勝山海百合「白桃村」が豪SF誌に
勝山海百合の「白桃村」が、オーストラリアのAntipodeanSF誌に掲載された。Toshiya Kameiによる英訳で、「White Peach Village」の英題で公開されている。「白桃村」は、2008年に発売された短編集『竜岩石とただならぬ娘』(MF文庫ダ・ヴィンチ) に収録された作品で、中国のある村を舞台に、祖母が語る“桃”についての物語が描かれている。
「White Peach Village」(AntipodeanSF)
AntipodeanSFは1998年にスタートしたマガジンで、オーストラリアで最も長い歴史を持つオンラインSFマガジンとして知られる。「白桃村」の英訳が掲載されるのはAntipodeanSF誌の2020年10月号で、同年7月号には、同じく『竜岩石とただならぬ娘』に収録されている「羅浮之怪」がToshiya Kameiによる翻訳で掲載されている。
勝山海百合の作品では、米時間10月2日(金)に『てのひら怪談』(2007, ポプラ文庫) 収録の「魚怪」が、米Insignia Stories が手がけるプロジェクト “HORROR MATSURI 2020” の中で公開される。こちらもToshiya Kameiによる翻訳だ。
勝山海百合は、「軍馬の帰還」(2006)で第4回ビーケーワン怪談大賞、『さざなみの国』(2011) で第23回日本ファンタジーノベル大賞を受賞。第一回かぐやSFコンテストでは「あれは真珠というものかしら」が大賞に選ばれ、副賞として英語と中国語に翻訳されることが決まっている。