『キャシアン・アンドー』シーズン2はどうなる?
映画『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977) と映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016) の5年前を描くドラマ『キャシン・アンドー』は2022年9月からDisney+で配信中。『キャシアン・アンドー』では後に反乱軍の情報将校になるキャシアン・アンドーの物語を中心に、反乱に関わる人々の群像劇が描かれる。
映像とストーリーのクオリティの高さで話題を呼んでいる『キャシアン・アンドー』は、配信前からシーズン2の製作が決定しており、2022年11月からシーズン2の撮影が開始される。当初は5シーズンで製作されると言われていた本作は、シーズン2でどのような着地を見せるのだろうか。
『キャシアン・アンドー』のクリエイターであり、『ローグ・ワン』の脚本・再撮影・ポストプロダクションを手掛けて同作を完成させたトニー・ギルロイは、米ローリング・ストーン誌のインタビューで製作の裏側を明かしている。
なお、以下の内容には『キャシアン・アンドー』シーズン1の終わり方とシーズン2の内容に関するヒントが含まれているので注意していただきたい。
以下の内容は、ドラマ『キャシアン・アンドー』シーズン1の終わり方とシーズン2の内容に関するヒントを含みます。
「スター・ウォーズ」シリーズの中でも比較的ダークな作品になっている『キャシアン・アンドー』だが、暴力表現や性表現についてディズニーやルーカスフィルムから意見が入ることはなかったとしている。逆に両スタジオを「最も賭けに出る人たち」とまで形容している。また、当初は5シーズンとされていた本作が2シーズンに変更された理由を聞かれ、「物理的に不可能だった」とした上でこう話している。
単に物理的に不可能だったんです。私たちは、あと1ヶ月でシーズン2の撮影に入ります。去年一年間を丸々使って(シーズン2の)準備をしました。パインウッド(イギリスのスタジオ)に二人の監督がいて、今も準備を進めています。私も脚本を揃えて向こうに行く準備をしています。
シーズン2は本当に満足のいく料理になることを願っています。なぜなら最初の1年は彼が“そう”なるまでの物語であり、12話の最後が私たちが行こうとしている場所を要約したものになるからです。そして、1年後に戻ってくる。
(シーズン2は)かなり違うものになるでしょうね。(『ローグ・ワン』に繋がる)次の4年は、革命家になることではなく、リーダーとしてのあり方を学び、反乱同盟をまとめることがいかに難しいことか、昔ながらのメンバーと権威の側にあるメンバーの対立など、様々な問題を扱うことになります。
トニー・ギルロイはかなりシーズン2の具体的な構想まで明らかにしている。シーズン2では『ローグ・ワン』に繋がるまでの4年間が描かれるようで、反乱同盟軍の結成に向けた動きが加速していくことになりそうだ。トニー・ギルロイは「次の700ページでは新しいキャラクターたちが登場する」「あらゆる種類の新しいことが起きる」とも話しており、シーズン2はシーズン1とは違ったものになることを改めて示している。
そして、シーズン2のテーマは「時間が人々に何をもたらすか」だとしている。「人々は成長し、疲弊し、互いを裏切り、変節し、弱体化し、狂っていきます」とした上で、「すべて『ローグ・ワン』につながっていく」と説明する。トニー・ギルロイは『キャシアン・アンドー』をどのように着地させるのだろうか。
なお、高い評価を受けている『キャシアン・アンドー』を作り上げているトニー・ギルロイは、今後の「スター・ウォーズ」に関わる予定があるかと聞かれ、こう答えている。
今は本作についてしか考えられません。私が取り組むのはこれだけです。これが終われば胎児のように丸まって、半年間はウォッカの点滴を受けようと思っています(笑)いや、分かりません。この後のことは何も考えていませんし、何の計画もありません。ただ、今は正しいことをやって、走り切りたいです。
ドラマ『キャシアン・アンドー』はDisney+で独占配信中。
Source
Rolling Stone
トニー・ギルロイはシーズン2の撮影は2023年8月までかかるとしている。詳しくはこちらから。
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