『ゴジラxコング:新たなる帝国』は『リーサル・ウェポン』に影響を受けた作品に?
『ゴジラvsコング』(2021)で激闘を繰り広げたゴジラとコングだが、2024年公開の『ゴジラxコング:新たなる帝国』ではその関係性が「機能不全のバディ・コップ」になるとアダム・ウィンガード監督が英Empireに語った。『ゴジラxコング:新たなる帝国』ではゴジラとコングは仲良しというわけではなく、あくまでも腐れ縁でタッグを組むことになるようだ。
アダム・ウィンガード監督はゴジラとコングの関係性について、「私が影響を受けたのは常に80年代の映画であり、80年代の映画はそのストーリーを描くのに最適な時代でした」とコメントした。そして、ゴジラとコングの関係性について以下のようにコメントもしている。
ゴジラは地上世界を支配し、コングは地底世界にいます。『よし、何かあったら連絡をください、コング。そして私ゴジラが救助に駆けつけます!』という形ではありませんでした。
80年代のバディ・コップを描いた映画で適切なコミュニケーションが足りていないように、実際に話すことのできない怪獣同士のタッグを描くことになる『ゴジラxコング:新たなる帝国』。ゴジラとコングの関係性について、アダム・ウィンガード監督は『リーサル・ウェポン』(1987)に影響を受けたと語り、「モンスターたちのコミュニケーション方法は一筋縄ではいきません」とコメントしている。
ゴジラとコングの変化について
予告編でのゴジラの体色がピンク色に変化していることに関して、アダム・ウィンガード監督は「これはゴジラのトレーニングのルーティン版なんです」と語った。そのため、ゴジラの体色がピンク色に変化するのは、ゴジラがパワーアップしたことを表現していると考察できる。
また、コングに関してもアダム・ウィンガード監督は「コングが経験する個人的な旅があります」と語っており、ゴジラがパワーアップするのに対し、若いコングは経験値を積んで成長するのだと考察できる。コングが経験を積むにあたり、関係してくるのがミニコングだと考察もできる。そして、アダム・ウィンガード監督は以下のように続けた。
私はショウ・ブラザーズの武術が大好きなんです。あの映画はいつも、『ここに大きな脅威があり、その脅威に対抗できるよう、自分を奮い立たせるためにいろいろなことをしなければなりません』という内容なんです。
ここでアダム・ウィンガード監督が挙げたショウ・ブラザーズとは、1960年から1970年に香港映画の黄金時代を築いた香港の映画会社である。邵醉翁と邵邨人によって生み出されたショウ・ブラザーズは年間900本の映画を見たという完璧主義の邵邨人のもとでハリウッド顔負けの作品を生み出し続けた。
ショウ・ブラザーズが築いた1960年代から1970年代の香港映画黄金時代と、1980年代の「リーサル・ウェポン」シリーズに影響を受けた『ゴジラxコング:新たなる帝国』。そこでゴジラとコングの関係性はどのように変わるのだろうか。今後の展開に注目していきたい
『ゴジラxコング:新たなる帝国』は2024年4月26日(金)より全国公開。
Source
Empire
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