『三体』続編『三体2』がいよいよ刊行
いよいよ『三体2』が刊行される。2019年に日本語版が刊行され、海外翻訳SF小説としては異例の大ヒットを記録した劉慈欣の小説『三体』。アジアから初めてSF最高賞のヒューゴー賞長編小説を受賞した作品であり、累計発行部数も世界で2,100万部を記録したベストセラー作品だ。
『三体』は劉慈欣による三部作の第一段。2019年7月4日に日本語版が発売されてから1年足らずで、日本でも続編が発売される。『三体2』では、人類は「人類文明最後の希望」である“面壁者”を立て、地球を侵略しようとする三体文明に立ち向かう。“面壁者”とは、果たしてどのような存在なのだろうか。
『三体2 黒暗森林』 (大森望、立原透耶、上原かおり、泊功 訳) は、2020年6月18日(木)に上下巻で発売される。Amazonでは予約受付を開始している。
また、5月1日(金)には早川書房からその書影も公開された。
『三体Ⅱ 黒暗森林』どこよりも早く表紙初公開!|Hayakawa Books & Magazines(β) @Hayakawashobo #note https://t.co/6Fo6VIuXEy
— 早川書房公式 (@Hayakawashobo) May 1, 2020
ドラマ化、アニメ化も進む
SF小説『三体』は、前米国大統領のバラク・オバマやFacebook共同創業者のマーク・ザッカーバーグの愛読書としても知られており、中国ではドラマ化とアニメ化が進んでいる。日本で日本語版が発売された後の“三体ロス”は、中国でも話題になっていた。
『三体2』の発売で、再び日本に“三体旋風”が巻き起こされることになりそうだ。
劉慈欣『三体2 黒暗森林』(大森望、立原透耶、上原かおり、泊功 訳) の上下巻は、早川書房より2020年6月18日(木)に発売予定。
また、6月には新紀元社より立原透耶編の『時のきざはし 現代中華SF傑作選』(仮題) が発売される。そして6月上旬には東京創元社より、前人未到のヒューゴー賞三連覇を達成したN・K・ジェミシンのトリロジー第一段『第五の季節』(小野田和子 訳)が発売される予定だ。
6月はSF小説をたっぷり楽しもう。