『猿の惑星/キングダム』全世界興行収入好調! 続編制作に一歩前進か? | VG+ (バゴプラ)

『猿の惑星/キングダム』全世界興行収入好調! 続編制作に一歩前進か?

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『猿の惑星/キングダム』の全世界興行収入が約204億円を突破

「猿の惑星」シリーズの第10作目を記念する『猿の惑星/キングダム』が、2024年5月10日に公開された。『猿の惑星/キングダム』は脚本家兼プロデューサーのリック・ジャファとアマンダ・シルバーが『猿の惑星/キングダム』の後に更に5作品を制作したい旨を米Hollywood Reporterに語っている。それだけではなく、『猿の惑星/キングダム』の監督を務めたウェス・ボールも米Colliderのインタビュー「ラッキーでうまくいけば私たちはもっと作りたいです」と発言した。

そのように監督、脚本家、プロデューサーと製作陣が続編制作に乗り気な『猿の惑星/キングダム』だが、ウェス・ボール監督が実写版『ゼルダの伝説』の監督に就任するため、同じ制作陣での続編制作には暗雲が立ち込めると思われた。しかし、興行成績はその暗雲を晴らすように、記録的な数字を叩き出してくれた。米Varietyの報道によれば、2024年5月12日時点で北米での初週興行収入が約5,850 万ドル(約91億5千万円)を記録したのだ。その他の2024年5月12日時点の上位の全世界初週興行収入は以下の通りだ。

フランス 約710万ドル(約11億1千万円)
メキシコ 約640万ドル(約10億円)
イギリス 約480万ドル(約7億5千万円)
韓国 約320 万ドル(約5億円)
オーストラリア 約270 万ドル(約4億2千万円)
ブラジル 約260 万ドル(約4億円)
ドイツ 約220 万ドル(約3億4千万円)
スペイン 約220 万ドル(約3億4千万円)

これらの北米以外の興行収入により、『猿の惑星/キングダム』の全世界興行収入は約1 億 3,100 万ドル(約204億円)を突破する勢いとなった。しかし、ここに忘れてはいけない国がある。それが近年のハリウッド映画の主戦場になりつつある中国だ。

同じく米Varietyの報道によれば、中国の映画市場では2024年5月12日で『猿の惑星/キングダム』の初週興行成績が1,140万ドル(8,110万人民元)、日本円で約17億8千万円を記録し、その週の映画ランキングの1位を飾った。

制作費と広告費の回収に必要な興行収入は?

「猿の惑星」シリーズの新三部作の全世界興行収入は『猿の惑星:創世記』(2011)は約4億8千万ドル、『猿の惑星:新世紀』(2014)は約7億1千万ドル、『猿の惑星: 聖戦記』(2017)は約4億9千万ドルを記録している。『猿の惑星/キングダム』が現在の勢いを維持できれば、「猿の惑星」シリーズの新三部作の興行収入に匹敵する可能性があると考えられる。

The Directでのウェス・ボール監督のインタビューによれば、『猿の惑星/キングダム』は「猿の惑星」シリーズの新三部作よりも低い予算で制作されたとのことだ。『猿の惑星:創世記』の予算は約9,300 万ドル、『猿の惑星:新世紀』は約1 億 7,000 万ドル、『猿の惑星:聖戦記』は約1 億 5,000 万ドルで制作された。それに比べて『猿の惑星/キングダム』は約1億2,000万ドルで制作された可能性が高いと考えられている。

この予算になった理由として、『猿の惑星/キングダム』の前にジェームズ・キャメロン監督作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(2022)が制作されたことが大きいという。ウェス・ボール監督によると、海を冒険の舞台とした『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』でのVFXの進化により、水のVFXや猿の毛並みのVFX、松明の火のVFXなどの撮影技術が向上し、それによって『猿の惑星/キングダム』が可能になったとのことだ。

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』には脚本としてリック・ジャファとアマンダ・シルバーも携わっており、その2人が懸け橋となったことで技術面での協力体制が可能になったと考察できる。米Screen Rant『猿の惑星/キングダム』が制作費と広告費を回収するには、最低でも3億3,000万ドルが必要だと考察している。そのためには、初週興行収入で5,000万ドルを記録することが必要となるが、『猿の惑星/キングダム』はそれを突破した。

『猿の惑星/キングダム』の続編の監督はどうなる?

これらのことから、『猿の惑星/キングダム』の続編制作の可能性は高いと考えられる。脚本家兼プロデューサーのリック・ジャファとアマンダ・シルバー、そしてウェス・ボール監督は『猿の惑星/キングダム』の続編制作に乗り気で、特にリック・ジャファとアマンダ・シルバーは5作品つくりたいと考えている。

しかし、ウェス・ボール監督の次回作は実写版『ゼルダの伝説』と既に決まっているため、『猿の惑星/キングダム』の続編の監督は交代するのかもしれない。もしくは、ウェス・ボール監督が実写版『ゼルダの伝説』を撮り終えるまでは、「猿の惑星」シリーズのスピンオフを展開し、その後に『猿の惑星/キングダム』の正統続編をウェス・ボール監督が撮るということもあり得る。

ディズニー社が20世紀FOXを買収したことにより、「猿の惑星」シリーズのフランチャイズ化の可能性が考えられるため、スピンオフという形で様々なエイプや人類を主人公にした「猿の惑星」シリーズ作品が展開されるのかもしれない。幸先の良いスタートを切った『猿の惑星/キングダム』。全世界興行収入と合わせて、「猿の惑星」シリーズの今後の展開に注目していきたい。

映画『猿の惑星/キングダム』公式サイト

Source
Hollywood Reporter/Collider Interviews (YouTube)/Variety/Variety/The Direct/Screen Rant

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『猿の惑星/キングダム』のラスト解説と考察はこちらから。

『猿の惑星/キングダム』続編についてのネタバレありの考察はこちらから。

「猿の惑星」全10作の時系列とタイムラインの解説はこちらの記事で。

『猿の惑星/キングダム』に登場する独裁者プロキシマス・シーザーについての解説と考察はこちらから。

メイ視点で振り返ることで見えてくる事実はこちらの記事で解説している。

『猿の惑星/キングダム』におけるシーザーの遺産(レガシー)とも呼べる教義についてはこちらから。

ウェス・ボール監督が手がける実写版『ゼルダの伝説』の情報はこちらから。

鯨ヶ岬 勇士

1998生まれのZ世代。好きだった映画鑑賞やドラマ鑑賞が高じ、その国の政治問題や差別問題に興味を持つようになり、それらのニュースを追うようになる。趣味は細々と小説を書くこと。
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