ドラマ『ファウンデーション』新映像公開
Apple TV+で2021年9月24日(金)より配信を開始するドラマ『ファウンデーション』より、配信を直前に控えて本編映像がふんだんに紹介されている新映像が公開された。
今回の新映像は製作陣と俳優による解説が入ったバージョンになっており、ドラマ『ファウンデーション』の壮大さが十分に伝わる内容となっている。
ドラマ『ファウンデーション』はSF最高賞のヒューゴー賞を計7度受賞したアイザック・アシモフによる小説を実写化した作品。日本では鍛治靖子による新訳版が『銀河帝国の興亡』が東京創元社から発売されている。
オリジナルは1942年に第1作目が刊行され、アイザック・アシモフの遺作となった第7作目まで刊行されたSF大作であル 。実写化困難と見られていた本作がどのように映像化されるのかに注目が集まっている。
『ファウンデーション』は思想の物語
今回の映像では、プロデューサーで脚本とショーランナーを担当するデヴィッド・S・ゴイヤーが『ファウンデーション』という作品を以下のように紹介している。
(原作の)『ファウンデーション』は史上最も偉大なSF作品です。これまで映像化されたことはありませんでした。「スター・ウォーズ」シリーズに非常に大きな影響を与えた作品でもあります。『デューン』のような作品も『ファウンデーション』から影響を受けています。
これは思想についての物語であり、その思想は際立ったものです。一方には王朝があります。つまり帝国です。もう一方にはハリ・セルダンがいます。銀河を救うため、千年に及ぶチェスゲームに挑むハリ・セルダンです。
問題はどのようにして、このような千年に及ぶ重厚な物語を伝え、感情に訴えかけるものにするかという点にあります。
この世界は『ファウンデーション』を受け入れるために時間を要しました。そして今、その時が来たんです。
デヴィッド・ゴイヤーは、『ファウンデーション』の映像化を困難にしてきた3つの要素を乗り越えるため、登場人物の寿命を伸ばすという選択をしたと話している。詳細はこちらの記事で紹介しているが、原作小説の壮大さを失わずに視聴者の感情に訴えかけるドラマシリーズへと昇華できたという自信が、今回の動画でも示されている。
出演者では、ハリ・セルダンを演じるジャレッド・ハリスが「野心に溢れた大作」と語ると、ブラザー・デイ役のリー・ペイスは「物語は非常に大きなものへと拡大していきます。各話に相当な要素が詰め込まれています」と紹介。
サルヴァー・ハーディン役のリア・ハーヴィは「(この作品には)戦い、憎しみ、そして愛があります。人間としての経験、共感、そして力についての物語」とすると、ガール・ドーニック役のルー・ロベルは「このドラマの規模と野心は巨大なものです」と語っている。
出演者からもその壮大さを強調するコメントが相次いでいる。デヴィッド・ゴイヤーはドラマ『ファウンデーション』を全80話ほどの規模に仕上げることを構想しており、シリーズの今後を占うシーズン1の成否に注目が集まる。今回の新映像はガール・ドーニックの「私たちができることは暗闇を短くするだけ」というセリフで幕を閉じる。ドラマ版では一体どのような物語が展開されるのだろうか。
また、Apple TV+からはドラマ『ファウンデーション』の場面写真も公開されている。いずれも美しい世界観を写し出しており、アイザック・アシモフの大作を実写化した同作への期待が高まる。
ドラマ『ファウンデーション』は、2021年9月24日(金)よりApple TV+で独占配信。
原作のアイザック・アシモフ『銀河帝国の興亡』は、鍛治靖子による新訳版が東京創元社より発売中。
あらすじと予告編はこちらから。
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