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MCU版『ファンタスティック・フォー』を彩る豪華キャスト
2025年7月25日(金)に米公開される『ファンタスティック・フォー(原題:The Fantastic Four)』は、新しくMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)を引っ張っていくヒーローチームになるのではないかと考えられている。そして、『ザ・ファンタスティック・フォー』でヒーローやヴィランを演じる俳優たちは名優揃いだ。
現在、発表されている『ファンタスティック・フォー』は、1960年代を舞台にヒーローがコズミック・ビーイング(宇宙的存在)と戦う物語になると考察されている。宇宙飛行士だったファンタスティック・フォーたちはどのような能力を持っているのだろうか。そして、彼らを演じる俳優たちはどのような経歴の持ち主なのだろうか。
本記事では米The Directなどで報道されている俳優たちとそのキャスティングについて解説と考察を述べていこう。なお、本記事では公式が発表している『ファンタスティック・フォー』のキャストやヴィランの情報が含まれるため、何も情報を入れずに楽しみたいという方は注意していただきたい。
ファンタスティック・フォーと立ちはだかるコズミック・ビーイング
ミスター・ファンタスティック/リード・リチャーズ 演:ペドロ・パスカル
『THE LAST OF US』(2023-)や『ゲーム・オブ・スローンズ』(2011-2019)、『マンダロリアン』(2019-)など数々の作品に出演してきたペドロ・パスカルが演じるのが、ミスター・ファンタスティックことリード・リチャーズだ。マーベルの世界で最高峰の頭脳の持ち主の1人であるリード・リチャーズは、伸縮自在の体を持ち、ゴムのように伸ばして相手を捕縛する他、目をレンズのようにする、脳を肥大化させるなどの特技を持つ。
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022)では、ジョン・クラシンスキーがミスター・ファンタスティック/リード・リチャーズを演じている。スプリーム・ストレンジのいるアース838ではミスター・ファンタスティック/リード・リチャーズはイルミナティという組織のメンバーを務め、その頭脳を担っていた。
インビジブル・ウーマン/スー・ストーム 演:ヴァネッサ・カービー
ヴァネッサ・カービーは『ザ・クラウン』(2016-2023)で注目を浴び、エリザベス女王の妹であるマーガレット王女を演じて英国アカデミー賞(BAFTA)を受賞したイギリス出身の名俳優だ。そのようなヴァネッサ・カービーが演じるのがバリアを張る能力と透明化能力を持つインビジブル・ウーマンことスー・ストームである。
インビジブル・ウーマン/スー・ストームはミスター・ファンタスティック/リード・リチャーズと夫婦になることが多く、弟にヒューマン・トーチことジョニー・ストームを持つ。そのため、インビジブル・ウーマン/スー・ストームにとってファンタスティック・フォーは家族でもあるのだ。
ヒューマン・トーチ/ジョニー・ストーム 演:ジョセフ・クイン
Netflixドラマシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』(2016-)にてエディ・マンソンを演じたことで注目を集めたジョセフ・クインが演じるのが、発火能力を持つヒューマン・トーチことジョニー・ストームだ。ヒューマン・トーチというヒーローにはマーベル・コミックの前身のタイムリー・コミックスで同名のアンドロイドが存在しており、ネイモア・ザ・サブマリナーと初めてチームアップした他、キャプテン・アメリカと共にタイムリー・コミックスの三枚看板を担った。
『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』(2005)とその続編である『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』(2007)では、後にMCUでキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースを演じることになるクリス・エヴァンスがヒューマン・トーチ/ジョニー・ストームを演じた。『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)ではメタネタとして、アンドロイドのヒューマン・トーチと思われる立像が展示されている。
ザ・シング/ベン・グリム 演:エボン・モス=バクラック
『一流シェフのファミリーレストラン』(2022-)で接客担当のリッチーを演じ、ゴールデングローブ賞にノミネートされたエボン・モス=バクラックがキャスティングされたのがザ・シングことベン・グリムだ。ザ・シングは全身が岩石に変化しており、岩石の防御力とハルクと殴り合える怪力を誇る。
岩石になった肉体のせいか能力を得る前の原形をとどめておらず、顔も大きく変わっている。そのためか、公開された『ファンタスティック・フォー』のコンセプトアートでは背景の写真としてエ宇宙飛行士の姿をしたボン・モス=バクラックが描かれていた。
シルバーサーファー/シャラ・バル 演:ジュリア・ガーナー
『オザークへようこそ』(2017-2022)で2019年度、2020年度、2022年度のエミー賞助演女優賞ドラマシリーズ部門を受賞したジュリア・ガーナーが演じるのが、シルバーサーファーことシャラ・バルだ。高度な科学文明を持つデネブ星系の惑星ゼン・ラの出身であるシャラ・バルは惑星を捕食するコズミック・ビーイング(宇宙的存在)のギャラクタスから故郷を守るため、食糧となる惑星を探す下僕〈ヘラルド〉となり、銀色の体とハルクと殴り合える怪力を手に入れた。ファンタスティック・フォーと出会い、ギャラクタスに立ち向かうようになるとヒーローとして活動した。
コミックスではシルバーサーファーになるのはノリン・ラッドであり、シャラ・バルはノリン・ラッドの婚約者である。シャラ・バルが下僕〈ヘラルド〉となり、シルバーサーファーとなっていることから、『ファンタスティック・フォー』はMCUのメインの世界であるアース616(もしくはアース199999)とは異なるアースなのではないかと考察されている。
ギャラクタス 演:ラルフ・アイネソン
『ゲーム・オブ・スローンズ』でダグマー、『オーメン:ザ・ファースト』(2024)でブレナン神父を演じたラルフ・アイネソンだが、『ザ・ファンタスティック・フォー』ではコズミック・ビーイング(宇宙的存在)のギャラクタスを演じる。ギャラクタスは惑星を捕食する存在で様々な異名を持ち、「宇宙魔神」「コズミック・ディバウラー」「プラネット・イーター」とも呼ばれる。
シルバーサーファーを天使のような存在である下僕〈ヘラルド〉として使役するギャラクタスは神に近い存在であり、ジャック・カービィとスタン・リーが聖書からインスピレーションを受けて創造したとされる。その体は巨大で、死体が惑星となるほどである。絶対的な支配者とも言えるギャラクタスにファンタスティック・フォーたちがどう立ち向かうのかに注目だ。
キャスティングが発表された俳優たち
ここまでキャスティングが決まったキャラクターたちを見てきたが、それだけでも豪華な俳優が揃っている。しかし、出演する俳優は彼らだけではない。他にもキャラクター名は明らかになっていないが、出演が決まっている俳優たちが発表されている。制作中止になったサム・ライミ監督作『スパイダーマン4』でバルチャーを演じる予定だったジョン・マルコヴィッチもその1人だ。噂ではジョン・マルコヴィッチはパペットマスターというヴィランを演じるのではないかと言われている。また、同じくキャスティングが発表されたポール・ウォルター・ハウザーは以下のように米Screen Rantに語った。
その質問が何を意味しているのか、それは僕がどのキャラクターを演じるのかという答えなんです。だから私が言えるのは、クビになるかキャストが変わるまで、私は何らかの形で映画『ザ・ファンタスティック・フォー』に出演するということだけです。僕が演じるキャラクターについては何も言えませんが、それが『ザ・ファンタスティック・フォー』の物語の辞書や神話の中にあることは知っています。
とても個性的なキャラクターで、演じるのが楽しみですし、今それをどうするかマッピングしているところなんです。でも、私はいつも映画の世界の一部になりたいと思っていました。マット・リーブス監督作『THE BATMAN-ザ・バットマン』(2022)でペンギン/オズワルド・コブルポットを演じるキャンペーンに多くの時間を費やしましたが、それはもちろんコリン・ファレルに決まり、彼は見事な仕事をしました。だから、マーベルが私に時間を割いてくれて、そのファミリーの一員になれるような役割を託してくれたことに本当に感謝しています。参加するのが本当に楽しみです。
他にもナターシャ・リオンが役柄不明の状態で起用されている。ファンの間では、ナターシャ・リオンはアリシア・マスターズを演じるのではないかと期待されている。アリシア・マスターズは視覚障害を持つ彫刻家で、ザ・シング/ベン・グリムと恋仲になるキャラクターだ。 このように役柄不明でも大物俳優が起用されている『ファンタスティック・フォー』に注目していきたい。
映画『ザ・ファンタスティック・フォー(原題:The Fantastic Four)』は2025年7月25日(金) 米公開。
Source
The Direct/Screen Rant
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