ネタバレ解説『バッド・バッチ』シーズン3第3話『マンダロリアン』との繋がり、ネクロマンサー計画の行方は あらすじ&考察 | VG+ (バゴプラ)

ネタバレ解説『バッド・バッチ』シーズン3第3話『マンダロリアン』との繋がり、ネクロマンサー計画の行方は あらすじ&考察

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『バッド・バッチ』シーズン3第3話はどうなった?

7シーズンが制作されたアニメ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』(2008-2020) の続編として配信されているアニメ『スター・ウォーズ/バッド・バッチ』(2021-) もファイナル・シーズンとなるシーズン3を迎えた。クローン大戦後のクローンたちのその後と帝国の動きを描く本作は、「スター・ウォーズ」史の知られざる側面を伝えてくれている。

今回は、『バッド・バッチ』シーズン3第3話をネタバレありで解説していこう。以下の内容はネタバレを含むので、必ずディズニープラスで本編を視聴してから読んでいただきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、アニメ『スター・ウォーズ/バッド・バッチ』シーズン3第3話の内容に関するネタバレを含みます。

『バッド・バッチ』シーズン3第3話「タンティスの影」あらすじ&ネタバレ解説

ネクロマンサー計画とは

ほとんど強制労働状態にあるオメガ。ストーム・トルーパーたちが行き交う雰囲気はクローン・トルーパーで溢れていたカミーノを思い起こさせるものではあるが、やはりここは暗く冷たい。今回は不意の客が来たと言うことで、ナラ・セに代わってエメリーがラボの監督を任される。

ナラ・セはこっそりオメガに、血液サンプルを検査されればオメガが危険に立たされると告げ、シャトルでここを逃げるよう助言する。いきなりのピンチだが、もちろんオメガが気にかけるのはクロスヘアーのことだ。オメガはパッドを盗んでクロスへアーの元へ向かうのだった。

そして、タンティスを訪れた「客」とは、赤い装束のロイヤル・ガードを引き連れたシーヴ・パルパティーンだった。自ら出向くとは珍しいが、この頃は『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005) から1年ほど経っていない時期であり、まだまだ元気だったのだろう。

自分の目で研究の進捗を見たいと言うパルパティーンは、自ら現場に赴くダース・ベイダーの手本になったのだろうか。パルパティーンがタンティスに来たのは、「ネクロマンサー計画」のためだった。「ネクロマンサー計画」は、ドラマ『マンダロリアン』(2019-) シーズン3第7話でも名前が登場している。

同作では、日本語の字幕は「蘇り計画」とされており、帝国の残党の集まりであるシャドー評議会がハックス司令官の蘇り計画を進めていた。また、この時はネクロマンサー計画は新たな指導者を生み出すための計画であるとも述べられており、帝国崩壊後を舞台にした『マンダロリアン』では、パルパティーンの復活を目指してネクロマンサー計画が進められていたと考察できる。

ネクロマンサー計画が表に出なかった理由

ドタバタでクロスヘアーと共に脱出することにしたオメガに、クロスヘアーは呆れながらも協力し、房を出ることに成功する。トルーパーを倒すクロスヘアーは流石の戦闘力だ。シャトルの格納庫へ向かう中、皇帝がこのラボを訪れていること、皇帝以外の全宇宙船が飛行禁止になっていることを知った二人は、シーズン3第1話の冒頭で外に墜落した帝国軍の船を利用することに。通信機でハンターらに連絡するのだ。船が墜落したという情報は第2話でヘムロックがオメガに話したものである。

そのヘムロックはパルパティーンにあるクローン個体を見せ、必ずM値の複製は成功すると説明する。パルパティーンはこの計画に帝国の未来がかかっているとして全面協力を約束するのだが、それって社長が不老不死になれば我が社は安泰、みたいな考えだろうか。まぁ、強いリーダーシップが必要というのがパルパティーンの政治哲学なのだろう。

ハウンド用の通路を使って外に出ることにしたオメガとクロスヘアー。ちなみに警備ドロイドを撃つクロスヘアーはブラスターを赤いビームの殺傷モードにしている。バッド・バッチメンバーがブラスターを使う時は、いつも青いビームの非殺傷のスタンモードだ。

そこにエメリーが現れてオメガに説得を始めるが、オメガはカミーノでも収容生活だったと自由を求める。クロスヘアーが発砲してドキッとするが、ここではちゃんとブラスターを青いビームのスタンモードに切り替えている。悪い奴ではないのだ。

一方、帰宅しようとしているパルパティーンは、上層部にさえこの研究を忌み嫌っていることをヘムロックに伝える。ゆえにこの研究は秘匿しなければならないらしい。なるほど、これで『スター・ウォーズ エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』(2019) までパルパティーンの復活計画が表に出ていなかった理由が示された。

帝国の科学大臣就任への野心を隠すことをしないヘムロックだったが、ここでオメガとクロスヘアーが脱出したという報告を受ける。ヘムロックはハウンドを放つと、協力した疑いがあるナラ・セを投獄。研究にはナラ・セの協力が必要なはずだが……。

意外なラスト

オメガとクロスヘアーは森の野獣に見つかるも、ちょうど野獣とハウンドたちが戦うことになり、二人は墜落機にたどり着く。墜落機を動かせず、謝るオメガにクロスヘアーは「まだ終わってない」と励まし、「プラン72」を知っているかと尋ねる。オメガは「テクが全部覚えろ」と言っていたと返し、共通の仲間との思い出が二人を繋ぐことになる。それもシーズン2最終話で仲間のために谷底に落ちていったテクの記憶だから堪らない。

到着したストーム・トルーパー部隊をクロスヘアーが引き付けると、オメガは空になった敵機に潜入。やっぱり来てくれたバッチャーの助けも。船を奪うとクロスヘアーを回収し、オメガもブラスターを使って流石の戦闘スキルを見せている。バッチャーも回収して共に逃げるオメガたちだったが、追っ手の攻撃によって撃墜されそうになる。

しかし、ここでエメリーがオメガのサンプルにM値反応があり、劣化もしていないことをヘムロックに報告。ヘムロックはオメガを生け捕りにしなければならないとして、攻撃中止を指示するのだった。おかげでオメガとクロスヘアーはハイパースペースジャンプで脱出。初回3話の間に二人ともタンティスを脱出できてしまったのだった。

『バッド・バッチ』シーズン3第3話ネタバレ考察&感想

どうする、どうなるオメガ

第1話から第3話までが一斉配信された『バッド・バッチ』シーズン3の幕開けを一挙に解説してきた。ハンター&レッカーの努力もしっかり見せつつ、第3話ではオメガがクロスヘアーを助けながら、自力で脱出する展開が待っていた。バッチャーという新しい仲間も加わっている。

心配なのは、オメガとクロスヘアーが乗っているのが帝国の船であり、簡単に追跡されてしまうのでは、ということだ。ヘムロックの余裕は、すぐに捕まえられるという確信から来るものだろう。オメガがパブーに向かってしまえば、復興に取り組む平和なパブーに危険が及んでしまう可能性もあるだろう。

 

また、エメリーは結果的にオメガを助けることになったが、同時にオメガの遺伝子がネクロマンサー計画の実現に重要であるということも帝国側へ知らせてしまった。シーズン3第3話でも、秘密にするから房に戻るようオメガとクロスヘアーを説得するなど、どっちつかずな立場をとってきたエメリー。エミリーががどちらに転ぶのかという点も今後の注目ポイントだ。

ネクロマンサー計画の行方

『マンダロリアン』シーズン3と『バッド・バッチ』シーズン2は同時期に配信されており、両作でクローンについての物語を扱っていた。そして、ようやく『バッド・バッチ』シーズン3で「ネクロマンサー計画」という言葉で両作が繋がることになった。

仮にネクロマンサー計画が完成しているとすれば、『マンダロリアン』シーズン3で死んだかに思われたモフ・ギデオンも自身のクローンを作っていたため、復活が可能かもしれない。しかし、『マンダロリアン』でもモフ・ギデオンはM値が高いグローグーの血液を狙っており、ネクロマンサー計画は確立されているという感じはない。

パルパティーンについては、『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983) で死んでから、『エピソード9』で再登場するまで約30年間が経過している。ネクロマンサー計画に着手している『バッド・バッチ』の時期から考えると、『エピソード9』までで約50年が経過している。ネクロマンサー計画が帝国の時代に完成していたとしたら、復活まで時間がかかりすぎではないだろうか。

考えられるのは、『バッド・バッチ』では帝国はオメガを手中に収めることができず、かつタンティスも沈んでネクロマンサー計画は大幅に遅延するという展開だ。ゆえに『エピソード6』後にパルパティーンはすぐに復活できず、新共和国成立後にパルパティーンを復活させるためにシャドー評議会によってネクロマンサー計画が再始動したのではないだろうか。

新共和国の時代で大きな役割を果たすのは、ドラマ『アソーカ』(2023-) で帰還したスローン大提督だろう。パルパティーンの帰還は決定事項。そのために利用されるのはオメガか、グローグーか……いや、どっちでもあってほしくない! まずは『バッド・バッチ』シーズン3で物語の行方を見守ろう。

アニメ『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』シーズン3は2024年2月21日(水) よりディズニープラスで配信開始。

『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』(Disney+)

『バッド・バッチ』シーズン3第4話の解説はこちらから。

シーズン3第2話の解説はこちらから。

シーズン3第1話の解説はこちらから。

 

『バッド・バッチ』シーズン2最終話の解説はこちらから。

シーズン1で明かされたクローン兵廃止の理由はこちらから。

 

ドラマ『スター・ウォーズ:アコライト』は2024年夏配信開始を予定している。詳しくはこちらから。

映画『マンダロリアン&グローグー』についての情報はこちらの記事で。

2024年公開予定の「スター・ウォーズ」作品についてはこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。
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