ドラマ『ロキ』シーズン2にアップデート
Disney+配信のMCUドラマ第3弾として、2021年6月から全6話が配信された『ロキ』。Disney+オリジナルのMCUドラマとしては初めてシーズン2に更新されることが発表されていたが、2022年夏からイギリスで撮影を開始することが分かった。
この情報を明らかにしたのは、俳優向けにオーディションやキャスティングの情報を提供している米企業のBackstage。『ロキ』シーズン2のロケ地は、イギリスのバッキンガムシャーにある有名な映画スタジオのパインウッド・スタジオになるという。Backstageは、『ロキ』シーズン2について以下のように紹介している。
トム・ヒドルストン主演のマーベル・シリーズが第2弾として帰ってくる。いたずらの神様として活躍する機知に富んだヴィランを主人公に、マーベルのマルチバースが舞台になる。キャスティングはサラ・フィンとクリスタ・ハサーを筆頭に、ジャクリーン・ギャラガー、グレゴリー・コーン、ロリー・シャイエが担当する。撮影は今夏、パインウッドで開始される。
舞台の変更も?
ドラマ『ロキ』シーズン1の舞台はTVA(時間変異取締局)が中心になっていたが、その撮影は米ジョージア州のアトランタで実施されていた(一部はロンドンで撮影)。実は映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』もアトランタで撮影が行われており、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギはメイキング映像で「一つのホームで3つも4つも作品を一度に制作できるのは素晴らしいことです」と語っていた。
『ロキ』シーズン2ではメインの撮影場所を国外に移すということで、作品自体の舞台が変更される可能性もある。とすれば、ロキたちはTVAを飛び出して新たな冒険に旅立つことになるのだろうか。もちろん、シーズン1と全く同じセットをパインウッド・スタジオで組み直す可能性も残されている。『ノー・ウェイ・ホーム』のメイキングでは、アトランタのスタジオでニューヨークを再現したことも明かされている。
また、ロキを演じる主演のトム・ヒドルストンがイギリスのロンドンを拠点にしていることも、ロケ地をイギリスに移した要因の一つと考えられる。『ロキ』シーズン1の配信開始時には、ローンチのファンイベントが世界各地で開催されたが、トム・ヒドルストン自身は同じくイギリス出身でシルヴィ役を演じたソフィア・ディ・マルティーノと共にロンドンのファンイベントに登場している(ハリウッドのイベントにはケヴィン・ファイギとオーウェン・ウィルソンが登場)。
『ロキ』シーズン2の撮影が行われるパインウッド・スタジオは、映画「007」シリーズの撮影場所として知られており、ドラマ『ドクター・フー』(2005-) の撮影などもここで行われている。2022年6月米公開予定の映画『ジュラシック・ワールド/ドミニオン』はコロナ禍における撮影中断後、パインウッド・スタジオで撮影を再開。同作はパンデミック後に初めて撮影を再開した大作映画になっていた。
なお、ロキは2022年5月4日(水・祝) 日本公開予定の映画『ドクター・ストレンジ/マルチ・バース・オブ・マッドネス』にも登場するとの報道がある。『マルチ・バース・オブ・マッドネス』はロンドンで撮影を開始し、パンデミックによる中断を経てイギリスの複数箇所で撮影が行われた他、米ロサンゼルスでも撮影が行われている。
『ロキ』シーズン2はシーズン1の制作中に更新が決定しており、2021年8月の時点では、ケヴィン・ファイギは「(シーズン2は)開発段階にある」と話していた。シーズン2の撮影開始時期は2022年か2023年中と話していたが、撮影がうまくいけば2022年中には撮影を完了し、2023年に配信という流れになるだろう。シーズン2についてケヴィン・ファイギが語った内容はこちらから。
マルチバースに突入するMCU、そのきっかけを作った『ロキ』はシーズン2でどのような展開を見せるのか、配信開始を楽しみに待とう。
ドラマ『ロキ』はシーズン1がDisney+で独占配信中。
MCUドラマ『ムーンナイト』は2022年3月30日に配信を開始する。トレーラーの解説と考察はこちらの記事で。
ドラマ『ロキ』のベースになった名作SFについてはこちらから。
クラシック・ロキを演じたリチャード・E・グラントが希望するスピンオフについてはこちらの記事で。
『ロキ』シーズン1最終話ラストシーンについてトム・ヒドルストンが語った内容はこちらから。
シーズン1最終話のポストクレジットシーンについての解説はこちらの記事で。
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