『オルタード・カーボン』がTRPGに
2002年に発表されたジェームズ・モーガンのSF小説『オルタード・カーボン』。2018年にNetflixが多額の予算を投じてドラマ化、2020年2月には俳優のアンソニー・マッキーを主演に据えたシーズン2も配信を開始した。更に、同年3月にはアニメ版『オルタード・カーボン: リスリーブド』が公開され、日本でも大きな注目を集めた。
様々な媒体にアダプテーションされる人気SF作品となった『オルタード・カーボン』だが、遂にそのゲーム版がオフィシャルで登場する。
ゲーム『オルタード・カーボン: RPG (邦題未定, 原題: Altered Carbon: The Role Playing Game)』は、卓上でキットを使って進行するテーブルトップゲームとして発売される。同作のプロジェクトは、クラウドファンディングサイトのキックスターターでスタート。2020年2月からクラウドファンディングを開始し、1ヶ月弱で目標額の1,000%となる37万ドル (約4,000万円) 以上に及ぶ注文を集めた。
We’re thrilled to announce that the Altered Carbon Role Playing Game, based on the Netflix show, is now available for pre-order!
Learn more: https://t.co/V0aFSqJk0r pic.twitter.com/DTLpXfqdNQ
— Renegade Games is playing games with the world. 🌎 (@PlayRenegade) May 7, 2020
原作の世界観を再現
クラウドファンディングを通して『オルタード・カーボン: RPG』をしたユーザーには8月中に商品が届けられることになっていたが、この度、一般向けにも9月に発売されることを開発元のRenegade Game Studiosと発売元のHunters Entertainmentが明らかにした。通常盤は50ドル、デラックスエディションは90ドルで予約を受け付けている。現時点で発売されるのは英語版のみだが、事前予約をしたユーザーにはルールが記載されたPDFが送られる。
「オルタード・カーボン」シリーズの特徴は、300年後の未来を舞台に、人類が“スリーブ”と呼ばれる肉体を自由に乗り換えられるようになっているという設定だ。TRPG版でもこの設定がゲームのキーとなるようで、性別や人種、年齢を超えて好きなスリーブを乗り換えることができるという。
「オルタード・カーボン」の世界では、富裕層はスリーブを乗り換え続けることで“永遠の命”を手に入れており、貧富の差もテーマの一つとなっていた。『オルタード・カーボン: RPG』においても、スリーブを乗り換えるためにはコストを支払う必要がある。
その他にも様々なシステムが用意されているが、詳細はHunters Entertainmentが公開した紹介動画をご覧いただきたい。
『オルタード・カーボン: RPG (邦題未定, 原題: Altered Carbon: The Role Playing Game)』は、2020年9月に発売予定。
Netflixではドラマ版『オルタード・カーボン』とアニメ『オルタード・カーボン: リスリーブド』を配信中。
リチャード・モーガンによる原作小説は、パンローリング株式会社より新装版が発売中。
なお、SF最高賞の一つであるネビュラ賞では、2019年からゲームライティング部門が新設され、TRPGもその対象となっている。