『ウエストワールド』のVRゲーム版『Westworld Awakening』に注目 SF作家マイケル・クライトンの作品が46年の時を経てVRにVG+ (バゴプラ) | VG+ (バゴプラ)

『ウエストワールド』のVRゲーム版『Westworld Awakening』に注目 SF作家マイケル・クライトンの作品が46年の時を経てVRに

©️Warner Bros. Interactive Entertainment

人気ドラマシリーズ『ウエストワールド』

HBOの人気SFドラマシリーズ『ウエストワールド』(2016-)。2020年にシーズン3が公開され、既にシーズン4の製作も決定している。シーズン1からショーランナーを務めているのは、リサ・ジョイと、リサ・ジョイの夫で『TENET テネット』(2020)のクリストファー・ノーラン監督の弟としても知られるジョナサン・ノーラン。

“ホスト”と呼ばれるアンドロイドが住むテーマパーク“ウエストワールド”で、“ゲスト”である人間は欲望のままに行動できる。この状況に疑問を抱き始めたホストによる反乱が描かれ、実存や自我をテーマにした哲学的な問いを、優れたエンターテイメントを通して映し出している。

この人気シリーズの原作は、SF作家のマイケル・クライトンが初めて監督に挑戦した映画『ウエストワールド』(1973)だ。マイケル・クライトンは後にスティーヴン・スピルバーグが実写映画化した小説『ジュラシック・パーク』(1990)の作者としても知られる。ドラマ版『ウエストワールド』は、この映画版『ウエストワールド』の世界観を拡大した作品だ。

VRゲームとして発売された『Westworld Awakening』

そして、2019年には『ウエストワールド』のVRゲーム版『Westworld Awakening』が登場している。同作はドラマ版シーズン2を舞台にしており、プレイヤーはホストのケイトとしてVRによる一人称視点で物語を体験する。

物語の冒頭、ケイトは園内で殺され研究所で目を覚ます。通常、殺されたホストは記憶がリセットされるが、もちろんプレイヤーの記憶はリセットされない。記憶を獲得し、意志を獲得していくホストの“進化”を追体験できる仕組みになっているのだ。プレイヤーはホストたちによる襲撃に巻き込まれながら、研究所を探索し、自由を獲得するべく脱出を試みる。

『Westworld Awakening』の価格は3,090円で、Steamでは87%のユーザーがおすすめする高評価を得ている。同作は、中国以外の地域ではSteamで購入できるが、日本語には対応していない。2020年5月20日には、中国のNetEase Gamesが、2020年度中に『Westworld Awakening』の中国語版をリリースすることを明らかにしている。

なお、2018年6月にはスマホ向けのシミュレーションゲーム『Westworld』も登場している。こちらは人気ゲーム『Fallout Shelter』(2015)のソースコードを流用しているとの疑惑が持ち上がっていた。後に『Westworld』を製作したワーナーと『Fallout Shelter』のBethesdaは和解したが、『Westworld』の配信は2019年1月で終了している。

拡張し続ける『ウエストワールド』

SF作家マイケル・クライトンが1973年に発表して以降、「アンドロイドのテーマパーク」というアイデアは進化し続け、様々なクリエイターによって新たな物語が紡ぎ出されている。時代が変わっても有効な、欲望や自我といった人間の根源的なテーマを問いかけられる設定を選んだことが勝因だったのかもしれない。『ウエストワールド』の世界は、どこまで拡張し続けるのだろうか。

『Westworld Awakening』はSteamで配信中 (2020年5月現在、日本語未対応)。

『Westworld Awakening』 (Steam)

ドラマ『ウエストワールド』はシーズン3まで配信されている。

なお、ジェームズ・モーガンのSF小説『オルタード・カーボン』(2002)も、小説からドラマ化、アニメ化、ゲーム化と発展を続けている。詳細は以下の記事に詳しい。

 

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