『SFアンソロジー 新月/朧木果樹園の軌跡』、全作品の20文字紹介を公開!
SF企業VGプラス(バゴプラ)主催のSFレーベル、Kaguya Booksより2022年8月29日に刊行する『SFアンソロジー 新月/朧木果樹園の軌跡』の全作品の20文字紹介を公開します!
『SFアンソロジー 新月/朧木果樹園の軌跡』では、25編の作品を、〈時を超えていく〉〈日常の向こう側〉〈どこまでも加速する〉〈物語ることをやめない〉という四つのパートに分けて収録しています。
各作品の掲載順と内容紹介は以下の通りです。
三方行成「詐欺と免疫」 詐欺師が語る、未来から来た爺の話
一階堂洋「偉業 」 偉業には愛も死もいらない
千葉集「擬狐偽故」 生きたまま襟巻きになったキツネのお話
佐伯真洋「かいじゅうたちのゆくところ」 祖母の遺言を探しに〈情報層〉へダイブする
葦沢かもめ「心、ガラス壜の中の君へ」 オレンジ様を育てる私は気球ドローン
勝山海百合「その笛みだりに吹くべからず 」 あなたが地球で発見したのは怪異の笛
原里実「バベル」 ある日突然、誰とも言葉が通じなくなったら
吉美駿一郎「盗まれた七五」 「跳ねた血が」に続く七五が出てこない
佐々木倫「きつねのこんびに」 真夜中のお客さまはきつねでした
白川小六「湿地」 以前ここには幾千の半鳥人達が生息していた
宗方涼「声に乗せて」 もし理想的な声が出せたら何を伝えますか
大竹竜平「キョムくんと一緒」 私たち夫婦と虚無の透明な暮らし
赤坂パトリシア「くいのないくに」 彼人を育ててくれたのは白金に輝く一本の杭
淡中圏「冬の朝、出かける前に急いでセーターを着る話」 セーターの中がこんなに広いだなんて……
もといもと「静かな隣人」 人類が出会った隣人が最高すぎた件
苦草堅一「握り八光年」 修行は辛い。ましてや相手は時を駆ける寿司
水町綜「星を打つ」 宇宙からの止まぬ砲撃に秘策で立ち向かう!
枯木枕「私はあなたの光の馬」 亡くした息子の代わりにあなたをつくった
十三不塔「火と火と火」 その日検閲は、全てのものを再創造し始めた
正井「朧木果樹園の軌跡」 ふねになったさかなに乗って新しい星に渡る
武藤八葉「星はまだ旅の途中」 私は演者オブジェクトたちを育てるオタク
巨大健造「新しいタロット」 新しいタロットが教える星の記憶
坂崎かおる「リトル・アーカイブス」 数キロバイト分の小さな記憶を君に渡すよ
稲田一声「人間が小説を書かなくなって」 ひとつの書き出しから分岐していく世界たち
泡國桂「月の塔から飛び降りる」 月へのトンネルを長いこと補修し続けている
そして巻末には、編者の井上彼方さんによる「『SFアンソロジー新月/朧木果樹園の軌跡』ができるまで」と、久永実木彦さんによる「シリーズ名『新月』の由来」が収録されています。
『SFアンソロジー 新月/朧木果樹園の軌跡』は社会評論社より2022年8月29日(月)発売。絶賛予約受付中!
挿画・装幀:谷脇栗太
発行:Kaguya Books 発売:社会評論社
装画・装幀を手がけたのは谷脇栗太さん
『SFアンソロジー新月/朧木果樹園の軌跡』の装画や装幀を手がけてくださったのは谷脇栗太さんです。谷脇さんはインディーズを中心に活動するイラストレーター・デザイナー・編集者。そんな谷脇さんの幅広い活動の一端を知ることができるインタビュー「心に自分だけの島を持っている島売人――架空の諸島を舞台にした「島アンソロジー」を企画・編集した谷脇栗太さんに聞いてみた」はこちらから、また、書影や帯文の紹介はこちらから読むことができます。
また、Kaguya Booksでは、晩夏にかけて他の出版社さんから刊行される4冊のアンソロジーとのコラボ企画も実施中。「#日本SFアンソロジーの季節」でキャンペーンに参加してください!