『ジュラシック・ワールド/ドミニオン』撮影再開へ
スティーヴン・スピルバーグ監督がマイケル・クライトンによる小説を実写化した『ジュラシック・パーク』(1993)。『ジュラシック・パークIII』(2001)までをスピルバーグ監督が指揮し、2015年から「ジュラシック・ワールド」トリロジーとして復活した。2018年に『ジュラシック・ワールド/炎の王国』が公開され、第3作目『ジュラシック・ワールド/ドミニオン』の公開にも期待が高まっている。『ジュラシック・ワールド/ドミニオン』の撮影は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により3月から中断されていたが、遂に製作が動き始めたようだ。
米Deadlineが報じたところによると、『ジュラシック・ワールド/ドミニオン』英ロンドンのスタジオで7月6日(月)から撮影を開始する。すでにここ数日間はプリプロダクション (撮影前の製作作業) に入っており、現場では製作スタッフの安全対策を厳格に行なっているという。
不安視する声も
『ジュラシック・ワールド/ドミニオン』の撮影再開の一報を受け、Twitter上では安全性を不安視する声も上がっている。米io9の編集者であるJill Pantozziは、以下のように投稿した。
Honestly apropos that one of the first movies to pick filming back up is the one about the company who opens dangerous parks to the consumers https://t.co/GV6YilXIdO
— Jill Pantozzi (@JillPantozzi) June 15, 2020
正直に言うと、(コロナ禍で) 最初に撮影を再開する映画の一つが、企業が顧客を危険なテーマパークを招き入れる作品だというのはよく出来た話ですね。
ユニバーサルは「安全第一」
一方で、『ジュラシック・ワールド/ドミニオン』の制作を手掛けるユニバーサルは、イギリスの映画協会とアメリカ側の労働組合とも、安全性の基準を満たしているか継続的に確認を行っていると言う。ユニバーサルの幹部は以下のように語っている。
症状のある人はすぐに隔離して帰宅させます。安全な環境を整えるために、国の基準を超えたところに基準を置きたいと思っています。私たちが最も気にしているのはコストではなく、安全です。医療チームの指示を仰ぎ、俳優と撮影クルーのスケジュールと行動範囲をずらす予定です。更に接触者を追跡するシステムを導入することで、遅れは最小限に抑えて製作を進められると確信しています。
2020年2月25日に撮影を開始した『ジュラシック・ワールド/ドミニオン』は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて3月13日に撮影中断を発表していた。約3ヶ月を経ての撮影再開となる。
なお、6月16日現在、イギリスでの新型コロナウイルスの感染者数は29万6,857人、感染症による死者の数は4万1,736人を数えている。イギリス政府の発表によると、6月8日からは同国への入国者は14日間の自己隔離 (自宅、友人宅、ホテルなど) が必要になる。クリス・プラットはじめ、出演者たちも同様の措置を経て撮影を再開することになりそうだ。
Source
Deadline