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王谷晶さんの新作SF短編小説、蜂本みさ『遊びの国のモシカたち』連載、会員向けの公開開始!
SF企業 VGプラス(バゴプラ)が主宰するオンラインSF誌 Kaguya Planetにて王谷晶「東京都稲城市に次元の扉が開いて十年が経った」の先行公開と、蜂本みさ『遊びの国のモシカたち』の連載の会員限定公開を開始しています。「東京都稲城市に次元の扉が開いて十年が経った」のカバーデザインはmorikaさんが、『遊びの国のモシカたち』のカバーデザインはイラストをIkumiさんが、デザインを浅野春美さんが手がけました。
※Kaguya Planetについての詳細は、記事の最後にある「Kaguya Planetに応援を!」をお読みください。
5月のKaguya Planetは王谷晶さんのクィアSF短編小説
王谷晶さんは小説家でエッセイスト。1981年、東京都生まれ。2018年に、収録されている23編すべてが女と女が主人公の短編集『完璧じゃない、あたしたち』(ポプラ社)を刊行。女性同士の多様な関係を、SFや幻想譚も織り交ぜながら様々な角度から描き、話題を呼びました。また、2020年には、暴力の才能に秀でた新道依子という女性を描いたバイオレンスアクション小説『ババヤガの夜』(河出書房新社)を刊行。これまでにあまり類のない、とにかく強い、そしてその強さに〈復讐〉という動機がない女性キャラクターを描き、高く評価されました。
「東京都稲城市に次元の扉が開いて十年が経った」は、そんな王谷さんによるクィアなSF短編小説です。 Kaguya Planetでは、プライド月間に『結晶するプリズム 翻訳クィアSFアンソロジー』の収録作品を5編、無料公開します。今回はそれと連動する形で、5月に先行公開を開始し、プライド月間に無料で公開するクィアな小説の執筆を王谷さんに依頼しました。6月には合計6編のクィアなSF短編小説、どうぞお楽しみに!
王谷晶「東京都稲城市に次元の扉が開いて十年が経った」
東京都稲城市に次元の扉が開いて十年が経った。「未来シアターINAGI」で働く藤沢ヒロシは今日も、味気ない作業着とキャップをかぶって案内係をする。派手なコスチュームよりもこういう格好のほうが、かれらにウケがいいのだと教わった。
小説家でエッセイスト。1981年、東京都生まれ。2018年に、収録されている23編すべてが女と女が主人公の短編集『完璧じゃない、あたしたち』(ポプラ社)を刊行。女性同士の多様な関係を、SFや幻想譚も織り交ぜながら様々な角度から描き、話題を呼んだ。2020年には、暴力の才能に秀でた新道依子という女性を描いたバイオレンスアクション小説『ババヤガの夜』(河出書房新社)を刊行。『ババヤガの夜』はこれまでにあまり類のない、とにかく強い、そしてその強さに〈復讐〉という動機がない女性キャラクターを描いた傑作だ。近著は『40歳だけど大人になりたい』(平凡社) や《異形コレクション》第55巻『ヴァケーション』(短編小説「声の中の楽園」を寄稿)など。
蜂本みさ『遊びの国のモシカたち』連載開始!
蜂本みささんは、惑星と口笛の主催するジャンル不問の文芸作品によるオープントーナメント、ブンゲイファイトクラブで頭角を現したブンゲイファイトクラブの申し子。2019年に第一回ブンゲイファイトクラブで準優勝、2020年に第二回ブンゲイファイトクラブで優勝を果たしました。
2020年にオンラインSF誌Kaguya Planetに熊SF「冬眠世代」を寄稿し、生き生きとした熊の描写や、幾世代もの熊たちの物語が層になっている小説の構造が話題を呼びました。「冬眠世代」はその後、伴名練編『新しい世界を生きるための14のSF』(早川書房)に再録されています。
Kaguya Planetでは、Kaguya Booksから刊行予定の蜂本みさ『遊びの国のモシカたち(仮)』を連載しています。『遊びの国のモシカたち(仮)』は、ごっこ遊びが大好きなミミちゃんと一緒に暮らしているカモノハシのぬいぐるみ、モシカの物語です。
蜂本みさ『遊びの国のモシカたち 02』
カモノハシのぬいぐるみのモシカは、ごっこ遊びが大好きなミミちゃんと大の仲良し。いつも一緒に暮らしている。ミミとモシカの卒園を祝って、家ではパーティが開かれるが……。
※クラウドファンディングでご支援いただいた皆様は、こちらからお読みいいただけます。パスワードは、CAMP FIRE 経由でお送りしていますので、そちらをご確認ください。
2019年に第一回ブンゲイファイトクラブで準優勝、2020年に第二回ブンゲイファイトクラブで優勝を果たし頭角を現したブンゲイファイトクラブの申し子。2020年に掌編集『いきもんら』を発表。また、オンラインSF誌Kaguya Planetに熊SF「冬眠世代」を寄稿し、話題を呼んだ。「冬眠世代」はその後伴名練編『新しい世界を生きるための14のSF』(早川書房)に再録された。『kaze no tanbun 夕暮れの草の冠』(柏書房) や『ウィッチンケア第12号』にも短編小説を寄稿している。また、毎週水曜日21時より、谷脇クリタ、北野勇作と共に「犬と街灯とラジオ」(通称:犬街ラジオ)をツイキャスで配信。トークと共に朗読を披露している。
林譲治さんと春暮康一の対談インタビュー先行公開中!
Kaguya Planetでは現在、SF作家の林譲治さんと春暮康一さんによる対談インタビューを先行公開しています。作家として異なるキャリアを歩んできた二人に、デビューまでの道のりや、第二作目を出すまでの経緯等についてお聞きし、企画者と参加筆者という立場の二人からアンソロジー企画の裏側についても話を伺っています。 二人の作家が語るこれまでの道のりと現状とは――。
今年の夏は第三回かぐやSFコンテストが開催!
2,000字〜4,000字のSF短編小説を対象にした、第三回かぐやSFコンテストが2023年夏に開催されます!
第三回かぐやSFコンテストのテーマは「未来のスポーツ」で、応募期間は2023年7月27日(木)から8月14日(月)です。大賞作品は英語と中国語に翻訳されます。テーマやコンテストの詳細はこちらから。
そして第三回かぐやSFコンテストでは、コンテストの応援キャンペーンとして最終候補作品集を制作したり、Kaguya Planetでの関連記事を配信したりするなど、新しい取り組みも予定しています。さらに進化したかぐやSFコンテスト、執筆者としても読者としても楽しんでいただけたらと思います。
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Kaguya Planetに応援を!
Kaguya PlanetはSFウェブメディア「バゴプラ」が主催する、オンラインSF誌です。2020年12月に① 日本のSF界におけるジェンダー不均衡の是正、② 新人賞以外の入り口を作ること、③ 海外のようにオンラインでSF短編小説を読むカルチャーを作っていくこと、という三つの目標を掲げて活動を開始し、珠玉のSF短編小説を掲載し続けてきました。
2021年3月からは日本語の作品に加えて翻訳作品も掲載しています。邦訳が出るのはKaguya Planetが初めてという作家も数多く、海外で活躍している作家さんの作品を日本語圏に紹介するという役割も果たしています。
より多くの方の作品を読んでいただくために、作品は、一ヶ月の先行公開期間ののちに、無料で一般公開しております。
引き続きこれらの活動を続けていくためにも、皆様からの応援をよろしくお願いいたします。Kaguya Planetを応援したいという方は、月500円のサブスクで本プロジェクトをサポートして頂けます。ご登録いただいた方は、毎月、約一ヶ月の先行公開中のコンテンツをお楽しみいただけます。
また、1円から寄付も受け付けております。サポートして頂いたお金は全てKaguya Planetの原稿料や編集料に当てられます。十分な資金が集まり次第、Kaguya Planetの作品掲載数やインタビュー記事の数を増やしていく予定です。プロジェクトの詳細はこちらの特設ページをご覧ください。
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