『三体』完結!
全世界2,900万部を売り上げた現代SFの最高峰、小説「三体」が日本でも完結を迎える。
『三体Ⅲ 死神永生 上・下』(大森望, 光吉さくら, ワン・チャイ, 泊功 訳) は2021年5月25日(火) に発売され、2019年から刊行されてきた日本語訳の三部作が壮大なスケールの旅路を終える。
「三体」は中国の作家・劉慈欣が2006年から「科幻世界」で連載を始めたSF小説。2015年にケン・リュウの手で第一部『三体』が英訳されると、アジア人の作家としては初めてSF最高賞のヒューゴー賞で長編小説部門を受賞した。『三体』は第44代米国大統領のバラク・オバマやFacebook共同創業者のマーク・ザッカーバーグらの愛読書として知られるようになり、2019年には劉慈欣原作の映画『流転の地球』が公開され約7億ドルの興行収入を叩き出すなど、「三体」は中国SFブームの火付け役となった。2020年にはNetflixによるドラマ化も発表されている。
日本でも2019年から「三体」シリーズの刊行がスタート。第二部と完結編はコロナ禍での刊行となったが、年一冊の刊行ペースで見事に完走。『三体Ⅲ 死神永生』では『三体Ⅱ 黒暗森林』を遙かに上回るスケールの物語が展開される。全世界で2,900万部を売り上げた現代SFにおける一つの到達点を、その目に焼き付けよう。
また、『三体Ⅲ』に収録されているSF作家・藤井太洋の解説も必見だ。藤井太洋の目で見て耳で聞いた、ここ数年間の中国SFの変遷が「三体」を軸にして語られている。
「三体」第一部と第二部のここまでのあらすじは、Hayakawa Books & Magazines(β)で紹介されている。
劉慈欣『三体』(大森望, 光吉さくら, ワン・チャイ 訳, 立原透耶 監修) と『三体Ⅱ 黒暗森林』(大森望, 立原透耶, 上原かおり, 泊功 訳) は、早川書房より発売中。
『三体Ⅲ 死神永生 上・下』(大森望, 光吉さくら, ワン・チャイ, 泊功 訳) は2021年5月25日(火) 発売。
『ブックファースト新宿店をはじめ、一部書店では5月24日(月)に配本されており、店頭で手に入れることができる。
【催事情報】
本日5/24より「早川書房 SFまつり」がスタート!
先ほど入荷したて、遂にシリーズ完結の『三体 Ⅲ 死神永生』上・下巻他の中国SFコーナー、6/2発売予定『SFプロトタイピング』を読み解くためのコーナー、「SFマガジン」バックナンバーや映像化、時間SFコーナーなど。6/20(日)まで開催! pic.twitter.com/BSqEEqpVDl— ブックファースト新宿店 (@book1stshinjuku) May 24, 2021