かしている。莫大なコストがかかっているように見えるこのシーンだが、ノーラン監督によると、意外な節約術が存在していたのだという。撮影に使用されたボーイング747を購入した経緯について、以下のように話している。

とてもいいディールだったんです。ミニチュアを作ったりCGを制作するためのセットを一から作ることを考えればね。計算してみると、実際に飛行機を買った方が安くて効率がいいことに気づきました。まず最初に (購入した飛行機の) エンジンを外して売ったんです。飛行機のエンジンはかなり高価なものなので、それでかなりの額を取り戻すことができました。

なんと、購入した機体の中からエンジン部分だけを売却し、その費用をカバーしたのだという。「買う」だけでなく「売る」ことも映画制作の一部。ミニチュアやCGを使った方が安価になるのでは? という発想から一歩踏み込み、更なる可能性を追求した結果として生まれたのがあの飛行機激突シーンだったのだ。

こうしたダイナミックな発想ができる点も、クリストファー・ノーラン監督とそのチームの魅力の一つ。このシーンの撮影について、クリストファー・ノーラン監督は「映画監督として、とても楽しかった」と語っている。

なお、2020年公開予定のもう一つの大作SF映画『デューン』を手がけるドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、スタジオでの撮影ではなく現地ロケにこだわる理由を「俳優にインスピレーションを得てらもうため」と語っている

映画監督たちのこだわりを乗せて、大作SF映画がスクリーンに帰ってくる。

映画『TENET テネット』は2020年9月18日(金)より日本公開。

『TENET テネット』公式サイト

『TENET テネット』の5つの見どころはこちらから。

主演のジョン・デヴィッド・ワシントンについてはこちらの記事に詳しい。

Source
BBC Radio 1

VG+編集部

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