コング族とイーウィス族は滅びたはず? 『ゴジラxコング 新たなる帝国』新予告考察&解説 | VG+ (バゴプラ)

コング族とイーウィス族は滅びたはず? 『ゴジラxコング 新たなる帝国』新予告考察&解説

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地底世界に広がる新たな世界

2024年4月26日(金)より全国公開が予定されている『ゴジラxコング 新たなる帝国』の新予告編が、2024年2月15日に公開された。そこではコングを残して滅びたとされるコング族と、カイリー・ホットル演じるジア以外死亡したはずのイーウィス族らしきキャラクターたちが登場した。

本記事では、新予告で描かれた地底世界の文明とコング族に似た類人猿型の怪獣に関する考察と解説をしていこう。なお、情報を一切入れずに楽しみたいという方は注意していただきたい。

コング族は地底世界で生き延びていた?

コング族は『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)で、髑髏島でスカルクローラーとの生存競争に負け、コングが最後の生き残りになっていると解説されている。生存競争の中で両親をスカルクローラーに殺害されたコングはコング族の最後の生き残りとして、髑髏島の先住民イーウィス族を守っていた。

しかし、『ゴジラxコング 新たなる帝国』では地底世界でコング族に似た類人猿型の怪獣が繁栄している様子が描かれている。これには髑髏島は地底世界が地上に噴出したものであり、コング族の一部は髑髏島に定住せずに地底世界に残ったのだと考察できる。

また、別の可能性として類人猿型の怪獣たちがコング族ではなく、別の種族の怪獣である可能性も考察できる。アダム・ウィンガード監督はゴジラを人間の善なる面の象徴とし、敵怪獣スカーキングを人類の負の面だという旨の発言をしている。そのため、コング族は自然の守護者という怪獣の役割を守り髑髏島に残ったが、コング族に似た別種族は自然保護よりも種族繁栄を選んで地底世界に逃げたという可能性も考察できる。

それを踏まえるとコングとスカーキングの戦いをはやし立てる類人猿型の怪獣たちが、地底世界に広がり、地上世界へと侵攻してくるものだと考察できる。コングは新予告編で人類の守護者になったと解説されている。そのため、類人猿型の怪獣たちの地上侵攻を防ぐために地上の王であるゴジラと協力し、敵怪獣スカーキングと類人猿型の怪獣たちの王を決めるための決闘へと挑戦するのかもしれない。

地底世界にいる人類はイーウィス族?

新予告編ではジア以外のイーウィス族らしき部族が登場している。イーウィス族は怪獣カマソッソが呼び寄せた嵐によって、ジアを残して全員が死亡してしまっている。コングがカマソッソを倒したことでジアとコングは絆が生まれていることが『ゴジラvsコング』(2021)で明らかになっている。

しかし、ジア以外全員死亡したはずのイーウィス族が地底世界で生存している。その部族は結晶の階段など地底世界に文明を築いており、ジアを導くような様子が描かれている。モンスター・ヴァースにおいて地底世界に人類が単独で行くことは不可能であり、特殊な重力場によって押しつぶされてしまう。

だが、怪獣の誘導や怪獣に引っ付いて行くことで地底世界に行くことが可能であると『ゴジラvsコング』と『モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ』(2023-2024)で解説されている。そのため、コング族かもしくはその近縁種が地底世界に向かう際に、イーウィス族の一部が地底世界に同行した可能性が考察できる。

そうなると重要になってくるのが、いつの時代のイーウィス族かだ。『モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ』で、地底世界は特殊な重力場の影響で時間の流れが歪んでおり、地底での数日が地上での数年になるなど、浦島太郎効果が発生することが明らかになっている。そのため、ジアが出会うことになるイーウィス族は、ジアの先祖にあたる髑髏島に住んでいた過去のイーウィス族かもしれない。

『ゴジラxコング 新たなる帝国』はルーツを巡る物語に?

『モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ』での設定を踏まえると、『ゴジラxコング 新たなる帝国』はジアがイーウィス族という自分のルーツを探る物語になるのかもしれない。また、コングもミニコングと出会い、ミニコングを庇護するようになる。そのため、コングもまた自らのルーツを探ることになると考察できる。

ジアとコングは自らのルーツを探りながら、自分たちの過去である人々や怪獣たちと特殊な重力場による時間の歪みを通じて出会う可能性があると考察できる。そして、コングはコング族が邪悪な方向へと進化したスカーキングと出会い、戦うことになるとも考察できる。

それに対してジアは過去のイーウィス族に導かれて、結晶の階段を上り、怪獣と人類の関係性のルーツを知ることになると考察できる。そのような記憶が封じ込められているのが新予告編でジアが触れていた結晶だと考察できる。この結晶は『ゴジラxコング 新たなる帝国』の予告編の各所に登場しており、重要な意味を持つとも考察できる。

滅んでいたと解説されていたコング族とイーウィス族の姿が描かれた『ゴジラxコング 新たなる帝国』。今後の情報解禁に期待していきたい。

『ゴジラxコング 新たなる帝国』は2024年4月26日(金)より全国公開。

『ゴジラxコング 新たなる帝国』公式サイト

アダム・ウィンガード監督が米IGNに『ゴジラxコング 新たなる帝国』について語った内容はこちらから。

『ゴジラxコング 新たなる帝国』予告編第1弾の考察はこちらから。

『ゴジラxコング 新たなる帝国』予告編第2弾の考察はこちらから。

アダム・ウィンガード監督は『ゴジラxコング 新たなる帝国』でスカーキングがモンスター・ヴァース最大の脅威になると語っている。詳しくはこちらから。

『ゴジラxコング 新たなる帝国』が『リーサル・ウェポン』や香港映画に影響を受けたと語っている。詳しくはこちらから。

『ゴジラxコング 新たなる帝国』の予告編第3弾の考察はこちらから。

『ゴジラxコング 新たなる帝国』に登場する冷凍怪獣に関する考察はこちらから。

モスラ再登場の可能性についての考察はこちらから。

鯨ヶ岬 勇士

1998生まれのZ世代。好きだった映画鑑賞やドラマ鑑賞が高じ、その国の政治問題や差別問題に興味を持つようになり、それらのニュースを追うようになる。趣味は細々と小説を書くこと。
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