『さまよえる地球』が北米でも公開へ
中国史上最大規模のSF映画
アジア作品として初めてヒューゴー賞を受賞した『三体』(2008) の著者、リュウ・ジキン(劉慈欣) 原作のSF映画『さまよえる地球 (原題: 流浪地球、英題: The Wandering Earth)』(2019年2月、邦題は『流転の地球』に決定)が、北米でも公開されることが明らかになった。同作は2019年2月5日に中国でのリリースを控えており、中国映画界にとって最大の商機である旧正月のシーズンに合わせて公開される。実に5,000万ドル (約55億円) の予算を投じて制作されており、中国史上最大規模の大作SF映画として、大きな注目を集めている。
アメリカ、カナダ、オーストラリアでの公開が決定
The Hollywood Reporterが伝えたところによると、映画『流転の地球 (流浪地球/The Wandering Earth/さまよえる地球)』は、中国での公開とほぼ同時の2019年2月8日からアメリカ内の22館、カナダ内の3館、そしてオーストラリア全域での公開が決定した。北京のCMCピクチャーズが海外での配給を担う。CMCピクチャーズは、2016年に創設された配給会社で、中国で唯一海外向けの映画配給を行っている。
新トレーラーも公開!
『流転の地球 (流浪地球/The Wandering Earth/さまよえる地球)』は、2000年にリュウ・ジキンが発表した短編小説「さまよえる地球」の映画化作品。太陽の爆発が間近に迫り、“地球ごと” 太陽系を脱出することを決断した人類による決死の作戦遂行が描かれる。2019年1月21日には、最終版となる新たなトレーラーも公開されている。
なお、「さまよえる地球」の日本語訳 (阿部敦子 訳) は、2008年9月号の『S-Fマガジン』に収録されている。映画版も日本で公開されることを祈ろう。
Source
The Hollywood Reporter