『シークレット・インベジョン』ウォーマシンはどうなってる?
2023年最初のMCUドラマ『シークレット・インベージョン』が6月21日(水) よりディズニープラスで配信を開始する。『シークレット・インベージョン』では、擬態を得意とするスクラル人が密かに地球侵略の計画を進める中、ニック・フューリーとスクラル人のタロスがこれに立ち向かう物語が描かれる。
4月には公式予告が公開されており、その中にはドン・チードル演じるウォーマシンことローディ・ローズの姿も。このローディが本人なのか、それとも擬態したスクラル人なのかは定かではないが、ウィスキーグラスを手にニック・フューリーが「最重要指名手配」になったことを告げている。
ローディは2022年に公開された第一弾の予告映像にも登場し、この時もウィスキーグラスを片手にニック・フューリーと対面している。この時は貸切状態のバーで複数人のセキュリティをつける大物ぶりを見せており、別のシーンでも三人の部下を引き連れて颯爽と階段を降りていく姿も見られる。
ローディといえば『アイアンマン』(2008) と『アイアンマン2』(2010) ではアメリカ空軍中佐として登場。『アイアンマン3』(2013) からは大佐となり、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015) ではアベンジャーズの一員となっている。アベンジャーズメンバーではキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースとサム・ウィルソンと並び、アメリカ政府にとっては貴重な公務員出身のヒーローだった。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019) では指パッチンによるデシメーションを生き延びてタイム泥棒作戦に参加。トニー・スタークやスティーブ・ロジャースらと共に世界を救っている。英雄の一人となったローディは『エンドゲーム』後はどのような状況にあるのだろうか。演じるドン・チードルが気になる点について米メディアで語っている。
大統領の右腕に
米EntertainmentWeeklyのインタビューで、ドン・チードルはウォーマシンことローディ・ローズが置かれている状況について、「この作品では、彼は直接対立するわけではなく、フューリーがいる立場の反対側にいるということに気づきます」としている。確かに世捨て人のような格好をしているフューリーと、良いスーツを着たローディは対極の位置にあると言える。
また、米Vanity Fairのインタビューでは以下のように話している。
今回は特殊なスーツを持っている人物とは別種の、“政治的動物”としてのローディです。この作品では、彼は大統領の右腕です。ですから、彼は良いことも悪いことも、多くの決断を下す人物になっています。
政治的動物とは古代ギリシャの哲学者アリストテレスの言葉で、人間は政治的な生き物であるという考えだ。ローディがスーツを着て戦場で戦う時期は終わり、政治的な判断を下す立場にあるということのようだ。EntertainmentWeeklyも、ローディが空軍大佐を“卒業”して大統領の右腕になったと紹介している。
他作品との繋がりは?
ローディはドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(2021) にも登場。同じ空軍出身で黒人のサム・ウィルソンに寄り添う姿を見せた。一方で、「世界は壊れた」「新しい時代だ」とも発言しており、ローディは『エンドゲーム』後の世界で新しい景色を見ていることが示唆されている。
今後のMCUでは、大統領役でハリソン・フォード演じるサンダーボルト・ロス将軍が登場することが報じられている。サンダーボルト・ロスといえば、『インクレディブル・ハルク』(2008) では陸軍の高官として登場。その後は国務長官を務めていたが、軍の出身で大統領になったとすれば、ソコヴィア協定の締結にも協力して一時は下半身付随になったローディを重用していることも頷ける。
なお、MCUではドン・チードル主演の映画『アーマー・ウォーズ(原題)』の公開が予定されている。『シークレット・インベージョン』では『アーマー・ウォーズ』に繋がっていく要素もあるとのことなので、そちらにも注目したい。
アーマーを脱いだローディ・ローズは、ニック・フューリーとどのように対峙、あるいは共闘するのか。そして、再びアーマーを着てウォーマシンとして戦う日は来るのか。『シークレット・インベージョン』と『アーマー・ウォーズ』の展開に期待しよう。
ドラマ『シークレット・インベージョン』は2023年6月21日(水) よりディズニープラスで独占配信開始。
Source
EntertainmentWeekly / Vanity Fair
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