ドラマ『デューン:シスターフッド』舞台は映画の1万年前! 2022年11月にブダペストで撮影開始、ベネ・ゲセリットのオリジン描く | VG+ (バゴプラ)

ドラマ『デューン:シスターフッド』舞台は映画の1万年前! 2022年11月にブダペストで撮影開始、ベネ・ゲセリットのオリジン描く

© 2021 Warner Bros.

ドラマ『デューン:シスターフッド』2022年11月撮影開始

2021年10月15日(金)に日本で公開された映画『DUNE/デューン 砂の惑星』を起点にした「デューン」フランチャイズの期待作、ドラマ『デューン:シスターフッド(原題:Dune: The Sisterhood)』2022年11月に撮影を開始する。米時間10月15日(土)、米Deadlineが報じた。撮影はハンガリーのブダペストから始まるという。ブダペストでは映画『DUNE/デューン 砂の惑星』の撮影も行われ、続編『DUNE/デューン 砂の惑星』パート2の撮影も行われている。

また、米Deadlineによると『デューン:シスターフッド』の主演をエミリー・ワトソンシャーリー・ヘンダーソンが演じるという。ヴァリヤ・ハルコンネンを演じるエミリー・ワトソンはロンドン出身の俳優でドラマ『チェルノブイリ』(2019) のウラナ・ホミュック役などで知られる。その姉妹であるトゥーラ・ハルコンネンを演じるシャーリー・ヘンダーソンは、映画「ハリー・ポッター」シリーズで嘆きのマートルを演じたことで知られる。

ドラマ『デューン:シスターフッド』では、『DUNE/デューン 砂の惑星』に登場した修道女の集団ベネ・ゲセリットのオリジンが描かれる。舞台は映画の時期から1万年前になるといい、ヴァリヤとトゥーラが人類の脅威に対抗するためにベネ・ゲセリットを結成する物語になる。

『デューン:シスターフッド』については、2022年3月に『DUNE/デューン 砂の惑星』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が米Varietyで進捗を語り、「このテレビシリーズは制作中で、進行していますよ」と話していた。また、『DUNE/デューン 砂の惑星』で脚本を担当し、当初は『デューン:シスターフッド』のショーランナーを務めるとされていたジョン・スペイツも、同じ時期に米The Playlistに詳細を語っていた。

その作品『デューン:シスターフッド』は進行中ですが、私はあまり多くを話せません。しかし、仕事は進められていますよ。私は『デューン:パート2』だけでなく、映画フランチャイズの他の作品の可能性を検討するために(『デューン:シスターフッド』から)離れて、(映画シリーズについては)まだ話し合いを続けています。繰り返しになりますが、あまり多くを語ることはできません。

ですが、「デューン」の世界は非常にリッチで、あらゆる方向に物語を展開することができます。

(Q.『デューン:シスターフッド』は実現に向かっている? それとも開発段階?)

かなり先の話になりますが、正直なところ詳しい時期は分かりません。

この時は「かなり先の話」としていたが、それからわずか7ヶ月で『デューン:シスターフッド』の撮影が始まることになった。映画『DUNE/デューン:パート2』の公開は2023年11月3日の全米公開が予定されている。どちらの公開が先になるのだろうか。

『デューン:シスターフッド』を巡っては、映画『DUNE/デューン 砂の惑星』で共同脚本を担当するジョン・スペイツのショーランナー就任が報じられていたが、2019年11月に映画版に注力するために降板するために降板していた。その後、続報が途絶えていたが、2021年7月にVarietyがジョン・スペイツに代わりダイアン・アデム=ジョンが脚本家とショーランナー、そして製作総指揮を務めると報じていた。また、アリソン・シャプカーが共同でショーランナーと製作総指揮を務めることが分かっている。

ダイアン・アデム=ジョンはドラマ『ボディ・オブ・プルーフ 死体の証言』(2011-2013) や『Empire 成功の代償』(2015-2020) で脚本を手掛け、Netflixドラマ『ザ・ホーンティング・オブ・ブライマナー』(2020) では脚本と製作総指揮を務めた。アリソン・シャプカーはNetflixドラマ『オルタード・カーボン』(2018-2020) で共同ショーランナーを務めた他、ドラマ『FRINGE/フリンジ』(2008-2013) やDCドラマ『THE FLASH/フラッシュ』(2014-) などにも携わっており、SFドラマシリーズは慣れたものだ。

ベネ・ゲセリットを中心に

ドラマ『デューン:シスターフッド』は、デヴィッド・リンチ監督の映画『デューン/砂の惑星』(1984) でシアン・フィリップスらが演じた修道女(=sisterhood)の集団ベネ・ゲセリットを中心に据えたストーリーになるとされている。「デューン」シリーズの生みの親であるフランク・ハーバートの息子のブライアン・ハーバートとケヴィン・J・アンダースンの共著で出版された『The Sisterhood of Dune』というタイトルの小説も2012年に出版されている。

こちらはベネ・ゲセリットのオリジンを描いた物語になっており、映画シリーズの前日譚になるとされるドラマ版でも、ベネ・ゲセリット誕生の裏側を知ることができそうだ。映画『DUNE/デューン 砂の惑星』では、権力を握り宇宙を暗躍する不気味な存在として描かれたが、ドラマ版では彼女らのルーツが明かされることになる。

「デューン」を21世紀に復活させるレジェンダリーは、複数の映画やドラマ、コミックを含めた「デューン」のフランチャイズ化を目指している。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の映画『DUNE/デューン 砂の惑星』から始まる「デューン」シリーズのドラマ版第1弾に、これまで映像作品ではスポットライトが当てられなかった女性たちの集団を主人公に据える構想に、ファンの間では期待が高まっている。

ドラマシリーズにはブライアン・ハーバートも製作総指揮として加わっており、『DUNE/デューン 砂の惑星』から始まる「デューン」フランチャイズの重要なピースになることは間違いない。また、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督も製作総指揮およびパイロットエピソードの監督を務める。

なお、ドラマ『デューン:シスターフッド』は、ワーナー系のHBO Maxで配信される予定となっている。日本での配信は未定だが、HBO Maxオリジナルドラマの日本配信はU-NEXTが独占で手掛けている。

映画版にも注目

『デューン:シスターフッド』は映画の前日譚になるが、映画『DUNE/デューン 砂の惑星』ではシャーロット・ランプリング演じる教母ガイウス・ヘレン・モヒアムや、レベッカ・ファーガソン演じるベネ・ゲセリット出身で主人公ポールの母レディ・ジェシカが重要な役割を果たす。こちらもチェックしてドラマ版の続報を待とう。

なお、2022年4月には『デューン:シスターフッド』は『シスターフッド・オブ・デューン:マインドキラー』にタイトルが変更されるとの報道が出ている(詳しくはこちらから)が、今回の報道では『デューン:シスターフッド』というタイトルのままになっている。

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『DUNE/デューン 砂の惑星』公式サイト

Source
Variety1Variety2 / The Playlist / Deadline1 / Deadline2

フランク・ハーバートによる『デューン』の原作小説は新訳版がハヤカワSF文庫から発売中。

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3作目まで構想が固まっている映画版の続編情報はこちらから。

続編製作の経緯と今後のフランチャイズ化についての詳細はこちらから。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が語ったSF映画を作る理由はこちらから。

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